新説『マジすか学園4』
#4660『これが天然アイドルの生きる道20 柚菜のアピール』
火曜日の午後6時過ぎ、中京テレビの楽屋に到着したチェリーブラッサムの一行12人。そこへかおたんが現れた。
🌸チェリーブラッサムの仲間たち
あやめ(筒井あやめ)カフェ店員
さくら(遠藤さくら)カフェ店員
かっきー(賀喜遥香)
柚 菜(柴田柚菜)
史緒里(久保史緒里)
瑠 奈(林 瑠奈)
理々杏(伊藤理々杏)
ひな乃(青海ひな乃)カフェ店員
君 江(赤堀君江)カフェ店員
えなたん(鈴木愛菜)カフェ店員
茉 央(五百城茉央)カフェ店員
佳 穂(佐藤佳穂)カフェ店員
突然やって来たひな乃を手厚く迎え入れたかおたんが、次の者に目を向ける。
『えーと、それから佳穂ちゃん!先週はどえりゃあ良かったで、今週もあの調子で頑張りやぁよ!』
名前を呼ばれた佳穂は、笑顔を控え目にしておく。先週の放送で目立ち過ぎてしまったことを周りからイジられたので、少し反省している。
『頼んだでね!』
ここで負けじと前に出るのは柚菜だ。
『佳穂ちゃん。先週みたいに自分だけアピールに出るのはやめろって。それよりかおたん!今度でいいんですけど、野球企画をやりませんか。何なら今日でもいいです。あたし、トスバッティングが得意です!それだけでなく、ぐるぐるバットでも大して目が回らないし、ノックだって受けられます!どうですかぁ。それに野球部に入っていて、この前ZOZOマリンスタジアムで始球式をやらせてもらいました🎶』
かおたんが柚菜を見る。
『野球企画かぁ〜。まぁ、やらんこともないけど、どうしようか。そうだ!野球をやりたいんなら、野球拳があるがね!これだったら今日にでもやりゃあいいんだで』
『うん?野球ケンって何ですか?券って、カードでも使って遊ぶんですか?』
『そうじゃないがね。あんた、野球拳を知らんのかて!』
『最近流行ってるんですか?』
『昔のだわ!コント55号がやっとったんだて!これで裏番組をぶっ飛ばすんだがね〜』
『コント55号?知らないんですけど…』
『まぁいいわ。あとで調べてみやあ。それでやるって言うんなら、私の楽屋に来やあ。あっ、それからこのあと番組のディレクターがみんなに挨拶したいと言っとるで、ここに来ると思うからちゃんと対応したってよ』
かおたんから思わぬ事実を知らされ、みんなが『えーっ!』と一斉に大きな声を出して動揺する中、えなたんが聞く。
『そりゃあこの番組のディレクターだから、みんなに挨拶するのは当然だがね。先週は乱入みたいなもんだったで、そんな時間はなかったんだわ』
次は柚菜が心配する。
『あの時のことかて。あんたたちが勝手にやったことだで私は知らんわ。でもあれが先週のスタジオ乱入に繋がって高視聴率になったんだで、怒っとらんと思うけどねー』
『かおたんも一緒に居てくれないんですか?』
『私はこのあとレギュラーの子たちと大事な打ち合わせがあるで、ここにおる訳にいかんのだわ。そんな弱気なこと言うなんて、あんたらしくないがね』
『別に弱気にはなってません!』
『ならいいて。私はもう行かなかんで、頼んだでね。ディレクターを怒らせんといてよ。ちなみに太山田という名前だで』
『ふとやまだですか。はい…』
かおたんは出て行ってしまったが、その背中を見てあやめが思う。ディレクターが挨拶に来て、ここで何か話さなくてはいけなくなるとは全然予想していなかった。それでも12人全員とじっくり話すようなことはないだろうから、ここはカフェで人気上昇中の佳穂と茉央に任せればいいだろうと考えたら、君江が同じようなことを言い出した。
『ディレクターに挨拶かー。あたしはそういうの苦手だから、佳穂ちゃんと茉央に頼んじゃおうかなぁ。2人ともおじさんの相手は得意だろ。うまく相手をしてやってくれるかー』
君江からの指示なので2人は不服そうな態度は見せず、『分かりました』と声を揃えた。
◇続く




















