今回はあらすじというよりも、感想の覚書ですので、あらすじを純粋にお知りになりたい方は別の方のものをお読みになった方がいいと思いますので、ご容赦ください。感想の中で、犯人のネタバレもしています。


森村誠一さんの原作をドラマ化したといったようなものは、やはり原作が練られたものだけに、テーマもしっかりしているし、展開にも無理はないので、「そんなのは現実ではあり得ない」という、リアリティにツッコミを入れたくなる私も、おとなしく納得して見ていることが多いのですが、それでも「ちょっと待った」と言いたくなるのは、やはり配役。


主役の吉田栄作さんは問題ありません。いまだに江口洋介さんと間違えるときがありますが、ちょっととんがった感じの正義感あふれる警察官にはぴったりです。ただ、もう少し若い人の方がいいようなとんがり加減です。警察のような上下関係や規律が厳しい中で、上司に向かってため口とか、暴言をほざくとか、いくら何でもあんまりだろうと、この場面では違和感ありありでした。40代になって、あんなことを言うのは、ある意味、子供過ぎるので、できれば20代のペーペー刑事時代に係長とはぶつかって交番勤務になって、5年くらいが経っているとして、30そこそこで納得じゃないかと。


でもきっと、42歳の吉田栄作さんが選ばれたのは、係長が加藤剛さんだったからではないかと。逆かもしれませんけれど。42歳の吉田さんだから、加藤さんだったのかも。どちらにしてもふたりの年齢のバランスの問題か、事務所との関係か…。

加藤さんも好きな俳優さんです。大ヒットの大岡越前は凛とした知的な雰囲気で、人情味もある越前さんが加藤さんにぴったりでしたが、今や73歳です。もちろん、名優さんにお年は関係ないとも思いますが、お年のせいで、滑舌が明らかに悪くなっていらっしゃるので、現役の係長役としては、どうしても無理を感じてしまいます。できれば、60代以上の役柄だと、まだ納得なのですが、捜査の陣頭指揮を取る人がお年寄り特有の滑舌のもどかしさがあるのは、ハラハラしてしまって落ち着きません。

そして、ほかの配役も、どんなもんでしょうか。あまり、旬の俳優さんたちがいらっしゃらないような。というわけで、内容はとてもよく作られているものの、出て来ただけで、犯人がすぐわかってしまいました。これが旬の俳優さんが多いと、もう少し迷うところなのですが、横山めぐみさんが医師として登場した瞬間、「今回は横山さんが犯人かあ。なるほど」と思ってしまい、あとは、なぜ、彼女が犯罪を犯したのかという理由の推察と、彼女が話をするとき、犯人としてのヒントを出すはずですから、それを拾うという作業をする感じで見ていました。これはこれでおもしろくはあるのですが、わかっていない方がさらにおもしろいのにと思ってしまいます。


だから、やはり、こういうときは、配役は大切ですね。ドラマ好きですが、こういう、売れている俳優さんを集められなかったの? と思うようなドラマは俳優さんで犯人がわかることが多いので、そこがちょっと残念です。

今回は私刑人という人間が早くから登場していて、狙撃犯というと、男性をイメージしやすいのに、黒尽くめの格好ながら、とても小柄で女性だなとすぐにわかったし、メールで指示をすることが多かったことも、男性とは限らないということがあって、さらに出版社に電話をかけたのが男性の声だったということでも、協力者がだれかすぐにわかってしまったし、小説としてよくできていなかったら、挫折してしまうくらいわかりやすくて困ってしまいました。これが小説なら、きっと違う見方ができるはずなんですよね。

権力に屈しないで、正義を貫くことの大切さというか、正義がゆがめられると、多くの人が不幸になるということを改めて考えさせるいいドラマでしたが、個人的には犯人が最初からわかってしまう、悩ましいドラマでもありました。

土曜日夜の『お願い!ランキングGOLD』は2時間スペシャルで「特別企画!人気芸人が推薦 今一番面白いネタランキング」。


オリジナルのランキングをつけるのがおもしろい番組ですが、今回は2時間スペシャルで、もしも、M-1グランプリやR-1グランプリのファイナリスト、各番組で活躍する若手芸人が自慢のネタを披露しあったらだれが一番おもしろいかをランキング。

売れっ子芸人たちが、芸歴10年以内の若手芸人の中で、今一番おもしろいと思うネタを推薦し、漫才、コント、モノマネなど各ジャンルの大会や番組で活躍する20組の最新ネタを審査。

この番組がおもしろいと思うのは審査員の偏ったランキング。決して、公平ではないと思う「好みの問題」で選ばれてしまう点。というわけで、今回は映画監督の井筒和幸さんの審査が最も好みが激しく、彼の点数のさじ加減で決まったようなものでした。

ほかの審査員は日経エンタテイメント編集委員・品田英雄さん、人気番組のコント作家・内村宏幸さん、ベストセラー「もしドラ」の作者で放送作家・岩崎夏海さん、辛口小説家・室井佑月さん。

というわけで決まった5位までの結果はこちら。


1ヒカリゴケ

2エハラマサヒロ

2フルーツポンチ


4ダブルネーム

5勝又


5モンスターエンジン

5我が家


5渡辺直美

大体、売れている芸人さんが多い中で、「ヒカリゴケ」はほとんど無名で、彼らが選ばれたのは、納得。井筒監督は「ベタなものが好きなんですね」と笑われていたけれど、「安定感がある芸が安心して笑える」ということを基準にしていて、それは私も個人的に同意。

「ヒカリゴケ」がおもしろいのは、31歳のおじさんと、27歳の甥っ子という親戚どうしの組み合わせであること。甥がイケメンで、おじさんは残念顔。31歳なのに顔はおじさんで、さらにきれいな髪のおかっぱという、かなり強烈なキャラが印象に残ります。

ネタも親戚どうしということで生まれるネタで、血はつながっているのに、顔が全く違うということから、そこをきっかけに、どつき漫才のような内容で、甥っ子がおじさんをひっぱたくのがおかしくて、「おじさんをたたくのはやめなさい」と怒り、そのたびに、親戚どうしの墓参りの車に乗せてやらないと言ったり、甥っ子の母親、つまりおじさんの年の離れた姉が若いころに遊んでいた写真を持っていることで、甥っ子を負かそうとするのだけれど、甥っ子は全くひるむことなく、どつき続けて、最後は「おじさんとか親戚とか関係なく、人の顔をたたくのはやめなさい」というオチをつけているのですが、その表情がとてもうまくおさまっていて、全体の構成とテンポといい、しゃべりのうまさといい、難点が見つからないくらい、本当におもしろく見ました。


新しさはないけれど、古さやマンネリというのではない、やはり、井筒監督の言うとおり、正統派のしゃべりができる漫才コンビのおもしろさは不滅だなあという印象です。これがやはり、本物の芸の力ということなのかもしれませんね。

新しさという点では、「エハラマサヒロ」の瞬間モノマネは新鮮で光っていました。特に最後のふたつ。会社内で4度も社長に会ってしまった社員がもうどうあいさつしていいのかわからないみたいな感じのものまねは秀逸だったし、その後の、これまた局で4度も会ってしまったクリス松村さんの「あはっ」というだけのものまねはかなりのおもしろさですね。

エハラさんの全体の構成としては、レコードジャケットのまねとか、わからなくてもいいけれどやりたいネタみたいなものを入れていたり、新しさを追求していましたが、少しネタとしては全体的に弱いところもあるので、ハラハラしたところもありでしたから、安定感がもう少しあれば、かなり売れるんじゃないでしょうか。

フルーツポンチは勘違いしている男のコントという、このコンビの得意のもちネタ。これは安定感があって、いつもおもしろいのですが、新しさという点では少し手垢がついている気配は否めないかなと。

ダブルネームは抜群の歌唱力で売れた人たちで、実力派のものまねだけどお笑いネタを入れるという、ほかの人たちがまねできないジャンルができる人たちですが、今回は新しいネタとして、東方神起のまねをしながら、平泉成さんのまねでハモるというのが、新しくて、しかも完成度もやはり高くておもしろかったんですが、平泉成さんばかりというのは、ちょっと飽きるかなと。もっとほかの人たちが入れられたら、独自路線としてやっていけそうですね。


そうそう、コント作家の内村さんは、うっちゃんなんちゃんの内村光良さんの従兄弟とか言ってましたね。知りませんでした。彼は自分が作家さんのせいか、点数が甘かったのがおかしかった。やはり、自分でおもしろいものを書くことの大変さをご存じだからなんでしょう。その点では井筒監督はやはり、わかるおもしろさ追及する監督としてのスタンスを感じさせるから、審査員の選択もこのランキング番組のおもしろさにつながるんだなあと、感じました。

コント王を決める「キングオブコント2011」の第4代のキングはロバートでした。


この大会は事前審査で選ばれたファイナリスト8組が2本のコントを行い、準決勝に進んだ100人が110点で採点して、1000点満点で得点を競うもの。


今年のファイナリストは、ラブレターズ、インパルス、鬼ヶ島、TKO、トップリード、2700、 モンスターエンジン、ロバート8組で、司会はダウンタウンのふたり。


ラブレターズ、鬼ヶ島、トップリードは全く知らないコンビで、はじめて見ました。

昨年までのどの大会も見てきたわけですが、バッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディという歴代の優勝者たちに比べると、少しもの足りなかった気がします。


好みで言えば、インパルス、TKOの正統派というのか、コントらしいコントが好きですが、彼らも新しさや、うなるくらいのおもしろさには欠けていた気がして残念でした。


今回は審査基準が偏っていたのかな? と思うくらい、音楽と組み合わせたコントばかりが続いて、それも続くと鼻につくというのか。決して、音楽との組み合わせコントは嫌いではなく、2700が最初にやったときは、とても新鮮でしたし、今後にとても期待したものでしたが、彼らはその後、全く伸びず、久しぶりにやっと出場できた、ということからも、この音楽コントといったようなジャンルが真にコントとして評価されるのかどうか、とても疑問に思うところです。


今回の大会では、この2700とロバートの対決が最後の山場でした。新鮮さという点では2700のネタが一番だった気がしますが、これはおもしろいのかどうか、わかる人にはわかるけれど、わからない人にはわからないといったもので、ダウンタウンの松本さんも「完全にお年寄りとかは置き去りだったな」みたいなことを口にしていました。だれにでもわかるおもしろさではないということを指摘されたのだと思います。

2700はそれぞれキリンとゾウの着ぐるみを着て、顔は全く見せず。キリンがテニスをするのですが、それが音楽に合わせて、スマッシュとレシーブを披露して、ゾウがそれにりんごを賭けるのですが、どうしても当たらず、最後にはありったけのりんごやバナナを賭けても外れる、というそれだけのもの。ただ、それが「キリーンスマッシュ♪」という音楽に合わせたフレーズが耳に残るし、ゾウの踊りかたとか、全体におしゃれ感もあり、野生の鳥の鳴き声などの入り方も完璧といったくらいの仕上がり。

これにもう少しだれにでもわかりやすいプラスアルファがあると、新しさとともに独自のジャンルを切り開いていけるんじゃないかと思うところではあるのですが、キングオブコントであるかと問われると、ちょっと違うのかなあという、もの足りなさ。斬新さと将来性というところではピカイチだと思いましたが、キリンさん本人も「自分でやっていてもどこがおもしろいのかよくわからない」なんて口にしていましたね。


ロバートは以前の大会でも安定感があるというのか、やはりこの人たちはおもしろいなあという印象は持っていましたし、今大会での1本目のネタはダントツにおもしろかった気がします。が、内容がどうしても「浅い」という印象は拭えなかったし、バッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディのネタのような「スゴイ」というくらいのレベルとはちょっと違う気がして、残念でした。


2本目も純粋におもしろかったけれど、内容的には新しさが感じられなかったので、仕上がりから見ると、1本目の方かなりよかったと思いました。


もともと東京03、キングオブコメディのネタが好きだったということもあるのかもしれませんが。


好みはどうしてもありますからね。ロバートファンの方、ごめんなさい。


この大会は優勝賞金1000万円を争うということで、食べられない芸人さんたちにはとても夢があると思いますが、優勝したからと言って、「売れる」わけじゃないんじゃないかと。それがM-1とは違うところなのかなという印象です。


そういえば、M-1グランプリは10年をメドに、役割は終わったと島田紳助さんが終わらせたわけですが、この大会を目標にしてきた芸人さんたちが辞めたりして、目標意識をなくしたところから、また、別にフジテレビ系で「THE MANZAI」が開催されることが決まっていたはずですが、紳助さんが引退された今、どうなるんでしょうか。


こういった大会の存続は難しいところがありますが、キングオブコントの大会で、知らない芸人さんのコントを見ることができたのは、楽しかったし、芸人さんたちの目標とする場所はレベルアップのためには、必要不可欠ですよね。

最終回まで、あと1回ということで、2時間スペシャルでした。




このブログでは最終回だけ拾って行こうと思っていますが、国民的ドラマの最終回ということで、プレ最終回も感想とあらすじを書かせていただこうと思います。


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もう、作られることはないのかなと思っていたのに、1年半のお休みを経て、昨年の10月に最終シリーズとしてスタートして、1年が過ぎました。




今回のシリーズでは眞ちゃんと貴子さんの結婚がメインになっていましたが、眞ちゃんは終始、情けない男でした。眞ちゃんが貴子さんから強烈に拒絶され続けても下りることが全くない様子は、「愛ゆえに」というよりも完璧に「執着」に見え、その姿はストーカーのようで、眞ちゃんがメインの回はかなり飛ばして見ていました(俳優としてのえなりくんは好きなんですが、情けない眞ちゃんは残念で)




もう少し、実は貴子さんも眞ちゃんへの思いはあるというような様子を描いてくださったらよかったのですが、にべもない拒絶は本当に思いをなくしているように見えたし、それなのに眞ちゃんが一方的に執着するのは、男として、潔くないんじゃないのかと。ところが、最終回に向かって、貴子さんが「私も小島君のことは愛しています。結婚を申し込まれてうれしい」と、あまりにも素直に口にするのは、いくら、壮太くんとまひるさんの後押しがあったからと言っても、今ひとつ納得いかない展開でした。




どうせなら、貴子さんのことはすっぱりとあきらめて、まひるさんと新しい恋をはじめて、尽くし続けた壮太くんと貴子さんが幸せになってくれた方が自然な流れだったんじゃないのかと、まあ、そんな風に思うのですが、こういう「え? なんで?」というのが、これがまた、橋田さんの視聴者を飽きさせない手法のひとつ。今までも、「無理過ぎる展開では?」と思うことはたくさんあったので、最終シリーズでも、眞ちゃんと貴子さんの関係をミステリーとして位置づけて、視聴者の興味を引っ張ったということなんだろうと、理解しています。




それにしても、86歳という橋田壽賀子さん。この1年に渡って台詞の多いこのドラマを書き続けていらした姿は頭が下がります。最後の原稿をTBSアナの安住紳一郎さんが受け取るということを番組でやっていて、ちらっと見たのですが、とてもお元気そうで、まだまだお書きになれるんじゃないかと思ったりしました。長寿社会の日本にあって、「もう年だから、大変なことをしなくてもいい」というのではなく、現役最高齢のライターとして、主演の泉ピン子さんたちが老後に突入してからの生き方もずっと綴って、ギネス記録として残していただきたいものだと、そんな風に思ったりします。




これから、ほかの単発のドラマなどは書かれるとは思うのですが、『渡鬼』のような通算500回なんていうドラマはほかにないし、これを書き続けていただくことが、長寿社会を生きることへの勇気を与えていただける気がして仕方ないのですが。




どなたか、橋田さんを説得していただきたいものです。





さて。あらすじです。ネタバレなのでご注意ください。



眞ちゃんも貴子さんも「こんなことになるとは…」というくらい、急に結婚が決まってしまったので、周りはもちろん、びっくり。勇さんやほかの人たちはともかく、母親としての五月さんは特に納得がいきません。眞ちゃんの気持ちを汲んで、貴子さんを嫁として認め、「おかくら」にもお願いした五月さんだったのに、貴子さんは眞ちゃんとは「結婚するつもりはない」ときっぱりと断り続けて、五月さんをがっかりさせていたわけですから、「何を今更?」という気持ちは当然だし、体の不自由な道隆さんの面倒を看なくてはならない新婚生活は、「長男なのに婿に出したも同然。こちらとは同居もしてもらえない」と不満を訴えます。勇さんは眞ちゃんが幸せならそれでいいと見守るつもりでいて、眞ちゃんも「結婚式を挙げる必要もない。籍だけ入れればいいんだ。自分たちで何もかも進めるから何もしなくていい」と、両親に告げます。




道隆さんは、娘の幸せだけを願って、ずっと眞ちゃんに貴子さんをもらってほしいと願い続けていたので、ふたりの結婚報告には大喜び。また、大吉さんも結婚報告を心から喜び、五月さん夫婦に会いに幸楽に行きます。五月さんは「道隆さん、貴子さんだってあいさつにも来ていない」と、不満顔。「またダメになるかもしれないし」と、まだふたりの結婚に懐疑的です。大吉さんは道隆さんにあいさつに行くのは「おまえたちの方からだろう?」と言い、大吉さんは眞ちゃんのために「ちゃんと親としてやってあげることはやってほしい」と言いますが、五月さん夫婦は単に眞ちゃんから「貴子さんと結婚する。結婚式は挙げなくていい。自分たちで進める」と言われているだけなので、大吉さんのアドバイスにも苦笑い。「ちゃんと決まったのかどうかもわからないし、ただ、見守るだけ」と言うので、大吉さんはがっかりしてしまいます。


五月さん夫婦に会いに行ったのは内緒の大吉さん。「おかくら」に戻ると、「どこに行ってたの?」と長子さんにとがめられますが、大吉さんは「どこだっていいだろう?」と取り合いません。そこに貴子さんが「父と幸楽にうかがうつもりでいます」と。「小島くんは式も挙げる必要はないと言っていますが、私は結婚式はふたりだけのものではないと考えているんです。ですから、ごあいさつにうかがってお話をしてみないと…」と言うので、大吉さんは少しほっとします。




お昼の休み時間の幸楽に「突然、お邪魔して申し訳ございません」と現れる貴子さん。そして、連れてきたのは羽織袴で正装した道隆さん。車椅子から立ち上がろうとして、そのまま倒れこんだ道隆さんは店の床に土下座したまま、不自由で回らない口で、「貴子のことをよろしくお願いします」と涙ながらに叫び、その様子にすっかり心を打たれた五月さんは涙を流し、「ここまでよくなられたのは、貴子さんがちゃんとお世話を続けたという証拠ですね」と言い、勇さんは「どうぞ頭を上げてください」と助け起こし、「こちらからうかがわせていただかないといけないのに、失礼をおゆるしください」とわびます。

一緒にいた愛ちゃんも感動して涙しながらも、「嫁姑なんて、大変なんだからね」と、にくまれ口を叩き、「でも、同居しないんだから大丈夫よね」と言います。愛ちゃんは、眞ちゃんたちの結婚には反対ではありませんが、貴子さんをお店の手伝いなどさせたら、長男の嫁として、店をのっとられるんじゃないかとか、そういったことが心配なので、同居には反対しているわけです。




そんなことがあった幸楽の夜。勇さん夫婦、愛ちゃん夫婦と眞ちゃんがそろって、結婚のことを話し合います。道隆さんは、不自由な口なので、いつものように思いをパソコンで書いた手紙を置いていました。それには、道隆さんが眞ちゃん夫婦の世話になるつもりは全くなく、介護つきの施設に入る予定でいること、結婚式の資金はすべて自分が出すことなどが書かれていました。それでも、眞ちゃんには「おまえたちがお父さんの面倒はみなくちゃいけない。それがおまえたちの役目だ」と説く勇さん。「もちろん、わかっているよ。自分はそのつもりだ」と言う眞ちゃん。ただ、道隆さんに「結婚資金を出してもらうなんていうことは、とてもできない。女房の実家にお金を出させるなんて、男として恥かしいことだ」と言いますが、すぐには結婚資金ができるはずもなく。そこに、「はいっ」と、手を挙げた誠さん。店のためにプールしてあるお金を結婚式に使えばいいというのです。眞ちゃんにも幸楽の財産をもらう権利があるのだから、それだと思えばいいと。




眞ちゃんは、「自分は店のために何もしていないんだから、権利もないし、店から何かをもらうつもりは何もない。でも、貸してもらえるなら、喜んで貸してもらいたい。それに、結婚式を挙げないと言ったのは、長男なのに何もできず、お父さん、お母さんに申し訳なくて、結婚式なんて考えられなかったから。でも、こんなに喜んでもらっているんだったら、挙げてもいいんだよね」と涙ながらに感謝します。何かにつけてドライな愛ちゃんは「眞のためにお店のお金はあげたくないけど、返してくれるなら喜んで出すわ」と。眞ちゃんは今すぐには無理だけど、長男として、先々は両親の面倒は自分が看るつもりだと言うので、愛ちゃんが「私にはできないと思っているの?」と怒ります。両親にとってはちょっと幸せな姉弟のけんかです。




話は前後しますが、眞ちゃんは「おかくら」に、結婚に至ったのは、壮太くんのおかげだと報告したあと、貴子さんと一緒に居酒屋さんで壮太くんにお礼をしますが、そのときに一緒に呼ばれていたのはまひるさん。ふたりにお礼を言う眞ちゃんと貴子さん。そして、その帰りにふたりになったまひるさんと壮太くん。まひるさんは壮太くんに「自分は田舎に帰るつもりだが、壮太くんは田舎の旅館の板さんとして一緒に来ない?」と誘います。まひるさんのプロポーズでしたが、壮太くんは「自分はおかくらに恩があるから行けない」とあっさりと断ってしまいます。がっかりするまひるさん。「フラレた」とつぶやいて、タクシーで逃げ去るように帰り、家にいた兄の力矢さんにも「好きな人はいたけどフラれた」と言ってしまうので、だれだか気になって仕方ない力矢さん。




翌日、眞ちゃんに「だれのことか知らないか?」と聞きますが、眞ちゃんは思い当たらず。が、また、壮太くんと一緒に飲んだ眞ちゃんはまひるさんが壮太くんを好きなのではないかと思い当たり、壮太くんにも聞くのですが、「まひるさんは好きだが、住む世界が違う。そんなことを口にして自分のことをバカにするな」と怒ります。


翌日、会社で力矢さんには壮太くんのことではないかと言う眞ちゃん。そこで、力矢さんは帰宅してからまひるさんに直接、聞いてみると、好きになったのは壮太くんのことだとわかります。壮太くんのことを買っている力矢さんはうれしい気持ちでいるのですが、まひるさんはもうフラレてしまったのだから、だれにも言うなと口止めします。




さらに翌朝、自分たちが世話になったお返しがしたいと思っている眞ちゃんは気になって「どうでしたか?」と力矢さんに聞くのですが、今度は眞ちゃんに無愛想にふるまって、力矢さんは答えません。が、実は力矢さんは、お昼休みの壮太くんを呼び出していて、直接交渉。それでも、壮太くんは頑固な人ですから、さっぱり受け付けません。それでもあきらめきれない力矢さんは「おかくら」までついて来て、ことの次第を大吉さんたちに語り、長子さんや貴子さんも説得しますが、壮太くんは自分は「おかくら」を離れるつもりはないの一点張り。やさしい大吉さんは、板さんなんてほかにいくらでもいるんだから、うちのために好きな人をあきらめる必要はないと口にしますが、壮太くんは聞き入れません。




結婚式を急ぎたい道隆さんは、ネットで式場を調べて早手回しをして、結婚式は929日に決定したいと言います。急な結婚式は難しいので、浮かない顔の眞ちゃんでしたが、貴子さんに「私の幸せだけを願ってやっていること、父には嫌な顔をしないで受け入れてやってほしい」と頭を下げられては断ることができません。その報告であわてる五月さんは「もう嫁さんの言いなりになって尻にしかれて」と不機嫌でしたが、朝早く、勇さんとともに正装した姿で待っています。「結婚式なの?」と驚く眞ちゃんですが、実は眞ちゃんの結納です。おやじバンドの縁で、金田さん夫婦が仲人を頼まれて、やって来て、「おめでとう」と言われて苦笑いの眞ちゃんですが、「こういうことはきちんとしないと」と言う勇さん夫婦です。


まだ、姉妹たちにも話していなかったのに、金田さんに仲人をお願いしたところから、一気に姉妹たちにも連絡が行ってしまいます。




来週はいよいよ結婚式で最終回ですね。



まひるさんと壮太くんがどうなるのかのミステリーを用意してありますし、なんと言っても幸楽のおかあさんがアメリカからいよいよ帰国されて、五月さんたちと同居したいと言っていることで、おやじバンドで勝手をしている勇さんも思い通りにならなくなりそうだし、五月さんはまた気疲れする嫁姑関係の復活かと気が重いようすです。




みんなが平和で幸せな状態なんて、そうそうあるものではないし、今まで通り、これからどうなるのかなというような終わり方ではないのかと、そんな風に思っていますが、どんなものでしょうか。とりあえず、来週、無事に最終回を見ることができたら、また書きたいと思います。


920日火曜日フジテレビ系ドラマ『チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸』が最終回でした。


感想をまじえながら、あらすじも書いていますが、ネタバレなので、これからご覧になる方はご注意くださいね。



あっちもこっちもアヤシイみたいな「いかにも」の揺さぶりのかけ方があまり好みではなかったので、12回つま見しただけで、多くを語れないのですが、テーマである死因不明社会については興味深く、いいテーマを扱っているなあという印象でした。


どんな遺体でも死亡時にMRICTを撮っておき、死因究明の一助とするというAi(死亡時画像診断)センターの設立が今回の主軸になっていました。テレビで死亡時画像診断の必要性については見たことがあり、司法解剖されずに死因がわからないときでも、その画像が真実に迫ることがある、というのは大きな意味があるのではないかと思っていました。殺人や医療過誤とか、見過ごされてしまうことって、少なくないのが現実だということですね。


ドラマの中では死亡時画像診断がすべてではなく、司法解剖も大切であるし、また、事件性を故意に握りつぶされたり、逆に無意識に事件性がないと判断してしまうようなことなく、きちんと現実を把握して見逃さないためには、警察も医療機関も遺族も相応の意志が必要であるということを描いていたように思います。



それはとてもよかったと思いますが、「いかにもアヤシイ」という描き方は、実は全く怪しくなかった…というのがこういったミステリーの常道ですから、警察庁の斑鳩芳正(高橋克典さん)は直接的に犯罪を犯して、自分が握りつぶしたといったような悪事は何もやってないんだろうなあと推測していた通り、やはり、故意には何もやっていませんでした。




「でしょうとも」と、いたく納得でしたが、できれば、「いかにも」というのではなく、「その可能性(斑鳩さんが立場を利用して犯罪を隠蔽する)もある」と納得できる、不自然ではないリード、理屈にあったリードがある方が楽しく見ることができるのにと、テーマが好みだっただけに、そのあたりが残念でした。




白鳥(仲村トオルさん)が、警察みたいな動きをするのも、いくら何でもそこまで介入するのかなあと、官僚ってそんなに暇なわけないでしょうとも思ってしまうし、田口先生もそんなに暇なの?と思うしで。そういったことを言うと、おもしろくなくなっちゃうんでしょうけれど、どうもそういうところが気になると、気持ちが入らないので、最低限というか、現実ではありえないことでも、何か裏づけとか、ちゃんと設定がある方がうれしいなあと思ってしまいます。


最終回は笹井先生(小西真奈美さん)が宇佐見(福士誠治さん)に拉致されたことがわかりますが、笹井先生は田口先生(伊藤淳史)に電話で、20年前の真相を知りたくて、自分が宇佐見と行動を共にしているので心配ないと伝えるところから。




20年前に何があったのか、それが大きなキーポイントになって展開します。




宇佐見は犯人に行き着き(視聴者には隠された状態で)、犯人に迫るために、「ここから先はひとりで行った方がいいようだ」と、笹井先生を手錠で拘束して去ります。



松崎行雄(六平直政さん)支援の会」の井野(甲本雅裕さん)と尾崎(升毅さん)が、犯人候補として白鳥と田口先生に事情を聞かれます。多汗症でブロック注射をしなくてはならないと語る尾崎に「医療知識があるんですね?」と疑いをかけますが、こういうところが「いかにも」の描き方で、どうにも鼻についてしまうところ。尾崎犯人はないなと、逆にその場で思ってしまいます。




というわけで、犯人は伊野の方。伊野が実はもと医療関係者だったことを、メスを握るような動作から推察するということだったのですが、これも、「うーん?」な部分。ちょっと安易かなあと。細かくて、ごめんなさい。



伊野が7人も女子高校生を快楽殺人で殺したということがわかるのですが、最初の殺人だけは「違ったのよね?」と、笹井先生が指摘します。ほかの殺人と明らかに違っていたからと。最初の殺人は伊野が好意を持っていた女子高生に拒否されて、自分はそういう目的ではなくて、純粋に恋心を持っているのだと説明しようとするのですが、暴れられて、静止しようとして、誤って死亡させてしまいます。あわてて、医師である伊野は心臓マッサージをして、息を吹き返させることができ、「よかった」と喜ぶのですが、また、騒がれ、拒絶されて、再び殺してしまいます。




そのときは、自分が犯人としてつかまえられると、怯えていたのに、実際につかまったのは自分ではなく、松崎行雄。そこから、20年に渡り、伊野は同一河川敷で、女子高生を殺して、心臓マッサージをして一度、息を吹きかえらせて、さらにまた殺す、という快楽殺人をスタートするのですが、それらがことごとく、事件性なし、心不全と、故意ではなかったものの、そのように判断したひとりは斑鳩でした。



伊野は河川敷の花火大会のときに、また、女子高生をひとり、毒牙にかけようとするのですが、白鳥たちが追い詰めます。伊野は女子高生を盾に逃れようとしますが、そこに現れたのは宇佐見。伊野を「法では裁けない人間だから」と、拳銃で殺そうとしますが、田口先生が必死で説得。銃を下ろした所に、伊野は宇佐見をナイフで刺して、逃走。宇佐見を介抱する田口先生を置いて、井野を追う白鳥。暗い河川敷に逃げる伊野。そこに花火が上がり、逃げる伊野があざやかに映し出される緊迫感のある演出はとてもよくできていました。




伊野は松崎行雄の支援者として、逆隠れ蓑にしていたのですが、松崎さんが「もしかして、本当の犯人は伊野さんではないのか?」と疑いを向けたことから、元医師として、画像診断でもわからないように注射で殺していたわけで、Ai至上主義者の島津吾郎(安田顕さん)が、法医学者の笹井先生に頭を下げ、司法解剖で、その事実がわかったということで、画像診断だけでなく解剖も必要、そこには事件性を見逃さないという強い意志も必要ということを描いていたように思います。



斑鳩は記者会見をして、警察が20年に渡り、事件を見過ごしてしまった事実を語り、そのようなことを少しでもなくすために、画像診断の必要性を語ります。



伊野が犯人であったことは、この物語の主軸ではないんですよね。物語の最初の方では死因が不明な死体をいくつも用意して、画像診断の有効性、これからの可能性を語りつつ、それも万全ではないということに引き込み、画像診断で司法解剖が不要になるわけではなく、それぞれの特性を生かさなくてはならないと。さらに警察であれ、遺族であれ、事件関係者の「見過ごさない目」「強い意志」がなければ、画像診断だけでも解剖だけでも事件の真相はつかめないのだということを語るためのコマだったんだなあと思いました。




警察にも限界があるのだということで、伊野が法では裁けないということに焦点を当て、警察を逸脱した宇佐見に殺させることで裁きを与えるべきなのかという問いかけを視聴者にして、警察の怠慢とばかりも言えないなあという納得を与えていたんでしょうね。



伊野は悪人だけれど、最初は純粋な事故からということにしてあったし、事件を起こし続けたのは異常な精神状態ゆえにといったような描かれ方をしていたし、まあ「いかにも」な演出で「悪そうな斑鳩」とか、あちこちに悪そうな人は用意していたけれど、どこかだけを悪くしてしまうと、死因不明社会における「これから必要なこと」を描くのには邪魔になるし、納得もされないしという配慮なのかなというように受け取りました。



対立していた司法解剖の笹井先生と、画像診断の島津先生が一緒に歩みだしていくということがひとつの象徴として最後に描かれていましたが、それが笹井先生が「どのアイスにしますか?」というかわいい声かけだったのもなごみました。小西真奈美さん、やっぱり、かわいいですね(女なのに、おじさん目線ですか、私?)




描きこんでいるうちに、やっぱり、このドラマはおもしろかったんだなあと、改めて。ちゃんと見ればよかったと思いますが、最終回に集約されていたものもあるしで、とても楽しく見せていただきました。



昨年製作の映画ですが、18日、日曜日の日曜洋画劇場で放送されたので、拝見しました。


タイトルと堤真一さんの主演ということで、技術的には高く信頼のおける外科医ながら、冷徹で人をよせつけない孤高の医師の話かと、勝手に思っていました。全く違う内容に、びっくり。人間的に血の通った、あたたかいドラマです。


原作は現役医師である大鐘稔彦さんのベストセラー小説というのは、ちょっと小耳にはさんだ気がします。


ですから、ほどいいリアリティーという点では申し分なかったし、手術のシーンも肝臓の摘出など、ほどよくリアル。それぞれの俳優さんもリアリティーのある方たちで適役です。


堤真一さんの腕は超一流なのに、都はるみさんの大ファンで手術中に大音響でかけていながらも、スタッフが嫌なら考え直すと言い、多数決で反対されると、憤慨してすねるシーンなど、くすりと笑わせてくれる、とても人間的で身近な感じがよく出ていたし、夏川結衣さんの看護師さんとしてのまっすぐな誠実さや、余貴美子さんの脳死状態の息子さんが人のために役立つように生きたいと願っていたことを、臓器提供するという形で実現しようとする強い意志を持った母親というのも、共感しました。


ただ、すべてに渡って行き過ぎないという安定感がある分、淡々とした日常を積み重ねている、という感じで描かれているので、終わったあと、「これで終わり?」という物足りなさも少し感じました。


タイトルからイメージするものより、孤高に問題に立ち向かう困難さはさほど感じられないかなという印象でした。これが現実と言えば、その通りとも思いますが、もう少しドラマチックでもいいのかなと。


国内ではいまだ認められていない脳死肝移植に挑む外科医の信念を描く点、もう少し奥行きが出ていたらよかったのになあというもったいなさも。いい加減な医療をしておいて、隠蔽する医師(生瀬勝久さん)の存在も、あまりにも軽すぎて、通り一遍だったし、もう少しどろどろしたものがあるんじゃないかと。もっと根本的な原因をえぐってもいいのではないかとも。生瀬さんなら、怖いくらいの部分を演じてくれたのではないでしょうか。


しつこいようですが、タイトルはもう少し違うものがいい気がしたし、もっと、堤さん演じる医師が地域医療にかかわりたいという意識というか、その志についてさらに掘り下げて描いてくださっていたら、さらに感動したかもしれません。


いろいろともう少しという気持ちにはなりましたが、現役の医療に携わる方が書いていらっしゃるということでの破綻のなさというか、安心感があり、あたたかいドラマに仕上がっている好感が持てる作品です。



あらすじ======ネタバレです。ご注意ください。


看護師である浪子(夏川結衣)が亡くなったところから物語はスタートします。息子の弘平(成宮寛貴)は母親の葬儀のあと、日記帳を見つけます。日記は看護師が天職とまで語っていた母親とは違う、泣き言が綴られていました。


浪子さんの日記というスタイルなので、浪子さんのナレーションで1989年に起きたできごとが描かれます。当時、浪子さんが勤める市民病院は大学病院に依存して、まともな外科手術ができないどころか、当然、大学病院に送らなければならないような手術も送らず、助けられる手術も手遅れとうそを言うなど、ありえないようなことをする医師までもいます。


そこに現れたのがピッツバーグ大学で肝臓移植も手掛けた当麻鉄彦(堤真一)。それほどまでの逸材が「あんな地方の病院になぜ?」と驚かれるものの、地方だからこそ必要と、涼しい顔の当麻医師。あざやかな手際で淡々と着実にこなしながら、周囲にも影響を及ぼし、浪子さんは当麻医師の役に立ちたいと、家に帰ってからも必死でオペの練習をし、技術を磨き、オペ担当のナースとして仕事へのやる気とプライドを取り戻すのです。


そんなある日、末期の肝硬変で運ばれてくる市長。市長を救うためには、法で認められていない脳死肝移植のみ。同時に、浪子とも交友のある小学校の教師、静(余貴美子)の息子・誠が交通事故で搬送されてくるが、すでに回復の見込みなく、脳死宣告をされる事態に。そこで、静は息子が人の役に立つ仕事をしたいと言っていた息子のことを思い、最後に彼の遺志を尊重するため、臓器提供を申し出ます。

その思いに打たれる当麻は、日本ではまだ認められていない脳死肝移植を大川に施すことを決断し、手術することにしますが、マスコミからは強い批判を浴び、病院内でいい加減なことをしていた医師が「売名行為」とリークしたりして、大変な騒ぎに。


そんな中でも淡々と着実に移植手術を成功させる当麻医師でしたが、病院からは去ることに。手術スタッフのみんなと写真を撮る当麻医師。そして、浪子のことをすばらしい看護師であると、感謝の気持ちを伝え、浪子も同様に感謝の気持ちを伝えます。


そして、現代。浪子の息子の弘平は新米医師として病院に着任。地方の病院のひとつのようすで、その院長は、不在とのことで院長室で待たされる弘平。室内には都はるみ全集が置かれていて、机の上には浪子や手術スタッフたちと撮った昔の写真が大切に飾られています。微笑む弘平。


時代を経て、当麻医師とつながる浪子の息子弘平の姿が、心地よいラストシーン。これからの医療に対する小さな希望のともし火といったところでしょうか。


2010年6月5日(土)全国ロードショー 2010年/日本/カラー/126分/配給:東映

原作:大鐘稔彦「孤高のメス」幻冬舎文庫 

監督:成島出 脚本:加藤正人 

出演:堤真一 夏川結衣 余貴美子 生瀬勝久 吉沢悠 成宮寛貴


土曜ワイド劇場「天才刑事 野呂盆六6」
2011年9月17日() 21:00 ~ 22:51

哀しみ館の惨劇!殺しを見られた令嬢に迫る姿なき脅迫者!青のトラウマの恐怖!千羽鶴に隠された美人母子の秘密

川畔に立つ不思議な館。代々そこに住まう美女一族には、誰も知らない秘密があっ...た。 殺人者とそれを脅す真犯人。天才建築家コンドルの手になる六華苑で手に汗握るサスペンスが展開する!

【出演者】 橋爪功 清水美沙 国分佐智子 垣内彩未 渡辺哲 鶴田忍 三浦浩一 川俣しのぶ 北原佐和子 

橋爪功さんが好きな役者さんのひとりなので、なんとなく見てしまうのですが、ストーリーにどうもなじみにくい要素があるらしく、今回も「つま見」しました。途中、途中を少しずつ…。

全部をきちんと見たわけではありませんので、内容に不備があるかと思いますが、最後を見逃した、という方のために、謎解きの部分をご紹介します。ネタバレなので、これから録画や再放送をご覧になる方は読まないようになさってくださいね。

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六華(むつはな)家。の次女、六華此糸(むつはなこいと・国分佐智子)から、長女の冴穂(さえほ・清水美沙)の様子が変だと相談を受けた盆六(橋爪功)は、六華家の由緒ある洋館、六華苑(ろっかえん)を訪ねる。


六華家には長女で六華家四代目の冴穂と次女の此糸、冴穂と16歳年の離れた三女の彩菜(あやな・垣内彩未)、母親で認知症の蒼生(あおい・山本陽子)が暮らしている。


此糸は、姉の様子がおかしいのは何者かに脅されているからではないかと、盆六に言う。というのも、六華家の不動産が次々と人手に渡っており、すでに残っているのは六華苑のみ。売却には六華家の顧問弁護士の山ノ部浩介が関わっているはずが、六華家には1円の金も入ってきていない。


盆六さんは刑事コロンボをイメージしているそうで、犯人が最初にわかっているというところからスタートします。今回の犯人は長女の冴穂。顧問弁護士の山ノ部は冴穂から弓を射て殺されてしまい、冴穂は反抗を隠すために工作をしますが、だれかに犯行を目撃されていたことがわかります。

犯人はだれか明かしながらも、さらに犯人を脅す犯人がいる、ということが今回のポイント。
さらに、なぜ、冴穂が殺さなければならなかったのかの謎をめぐって、展開します。

ここからは謎解きの部分です。

冴穂の犯行を目撃したのは、三女の彩菜で、自分も襲われたように自作自演をしていました。
なぜ、そんなことをしたのかといえば、出生の秘密があったのです。
彩菜は蒼生の娘ではなく、姉の冴穂の娘。それも弁護士の山ノ部がまだ高校生だった冴穂を襲って身ごもらせた子供で、ちょうど同時期に子供を身ごもっていた母親の蒼生が自分の子供は死産したこともあり、自分の子供として届けたのでした。娘の事件を表ざたにしたくないばかりに取った行動でしたが、金に困っていた山ノ部に逆手に取られ、いいようにされていたのでした。

彩菜は結局、実の母親が実の父親を殺す場面を目撃してしまったのでした。

犯人探しの小道具がいくつかあって、錠をかけると左利きの人だと方向が違うとか、親子の血液型が違うとか、母親の認知症は演じているだけだったとか、でした。

なんだか、どれも今ひとつ納得いかないような…。盆六さんが天才刑事と銘打っているのに、あざやかとは言いがたいし、盆六さんの方言がぐちゃぐちゃというのも今ひとつ説得力に欠けるみたいな気がして仕方なく。それぞれの女優さんの魅力ももうひとつ。刑事コロンボファンしとしては、もう少しプラスアルファがほしいなあと、思ってしまいます。

ドラマは好みがありますから、私の個人的な好みの問題とは思いますけれど、橋爪さんの主演では京都迷宮案内がずっと好みです。杉浦さんはクセがあって、体制に反抗的だけれど、的確に事件の本質に迫る点は納得がいくものでした。個人的にはこちらの方をやってほしいのですが、しばらく作られていないみたいだし、盆六さんシリーズの方が続いていきそうですね。

次回もやはりチェックしてしまいそうです。