昨年「犬神家の一族」(1976年)を再見した際のツイートをまとめて再録。
過去に何度も観た作品からの、ちょっとした気付き。
〇 先ずは有名な菊人形の首がすげ替えられているシーン。
「犬神家の一族」 1976年版と2006年版(ともに市川崑監督)の、
菊人形からの生首落下。
どちらも見事に垂直着地を1カットで見せる。
何テークも撮ったのか?
あるいは、ダミーヘッド内の重心に工夫があるのか。
旧版は着地点がフレーム右に寄り、カメラでパンフォローしたが、
新版は改善され見事にセンターフィニッシュ!
1976年版。佐武・地井武男。
2006年版。佐武・葛山信吾。
〇 坂口良子が可愛い件。
1976年のオリジナル。 旅館の女中、坂口良子が天使。
〇事件解決後、何気ない会話シーンの演出。
依頼人、古舘弁護士と金田一が探偵料を清算し別れを惜しむ、
2分強の短いシーン。
丁寧に割られた計23カット。
そのどれもがサイズ、アングル、構図、尺ともに的確で見事。
一瞬の表情の切り取りで登場人物の人柄が伝わる。
細かく割ってもプロの演技はちゃんと繋がる。
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