#3944『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3944『そのアイドル、天然につき94 大盛ちゃんに向けられる目』



瑠夏は「はつもり」で大盛ちゃんと話が弾み、友達になろうと約束した上に、連絡先を交換した。



<関東レディース>
麟   (岡部  麟)
おだえり(小田えりな)
七 瀬(吉川七瀬)



瑠 夏(井上瑠夏)
ゆうゆ(大谷悠妃)
成 美(倉野尾成美)

大盛ちゃん(大盛真歩)


このあと大盛ちゃんは代金を払い、嬉しそうに瑠夏と短い言葉を交わしてから、「はつもり」を出て行った。

その直後、早速切り出すのは成美だ。
『あの子の名字が大盛だとはなー。それはそうと、るーちゃん!あんな簡単に連絡先を教えてもいいのか!?自分が今どれだけの人気アイドルか分かってる?』
瑠夏が成美を見つめる。
『教えちゃダメだったんですか?』
成美が胸の前で腕を組む。
『う〜ん。よっぽど止めようかと思ったし、その前にるーちゃんが何とか言って断るかと思ったけど、よく考えたらるーちゃんがそんなことする訳ないか』
『大盛ちゃんが、るかの連絡先を聞いて何かすると思いますか』
『どうなんだろう…。今日会ったのが2回目だから、どんな子なのか分からない。歯科助手も本当かどうか怪しいし…。ここの常連なんだろ。どうなんだよ!?』

成美が最後は関東レディースの3人に振った。代表して喋るのは麟だ。
『止めようかと思ったんなら、さっさと止めれば良かったじゃない』
成美がイラッとする。
『何言ってんだよ。ここのお客なのに、あたしが口出しする訳にいくかよ。それはむしろ麟たちの仕事だろ。それであの子は一体どんな子なんだ!?』
『うちらだって、詳しいことは知らない!よく食べに来てくれるから話は何度もしたけど、仕事は何をやってるとか、プライベートなことは1度も話してない。水泳大会でのるーちゃんによっぽど惹かれたから、あんなことを言い出したんだろ!』
『じゃあ、るーちゃんの連絡先を悪用することはないんだな!?』
『そんなことまで分かるか!』
『無責任だなー』

成美と麟の間で険悪なムードになってしまったが、ゆうゆは先週のことを思い出したので、それを指摘する。
『あのう、ところでこの前、大盛ちゃんは3人さんの中で誰が目当てでお店に来てるのかって言い合ってましたよね。あれは一体誰だったんですか?』
麟がムッとして黙っているので、おだえりが仕方なく答える。
『結局誰なのか分かってない。うちら3人にそれとなく話し掛けてくれたけど、特に誰のファンということではなかったかもしれない』
『あー、そうだったんですね…』
成美が口を挟む。
『あははっ♪どうせそんなことだろうと思ってた。最初は3人にすり寄ろうとしていて、それがもっと人気のあるるーちゃんに変更したのかもなw』
麟が怒る。
『それがそんなにおかしいのかよっ!』
『別におかしくはないさ。それより何度も来てくれたってことは、ここの料理がおいしいってことだから、それはそれでいいだろー』
『どうせ麻璃亜が作った料理だって言いたいんだろっ』
『そんなこと言ってないじゃないか!』

成美と麟が言い合っている間に、瑠夏は1人だけ残しているカレーライスを食べ切ることに専念している。


◇続く