藤枝サイダー
350円 メインスタンド側コンコース
客の目の前で三ツ矢サイダーとブドウシロップを混ぜる伝統芸は、完全に西京極のあれ 。もちろん、そんな作成過程を見るまでもなく想像通りのお味。こんなところまで上のカテゴリーのクラブを真似しなくてもよい。
藤枝サイダー
350円 メインスタンド側コンコース
客の目の前で三ツ矢サイダーとブドウシロップを混ぜる伝統芸は、完全に西京極のあれ 。もちろん、そんな作成過程を見るまでもなく想像通りのお味。こんなところまで上のカテゴリーのクラブを真似しなくてもよい。
岡山編をもう少し。
シティライトスタジアムでの試合後、市電に乗り込み今度は市街地へと向かう。
しばらく揺られたあと路面電車を降り、旭川のほとりをのんびり歩く。
初めて来たときから、この辺りの静かな雰囲気は密かにお気に入りスポット。
岡山城である。
2年前の岡山
・倉敷
観光の際、唯一行きそびれてしまった課題消化が本日の目的。
近くまでたどり着いたものの、付近にこれと言った案内がなかったので入口が分からず、しばらく周辺をオロオロ彷徨っていたが、ようやくそれらしき場所を発見したのでここから入ることに。
説明板によると、ここは往時この上の中段と上段とを渡した廊下になっていたことから、廊下橋と呼ばれているとのこと。
そして、ここがその「中段」である「表書院」。
案内板の図面を見ると、中段エリアほとんどが建物だったようだが、今は表書院自体が現存していないので、だだっぴろい広場と化している。
中段の一番奥にはまた大きな櫓門がある。ここから上段へ上がる。
さて、こちらの岡山城、国宝でもあった天守閣は第二次世界大戦中に焼失してしまい、現在は復元したものとなっている。隣県の姫路城とは対照的な黒い外観が特徴的。
再現したものだからなのかもしれないが、正面からマジマジと眺めて見ると、良くて「コンクリート造りの建造物」、悪く言えば「人工的なテレビなどのセット」というフレーズが頭の中をグルグルと…。
城の写真は間違いなく後楽園側から撮った方がいいと断言できる。ここまで見る角度によって印象が変わる城も珍しいと思いながら入口へ。
…と、ここで想定外の事案発生。
公式ホームページには「入場料300円」と書いてあったのに、実際に来てみたら800円取られてしまった。
その理由はこれ。
秋期特別展「戦のいでたち~有名武将の復元甲冑 一堂に」なるイベントが開催されていたことによる模様。
フロア一帯に、戦国時代を代表する武将たちのレプリカ甲冑が展示されていた。
この手の鑑賞眼も知識も一切持ち合わせていないので、詳細なコメントは差し控えさせて頂くが、様々なデザインの甲冑が様々な武将の名前とともに紹介されている様は、いろいろな想像が掻き立てられて純粋におもしろい。
こちらは音と映像で岡山城の歴史を振り返るコーナー…なのだが、椅子の高さと映像の投射機の高さが合っておらず、中腰の姿勢にならないと映像が見にくかったことが印象的だった。
金のしゃちほこは名古屋の専売特許ではない模様。
岡山城の建築の特徴、その他お城に関するエピソードなどの展示コーナー。
歴代城主の変遷。
なんとなく学校の校長室か音楽室を思い出した。
恐らく、2年前ここでソフトクリームを食べたハズ…。
景色や甲冑などそれなりに楽しむことはできたのだが、こちらのお城、内装がやたら綺麗だったり通路が広めにリフォームされていたりと、城の「歴史」を感じられるようなものが少なかったなぁという印象。
繰り返すが鉄筋コンクリートで復元された城なので当然なのかもしれないが、あまりにも綺麗すぎて違和感すら覚えた。
城自体は非常にコンパクトで、常設の展示物についてはあまり印象深いものがなかったが、天守閣からの景色はなかなかのものであった。
特に城の隣にある日本三名園の後楽園と、傍を流れる旭川の風景が印象強い。
とはいえ、 「2度目はないなぁ~」というのが正直な感想であった。
静かな旭川のたたずまいを前に、改めて日々の労働意欲をなくした今回の岡山遠征。
個人的に後楽園は好きなので、機会があればまた訪問したいと思う。
広島で迎えた日曜日の朝。
のんびりする間もなく列車に乗り込み、針路を東に…。
時間がないなか少しでも広島的思い出を残すため、駅で適当に朝ご飯をチョイスしたらもの凄く体に悪そうなメニューになってしまった。
きちんとホテルで朝食をとらず、簡単に済ませたのには実は訳がある。
そして目的地に到着。今年も無事に出会えた。
あまり共感を得られないだろうが、個人的岡山に来たことを実感させられるもの第1位である。
岡山駅西商店街にいる、学生服を着たゴリラ。
そして、アウェイゴール裏スタンドの裏手にあるバスケットゴールで遊ぶ子供たち、という光景もこの地ではお馴染み。
やってきたのは「大都会岡山」。
前回来たとき はまだ「kankoスタジアム」という名前だった、シティライトスタジアムである。
到着するなりエンカウント。
ハロウィン仕様のファジ丸さん。この時期はどのクラブのマスコットも仮装を始める。
ファジ丸さんもいいが、個人的にはやっぱりこっち。
ファジアーノ岡山特命PR部女子マネージャーの、みさっきーこと桃瀬美咲さん。
昨日広島にいた「SPL∞ASH」さんも頑張ってはいたが、やっぱりみさっきーとかみさっきーとかみさっきーだよなぁと。
本日は「セブン-イレブンデー」ということで、入口で来場者に配られた、セブン-イレブン店舗で引き換えできる「ドリンク無料券(メロンソーダ)」について説明するみさっきー。
「岡山県内の店舗のみ有効」という重要なトラップも丁寧に説明。危うく愛知県に持ち帰るところだった…、危ない危ない…。
そして、みさっきーによる、スタジアムグルメ試食コーナー。久しぶりに来たらこんなコーナーを始めていた模様。
思わず頬張りすぎ、口のまわりがソースだらけになってしまい、慌てて舞台裏へ口を拭きに戻るという場面も。
続いて、金沢風おでんの食レポ。
もう、みさっきーが可愛い過ぎて辛い…。もう試合見ずにこのまま帰っても悔いはない。
お味のほどは…、みさっきーの表情を見れば一目瞭然。
もう岡山には、正直選手の補強やJ1昇格よりも、みさっきーの完全移籍を最優先して欲しいと切に願う。
ベンチに置いとけば得点力もさぞや上がることだろう、たぶん。
さて、ファジアーノ主催試合で忘れてはいけないのがファジフーズ。
みさっきーに触発されたわけではないが、このためにホテルでの朝食を取りやめ、車内で軽く済ませたという訳なのである。
毎度毎度感心させられるが、このスタジアムの場外売店、導線がしっかり確保してあり、かつ何の列なのかはっきりと明示してあり非常に分かりやすい。
地味かもしれないが、こういったところもスタジアムグルメを評価するうえで非常に重要。
ファジフーズの横では、ハロウィンらしく子供たちにお菓子を配るファジ丸の姿。
後ろでは、スタッフさんがお菓子の原材料が書かれたボードを持っており、ここのスタッフはこういう細かいところにも抜かりはない。
また、コンコースですれ違ったり目が合ったりしただけでも気持ちよく挨拶してくれ、ここのスタジアムのスタッフさんはとにかく好感が持てる。
あちこちのスタジアムに出没しているが、このホスピタリティ精神はJでも1・2位を争うほどだと個人的には思っている。よそのクラブもぜひ見習って欲しいところ。
さて、このスタジアムに来るのは2回目なのだが、前回訪問時はあいにくの大雨。
今回ようやく「晴れの国おかやま」に相応しい、気持ちのいい青空を見るに至る。
青い空、緑の芝生…。
「そうそう、これなんだよ自分が見たかった光景は!!!」と思わず一人で膝を打つ。
スタジアムマニア的に撮りたい写真の構図というのは、まさにこんな光景。
個人的にスタジアム写真というのは、ナイター時よりも青空の下の方が好みである。やっぱり映える…。
このフィールドシートっぽい席も、前回は土砂降りのなか合羽を着ての観戦であったが、今日はその心配もなさそうで何より。
ということで、本日の対戦カードはこちら。
両チームにとって、プレーオフ進出の生き残りを懸けた一戦となる。
ファジアーノ岡山と言えば、個人的にはこの弾幕が一番印象に残っている。
ここまで8戦負けなしで、ホーム4連勝中の岡山は、昇格プレーオフに進むためには「勝ち点3」が絶対条件。もう取りこぼしは許されない。
一方こちらは毎度おなじみ、ツエーゲン金沢サポーターによる「傾奇御免!赤母衣衆見参!」の弾幕。
よく見かける割にその意味どころか正しい読み方すら把握していなかった自分だが、先日Twitterでようやく判明。
親切な方に、画像までつけて丁寧に教えて頂いた。本当にありがとうございました。
これでまた一つ賢くなれた。
ファジアーノ岡山サポーターが試合前に提出したビッグフラッグ。
気合を入れる金沢サポーター。
今シーズン昇格してきた金沢は、序盤は好調を維持しJ2の話題の中心にいたが、気がつけば17戦勝ちなしと泥沼にはまっている。
まさにこれこそが魔境J2の恐ろしさ。どんな形でもいいからまず一つ勝ちたいというのがサポーターの本音だろう。今日こそ勝利を掴むことができるか…。
ということで、10月にしては暑いくらいの素晴らしい晴天の元となった本日の試合。
プレーオフ圏内への僅かな可能性を賭けて勝利が絶対条件な両チームの試合ということで、熱戦必至。
試合開始前には、押谷祐樹がJ2通算100試合出場を達成したということでちょっとした表彰が行われる。
あの押谷が100試合ねぇ…、感慨深いものがある。
さて、期待とは裏腹に、試合は正直に言って第三者的には低調な展開。
アウェーの金沢は自分たちの良さを出すことよりも、岡山の特徴を消すことに重きを置いていたような印象で、立ち上がりから、かなり守備的な戦いを展開。
必然的に岡山はボールを保持し主導権を握る時間が続くが、相手守備を崩すアイデアに乏しく、なかなか得点の匂いがして来ない。
むしろ、試合よりも金沢サポーターを見ている方がある意味楽しかった。
金沢サポーターの「パッション」を聞くと、ツエーゲンの試合を見に来たとしみじみと実感する…。
「他サポが選ぶ、一度はやってみたいJリーグクラブのチャントランキング」なんてものがあれば、恐らくかなり上位に入ると思う。
「パッション」 、「アイランド」 など、個人的に金沢のチャントは好きである。
後半に入っても、攻める岡山に守る金沢という図式は変わらない。守備時には時に7~8人で強固なブロックを形成する金沢の前に、なかなか攻め手が見つからず、フラストレーションが溜まる展開がつづく。
そうしたなかでも何度か決定的なチャンスを作るが、如何せんシュートが枠に飛ばない…。
オープンな展開になったことで、金沢にもチャンスは生まれ始めるが、決定機の数では岡山が上回っていたかなぁと…。
結局、守りを固める相手を攻めあぐねてスコアレスドローに終わった岡山。
本拠地の声援に応えることはできず、ホームでの連勝も4でストップ。
最終スコア。
人数をかけてスペースを埋める金沢の守備の前に攻撃の形がなかなか作れず、90分を通じて見せ場は数えるほど。その意味では、相手の術中にはまってしまったとも言える。
決定力…、本当にありきたりな言葉だが、昇格できるチームとできないチームの違いはやはりこの違いなのだろうと、今日の両チームを見ていて改めて実感。
他サポ的には、1点でも得点シーンを見たかったというのが本音だが、こればかりは仕方ない。両チームの選手、サポーターの皆様、お疲れ様でした。
さらばみさっきー、また必ず岡山に…。
岡山は市場規模としては十分で、クラブの努力によってサポーターの数も着実に増加しており、J2昇格以降、少しずつではあるが着実に階段を登ってきている印象。
そして、いつも感心させられる素晴らしい運営にみさっきー(ここ重要)、クラブのポテンショナルは非常に高いと思う。
着実に土台は出来上がっている印象だが、個人的には焦らずじっくり腰を据えて、もっともっとJ2で力をつけ、体力をつけていって欲しいと思う。
全盛期の新潟並みにJ1サポーターに衝撃を与え、他の地方クラブのモデルにも十分なり得ることができると個人的には思っていますので…。
では、また会う日まで…。
前回 の続きである。
メインスタンド前で発見。10月ということで、ハロウィン仕様のゆとりぐm…ではなくサンチェ。
同じくハロウィン仕様のフレッチェ。
そして、ポケモンセンターヒロシマとのコラボイベントで登場した、広島限定「赤いギャラドスのポンチョ姿のピカチュウ」。
イベントステージでは、広島のご当地アイドル「SPL∞ASH」さんが登場し、周囲は人でごった返していた。
少し見ていたが、「頑張っているのは伝わってくるが、如何せん若すぎる。どう見てもまだ子供だよなぁ。やはり自分はM☆Splash!!の方が…」という、不審者感満載の感想を抱くにとどまる。
本日は広島ゴール裏で観戦。
同行した広島サポの知人、名古屋サポの自分に最大限配慮し、「広島ゴール裏の「立ち応援派」と「座り応援派」の境界線付近」という、絶妙な場所をチョイスして頂いた。
おかげで中立派な自分、眼下で盛り上がる広島サポの熱気をビシバシ受けながらも、のんびり座って試合を楽しむことができた。
広島まで多数遠征してきた川崎サポーターの皆さま。
目下リーグ戦4連勝中のなか、セカンドステージ首位・広島との直接対決ということで、結構な数のサポーターが遠征しており、ゴール裏を水色に染め上げていた。
本日の目玉。
中山雅史が持つJ1歴代最多得点まであと1点と迫りながら、4試合足踏みが続いている佐藤寿人。
まさか自分の観戦日までもつれるとは思わなかった。どうせなら達成の瞬間を生で見てみたいところ。
さらに、ここ4試合で6ゴールと絶好調。
ということで、折りしも「記録達成を狙うストライカー同士の直接対決」となった本日の試合。
現地で記録達成の瞬間を見る機会など早々ない。できれば両者が記録達成する瞬間を今日は期待したいところだが、がっつり広島ゴール裏にいる手前さすがに「大久保のハットトリックを!」と口に出すのははばかれる。
まあそんなわけで、絶好の行楽日和でごった返すスタジアムの片隅で、大久保が3点決めて佐藤が1点決め、なおかつ広島が4点以上取って勝つ、という至極めんどくさいことを勝手に念じながらの観戦がスタート。
前半は完全に川崎ペースで進む。
中盤で自由にボールを回され、幾度となく広島ゴールに襲い掛かる。
前半川崎側に完全な決定機が3度ほどあったが、GK林のファインセーブに青山の体を張ったスライディングも飛び出し、結局川崎が押しながらも得点できず前半をスコアレスドローで折り返す。
すると後半開始直後。
押しているときに点が取れないと、得てしてこういうことになる訳で…。
左サイドからのフリーキックのこぼれ球に反応した柴崎が、ペナルティエリアの手前から右足を振り抜く。
強烈なシュートがサイドネットに突き刺さり、広島が先制に成功する。
すると、一変して流れは広島に。
佐藤寿人と交代で入った浅野を中心に何度かチャンスを迎えるが、なかなか決めきれない展開が続く…。
すると後半38分、押しているときに点が取れないと、得てしてこういうことになる訳で…。
ペナルティエリア手前で大久保がボールを持つと、迷いなく右足を振り抜く。アウトサイドへ急激に変化したシュートは、GK林の逆を突いてネットを揺らす。
現地で見ていた時は、キーパーが逆を取られたのを見て「誰かに当たってコースが変わったのか」と思っていたが、自宅でリプレーを見たら恐ろしくエグイ変化をしていた…。
ということで、大久保のJ1最多得点にあと2点と迫るゴールで川崎が同点に。
追いつかれた広島、得てしてこういう展開はこのまま引き分けで終わることが多いのだが、ここで終わらないのが広島の強さなのかもしれない。
後半アディショナルタイム、川崎ディフェンダーの中途半端なクリアボールに反応した途中出場の山岸。
左足を振り抜くと、ボールはゴールに吸い込まれる。
劇的なゴールで広島が底力を見せ、大きな勝点3をもぎ取る結果となった。
試合終了の笛と同時に、ピッチに突っ伏す山岸。
今年は怪我で苦しんだベテランが、今季出場2試合目、後半アディショナルタイムからの出場で決めた今季初ゴール。
腐らずにやってきた32歳のベテランの、諦めない姿勢が生んだゴールにスタンドからは大声援。
最終スコア。
これで広島は第2ステージで首位を守り、年間順位では浦和を得失点差で上回り首位を再奪取。
12月5日のチャンピオンシップ決勝、これは念のため広島でも宿を予約しておかないと…。
サンフレッチェ劇場、千葉の挨拶。
「こんな素晴らしい試合見れて、君たちは勝ち組だよ!また次見に来るだろ!?」と客席を煽る。
妙に神々しい千葉…ではなく、本日のヒーロー山岸。
公式記録上は「出場時間1分1得点」となったが、その1点が決勝点となったのはJ1史上7人目ということで、ある意味「J1最多得点達成の瞬間」よりも珍しいケースを見ることができた。
さらに、これで山岸の得点した試合はジェフ在籍時の03年にJ1初出場初ゴールをマークして以来、20勝8分けの28戦連続負けなし。
J1初ゴールからの連続試合不敗記録としては、J1歴代最長を更新中とのこと。
これは、もしかして優勝争いを繰り広げる広島のキーマンになるかも…。
ということで、名残惜しいが歓喜に沸くスタンドを脱出。
J1最多得点達成の瞬間には立ち会えなかったが、それ以上に劇的な勝ちゲームとマニアックな記録達成の瞬間を見届けることができ、満足度の高い観戦であった。
熱い熱い広島サポーターのためにも、早く新スタジアムの話が好転することを強く思いながら、アストラムラインで広島の山奥を脱出したのであった。
最後に今日の一コマ。
試合前の選手紹介時、サンチェが野津田選手がコールされた際にも旗を振りあげるというまさかの出来事が起こり、広島サポーターに衝撃が走る。
サンチェと野津田選手といえば、フレッチェをめぐるプロレス、もとい対立関係が有名で、選手紹介時は野津田選手のときだけ応援を放棄する のが「お約束」になっていたところ。
もう負けられないJ1優勝争いのために、ついに二人が和解したということだろうか。
これはもしかして感動的なシーン……?
白熱のクライマックスシリーズに湧く日本列島。
昨晩行われた雨中の神宮決戦はスワローズが勝って王手、そしてパ・リーグはレギュラーシーズンのゲーム差を見せつけるかのごときスイープで、ホークスが2年連続の日本シリーズ進出を決定させたのであった。
そんななか、本日は惜しくもCS進出をわずかな差で逃してしまった、こちらのスタジアムの主がいる街へ…。
やって来たのはこちら、JR広島駅である。
無論マツダスタジアムを見に来た訳でも、がっかりしたカープファンを冷やかしに来た訳でもなく、本日の目的地は、初訪問となる広島ビッグアーチである。
このブログをさかのぼって見ると、どうやら広島に来たのは2011年以来 らしい。
こういうとき、せっせとブログを更新していると非常に便利である。
現在絶賛工事中で、自分の記憶の中の広島駅と全く違う姿を見せる構内を、田舎者のごときキョロキョロしながら、知人と合流。
本日は広島駅からJR→アストラムラインを使用してビッグアーチへ向かうことに。
サンフレッチェの現在の本拠地である通称「ビッグアーチ」は山の上にあり、かねてより広島サポーターからは「市内から遠い」「アクセスが悪い」という声が聞かれ、よい評判はあまり聞こえてこない。
伝聞でそういった声は把握しているいるものの、それでもスタジアムマニアとして「一度も行ったことがないスタジアムについて、伝え聞いた話だけであれこれ判断するのはよろしくない」というプライドも当然持っているため、今回初めて訪問するにあたり実態調査も兼ね、敢えてオーソドックス(と思われる)なルートを選択し向かうことにしたわけである。
ということで、JR広島駅をスタートし揺られることわずか2分。
お隣の新白島駅に到着。この駅でアストラムラインに乗り換えである。
こちらは今年の3月に、JR山陽本線とアストラムラインが交わる場所に開設された、まだ新しい駅である。
同行した知人が盛んに「形がおもしろい!」とアピールしていた、アストラムライン側の新白島駅。
駅舎は地上にあり、プラットフォームは天井が地上構造物天井までの吹き抜けになっている変わった構造。
JR-アストラムラインの連絡通路は、まだ工事中の箇所も目立つ。
ただ、全て屋根で覆われているため、雨でも濡れる心配をしなくて済むのは嬉しいところ。
「新白島駅」からスタジアムの最寄駅である「広域公園前」駅までは片道400円、時間にして30分強。
ただ、試合開催日に販売される「サンフレッチェ応援乗車券」を購入すると、1日乗車券が620円とお得な値段で購入できる。
「安い!」と大手を振って言える値段かどうかは人それぞれだろうが、いろいろ全国のスタジアムを訪問した立場から見ると、べらぼうに高いとまでは感じない。
そして30分後、広域公園前駅に到着。
路線図を見ると、新白島駅から広域公園前駅までは線路が大きく迂回して敷かれており、時間がかかる要因となっている。
さらに新白島駅が開設される前は、アストラムラインに乗るには始点を考えると一度中心部まで出る必要があり、市外・県外から来る人にとってはお世辞にも利便性がいいとは言えないものであっため、アクセスが悪いと広島サポから非難される一因になっていたと思われる。
さて、駅からスタジアムまでは、上り坂を10分ほど歩くことになる。
これぐらいならそこまで苦になる距離ではないが、周囲は聞いたとおり完全に山の中。
ナイターのときなどは、明らかに今日とは異なる雰囲気になりそうだなぁと…。
幸いにして今日はデーゲーム。気候もいいのでハイキング気分で歩く。
もう紅葉の季節か、今年はここで見れたからわざわざ紅葉狩りに行かなくて済むな(毎年恒例)。
ということで、広島駅に到着してからおよそ1時間弱、広島広域公園敷地内まで到着(正確にはスタジアムまでもう少し歩く)。
市の中心部から1時間という距離について、イメージ的には都内から西武ドームに向かうような印象を受け、正直そこまでアクセスが悪い気はしなかったが、それでも遠方から来る人は大変だろうし、平日ナイターなどは面倒くさいだろうなぁという印象。
まぁ他に全く代替場所がないのであればやむを得ないのかもしれないが、新スタジアム建設の話もあるわけなので、本当に早く事が進展することを願ってやまない。
さて、スタジアムまではもう少し。
青い空と並木道のコントラストが美しい。
ということで、ようやく到着。
スタジアム正面には空想上の聖獣「UN・A」の像が2つ並んでおり、その神秘的な佇まいが、ありふれた陸上競技場を引き立てているように思えてくる。
原爆ドームをイメージしたとも言われるメインスタンドの屋根。愛称の“広島ビッグアーチ”の由来となっている。
綺麗なアーチを描いており実に美しい。
公園内はかなり広々としており、スタジアム前には様々な露店が並ぶ。
比較的低料金で様々な料理を楽しむことができるので、無理に買出しをする必要は全くない。
スタジアム周辺の景色。
ここが山の中であることを嫌というほど思い知らされる。
この感じ、どこかで見たことがあるなぁという既視感を感じたが、先週訪問した藤枝 とスタジアム周辺の風景がそっくりなのである。
コンコースは広く、スタンドに出るゲートも大きいので非常に開放感がある。
また、コンコース同士は直接つながってはいないが、広島の試合時はバックスタンドからもメインスタンドコンコースへ移動できるようになっており、さらにアウェーサポーターもメイン&バックスタンドコンコースに行くことができるのは嬉しい限りである。
反面、再入場が原則できないので注意が必要。
場外に盛大なフードコートを設営しておきながら、再入場不可にするのは正直どうかと思う…。
こちらのスタジアム、収容人数は5万人とのことらしいが、Jリーグ開催時には緩衝帯の設置など運営の関係上、実質的には3万2~3千人ほどとなる。
1992年開設と、どちらかというと新しい部類に入るスタジアムだが、そんな感じはあまりしない。
すり鉢状のスタンドは大きさといい、その形状といい、メインスタンド以外はベンチシートという点も含めて、非常に神戸ユニバー記念競技場に似ている印象。
陸上トラックはあるものの、どの席からも比較的見やすく、この点では陸上競技場の中では上等な部類であろう。
さて、先述したとおり、アクセス面で広島サポの悪評が高いこちらのスタジアムであるが、個人的にはアクセス面においても観戦環境においても、そこまで酷いという印象は抱かなかった。ここよりアクセスが悪いスタジアムは結構心当たりがある。
恐らく、今回使用しなかったアストラムライン以外のアクセスに問題があるのであろう。
こちらは試合終了後1時間経過したバス乗り場の様子。未だに列が掃けていない…。あの最後尾の人はどのくらい待っているのであろうか…。
そして何より酷いのが帰りの渋滞。
クラブ側は遠方から来る人のために無料臨時駐車場を用意してやりくりしているらしいが、周辺に住宅街などができてしまい土地が減り、スタジアム近辺の駐車場に集中してしまうらしい。
さらに、マイカー利用を減らすために駐車料金取ろうにも、広域公園を管理するお役所の意向で有料化できず、シャトルバスの増便もなかなか融通が利かないらしい(この渋滞では単純に増便してもどうしようもないと思われるが…。)
そもそも、このような交通機関やアクセスが軟弱な場所に、5万のスタジアムが建ててしまったこと自体が問題のようで、こうなってくるとクラブの問題というよりも、都市計画の問題という気がしてくる…。
個人的には、もっとアストラムラインを活用するのが一番有効なのではないかと思う。
輸送力が足りないとは言われるが、 地下と高架で渋滞とは無縁。一日乗り放題で620円。朝の通勤ラッシュと比べればそこまででもない混雑。新白島駅の開業で、利便性も若干上がっているように感じる。
少なくとも広島市内在住者や、山陽本線沿線住まいの人は大いに利用する価値はあるように思う。
全く土地勘のないアウェイサポーターが考えた薄っぺらい考えではあるが、それでも他サポが使えて地元サポが使えない理屈がイマイチよく分からないのである。
いつかまた再訪する機会があれば、今度は他の手段でのアクセスの検証も…気が向いたら考えてみたいと思う。
ということで、例によって試合には一切触れないまま結構な分量になってしまったので、その他もろもろは別記事で…。
続く…。
もつカレー丼
500円 場外ケータリングカー
清水発祥のB級グルメ。明らかに「ルー<もつ」という構成は、イメージ的には「もつカレー」というより「カレーのもつ煮」の方がしっくりくる。柔らかいもつと、その食感を損なわないマイルドな和風カレーにサジが進む。
牛ガーリックステーキ
1,000円 球場外周
「ひろ屋」さんで購入。変色したモヤシで分かる通りかなり濃い目の味付けで、ビールやご飯のお供にうってつけ。強気な値段設定だが、肉は柔らかく量も多いので割高感は感じない。
清田モ~打賞丼(1安打目)
700円 2階内野 1塁側3番・4番通路の間
「波奈エクスプレス」さんで購入。清田選手が1安打目を打った時点で販売が開始され、安打数が増える毎に丼の内容がパワーアップするという意欲作。コチュジャンとすき焼き風味で味付けされた牛肉は量も十分で、背番号「1」が描かれたチキンマヨも濃厚で肉にあう。正直1安打だけでもコスパは十分だが、清田がヒットを打ちまくればさらにお得感が増す。