第7シーズン -2ページ目

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#4657『これが天然アイドルの生きる道17 ヤンキーが直面する現実』



火曜日の午後6時頃、あやめとさくらのカフェ店員を筆頭とするチェリーブラッサムの一行が、中京テレビの正面玄関付近に到着した。

🌸チェリーブラッサムの仲間たち

あやめ(筒井あやめ)カフェ店員
さくら(遠藤さくら)カフェ店員

かっきー(賀喜遥香)
柚 菜(柴田柚菜)

史緒里(久保史緒里)
瑠 奈(林  瑠奈)
理々杏(伊藤理々杏)
ひな乃(青海ひな乃)カフェ店員
君 江(赤堀君江)カフェ店員
えなたん(鈴木愛菜)カフェ店員
茉 央(五百城茉央)カフェ店員
佳 穂(佐藤佳穂)カフェ店員


玄関の前で何十人もの男女が待ち構えているので、みんなの足が止まる。自分たちのファンだろうと柚菜に言われてあやめが確かめると、確かにその通りだ。物珍しさで見ているだけじゃなく、目が輝いている感じだ。この1週間、メイドカフェが特に繁盛したのは事実だし、普段の客層とは少し違う感じだが、年齢は10代から、自分たちよりひと回り以上上に見える者もチラホラいる。男女半々くらいなのも、女性の顔が見えて嬉しい感じだ。すると後ろの方から『早く行ってよ〜』と声が掛かったのを聞き、柚菜を先頭にして歩き出したので、あやめがすぐについて行く。

とうとうファン集団の前に来た。本当に自分たちが目的なのかと気になりながら少しスピードを緩めて目の前を通り過ぎるが、熱い視線を向けられていることは間違いないものの、声が掛かる気配はない。このまま終わるのかとあやめが思い始めた時、ようやく大きな反応があった。12人が2、3列で並ぶ後ろの方だ。女の子の『キャーッ🎶』と叫ぶ声が重なって聞こえるので、一体誰に向けられているのだろうとあやめが確かめると、どうやらお目当ての人物は1人のようで、既にファンの男女に囲まれて顔が判別できない。えなたんと君江がその輪から離れてポカンとした顔で様子を見ている。2人の近くを歩いていたのは茉央だったと記憶しているが、その茉央に迫るファンは1人もいない。もしかして茉央の側を歩いていた子だろうかと見当がついた時、『佳穂ちゃーん♥️』と名前を呼ぶ若い女性の声が聞こえたので、姿は見えないがそこで判明した。ファン集団の目的は佳穂なのだと。それも驚くべきことにファン全員が佳穂に向かっているようだ。

この思いも寄らないハプニングで、あやめを含む残り11人の足が完全に止まった。すると、さくらが話し掛けてくる。
『あの人たち、みんな佳穂ちゃんのファンなんだね💦凄いことになってるじゃない』
あやめが答えておく。
『そうだよね。ここまでの人気になってるとは、あたしもびっくりした』
すると、ひな乃が話に加わってくる。
『佳穂ちゃんが凄いことになってるねっ。短い期間でこんなにも人気を集めるなんてさすがだわ!でも佳穂ちゃん1人に集中してるって、どういうこと?』
首を傾げるひな乃を見て、えなたんが分析する。
『あのファンの人たち、お店で見たことは1度もないから、多分メイドカフェには行きにくいと思ってる人たちが集まったんじゃないかなぁ〜。それにチェリーブラッサムの人たちって、あやめんもさくちゃんもみんなヤンキーであれだけ暴れ回ったんだから、テレビに出ても新しいファンはつかないでしょ。その点、佳穂ちゃんはヤンキーじゃないからね。まぁ、あざとカワイイところに釣られてるんだと思うけど』
えなたんの説が的を射ているようであやめは納得するが、えなたんだって先週スタジオに来ていてヤンキーではないのに、1人もファンが集まらないじゃないかと突っ込みたいところだが、もちろんそんなことは言わないでおく。


◇続く

 

新説『マジすか学園4』


#4656『これが天然アイドルの生きる道16 抗議する菅原』



火曜日の午後6時頃、ユナと菅原が東京から中京テレビの楽屋にやって来た。

<シャチホコセブン>
かおたん(松村香織)
あかりん(須田亜香里)
はるたむ(二村春香)
あんにゃ(石田安奈)
ごりさ(後藤理沙子)
ユウカ(田野優花)
カレン(岩田華怜)
成    美(倉野尾成美)

愛 理(水野愛理)
瑠 夏(井上瑠夏)

くれな(長 久玲奈)

由美子(瀧野由美子)
美 晴(川嶋美晴)

<すちーず 名古屋組>
桜 花(末永桜花)
亜柚香(上村亜柚香)
初 夏(歌田初夏)

ユ ナ(小畑優奈)
菅 原(菅原茉椰)



ユナがあんにゃに迫られたあと、ごりさが『ユナと仲の良い菅原とは明暗分かれちゃったよね。こうなるとは私も思ってなかったわ』と言い出すので、菅原がすぐに抗議する。
『明暗と言うのは、やめてもらえませんかぁー。菅原とユナは、どちらも暗じゃないので』

ごりさが手で頭を触る。

『あー、ごめん、ごめん💦明暗なんて言って。でもさぁ、菅原だってユナのことを同じ事務所に推薦してあげたらどうなの?元同期だよね』



『えっ、菅原がユナのことを?あーっ、それはいい案だと思います!今度事務所の上の人に提案してみます!ちなみに厳密に言うと同期ではありません』

ごりさが首を傾げる。

『そっか。ホントに提案してあげるの?』

『ホントですよ!こう見えて菅原とユナは、″すがバター″時代から深い絆で結ばれているんです!』

『じゃあ、来週にはどうなってるか期待してるわ!』

『あっ、はい!』





ごりさと菅原の間で話は完結したが、肝心のユナは複雑な表情のままだ。ここでかおたんがお構いなしに指示を出す。

『2人が来たから、あとは白雪姫のドラマを撮り終えて来る子たち以外全員揃ったんだで、今から打ち合わせをするでね!』

これでみんながきちんとテーブルを囲むように座り直し、打ち合わせが始まった。



一方、午後5時半過ぎ、中京テレビが手配してくれた自動運転の送迎バスに乗ったチェリーブラッサムの一行12人が、午後6時前には「ささしまライブ」にある中京テレビの付近に着いた。着替えなどは持たず、このままテレビ出演するお洒落な私服姿だ。

外の通りにバスが停まったので、まだ夕暮れで薄明かりの歩道を、12人が中京テレビの社屋に向かって歩く。


初めて来た先週は今よりずっと遅い午後9時だったので、正面玄関ではなく裏の通路に回った通用口で入館手続きを終え、そこで楽屋の場所を教えてもらい、自分たちだけで向かった。2度目の今日は時間が早いので、正面玄関から入って受付で手続きを済ませる予定だ。

12人がバラバラになって歩き、正面玄関まであともう少しのところで、みんなの足が止まる。玄関の周辺に何人もの男女が手持ち無沙汰の様子で集まっているからだ。その集団が一斉に自分たちの方を向き、目を輝かせている。テレビ局に訪れる芸能人か、それとも番組に出演するアイドルたちを待ち受けるファンだろうと思うが、前を歩くあやめが後ろを向いて確かめる。
『あの人たち、誰のファンなんだろう?』
かっきーから返事がある。
『こんな時間に待ってるって、うちらが出る番組の誰かを待ってるファンでしょう』
あやめが確かめる。
『誰かって誰?』
『そうだなぁー。おばさんばかりのシャチホコセブンじゃないことは確かだし、すちーずの中で人気があるのは誰?その中の誰かか、それともソロで出ているるーちゃんくらいか…』
『地元のアンダー16連合のヤンキーたちは?』
『あいつらにファンなんて居ないでしょ』
『何人かは人気があるんじゃないの』
そこに柚菜が加わる。
『どうしてそんなに弱気なの?あの人たち、うちらのファンだよ!もしかしてあたしかな?そうだ!あやめんたちのメイドカフェがこの1週間大繁盛したんでしょ。その流れでここにも集まってくれたんだよ♪その上、先週の放送で初めてスタジオにやって来たあたしたちを見て、生で会いたくなって集まってくれたんだと思う!ほらっ。みんなこっちに熱い視線を向けてるよ!』
柚菜に言われてあやめが確かめると、確かにその通りだ。


◇続く


 

新説『マジすか学園4』


#4655『これが天然アイドルの生きる道15 初夏とカレン』



火曜日の午後5時頃、中京テレビの楽屋に、すちーず名古屋組の3人が揃って到着した。


<シャチホコセブン>
かおたん(松村香織)
あかりん(須田亜香里)
はるたむ(二村春香)
あんにゃ(石田安奈)
ごりさ(後藤理沙子)
ユウカ(田野優花)
カレン(岩田華怜)
成    美(倉野尾成美)

愛 理(水野愛理)
瑠 夏(井上瑠夏)

くれな(長 久玲奈)

由美子(瀧野由美子)
美 晴(川嶋美晴)

<すちーず 名古屋組>
桜 花(末永桜花)
亜柚香(上村亜柚香)
初 夏(歌田初夏)



ユウカに迫られた亜柚香が何とか躱したあと、今度はカレンが初夏に目を向ける。

『この前、久し振りに初夏に会ったけど、全然変わらなくてずっとアイドルのヴィジュアルを保ったままだな』





初夏がカレンの方を向く。

『久し振りじゃなくて、毎週ここで会ってるじゃないですかー。でもそんなふうに言ってもらえて嬉しいです!カレンさんの方こそ見違える程成長して、素敵な女性になってましたよねっ。見とれてしまいました✨』




『さすが初夏だ。ちゃんと分かってくれてて、ありがとうな』

『いえいえ』


カレンと初夏のやり取りを聞いて、周囲からクスクスと笑いが起きる。そのあとは各自がやりたいことを始めた。



しばらくして午後6時になると、『おはようございまーす♪』と挨拶して、ユナと菅原が楽屋に到着した。東京から来たユナと菅原は、生放送が終わった今夜、シャチホコハウスに泊まるためのキャリーバッグを引きながらで、それを所定の位置に並べて置いた。


空いた椅子に2人が座ると、ユナが早速聞いてくる。

『今週は先週シャッフルしたチームで仲直りゲームの続きをやるんだよね。でもそれだけで終わるとは思えないんだけど、他に何かあるんでしょ。ヤンキーの子たちはここに居ないんだから、こっそり教えてくれないかなぁ』


実はチェリーブラッサムに対して人間性を検証するドッキリを仕掛けることが今日の裏テーマになっていて、楽屋に居るシャチホコセブンと瑠夏やくれな、美晴ら一緒のバスでやって来た者たちは知っているが、知らない者に教えるとどこで話が漏れてしまうか分からないので、みんなが牽制し合うように黙っていると、最後はかおたんが答える。

『こっそり教えることは特にないんだわ。今日で仲直りゲームを完結させるんだで、張り切ってやってよ。それで仲直りできたかどうか最後に分かるんだで』


ユナが反論に出る。

『仲直りと言っても、ケンカしてたのはチェリーブラッサムとこっちのヤンキーで、そこにすちーずが巻き込まれただけじゃない』

『そうだけど、すちーずがシャッフルしたチームに居てくれたお陰で、うまくバランスが取れたと思っとるんだわ。それとすちーずだけじゃなくて、ここに居るるーちゃんと由美子と美晴もだで、みんな今日は頼んだでね!』


最後はかおたんにうまく丸め込まれたような形になり、ユナは納得したのか諦めたのか、ともかく黙った。そんなユナに対して、あんにゃが声を掛ける。

『ところでユナの仕事って、よぉーく頑張って続けてるね。もうこれでアイドルとして活動していた期間を抜いたんじゃないの』

ユナがあんにゃに対して答える。

『どうですかね。まだ抜いてはいないと思いますけど』

『毎日のように店舗に行って、一体何してるの?』

『あー、それは実際に来店して確かめてくださいよ』

『ん〜…』







そこに、ごりさが加わる。

『ユナと仲の良い菅原とは明暗分かれちゃったよね。こうなるとは私も思ってなかったわ』

菅原がすぐに抗議する。



◇続く