#3932『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3932『そのアイドル、天然につき82 瑠夏の曲選び』



シェリーのマンションで、瑠夏やリョウら5人が増えた分、活発に意見が飛び交い、2時間程掛けて「KEYABINGO!」のストーリーが出来上がった。このあとはセリフをきちんと決めて脚本にする作業に取り掛かるが、ブナンがある大事なことに気付く。



⚜️ベマーズ
ななまる(西野七瀬)
シェリー(衛藤美彩)
イマドキ(若月佑美)
ブナン(桜井玲香)
コ テ(高山一実)
ユウウツ(松村沙友理)

リョウ(北川綾巴)
カチドキ(堀 未央奈)

瑠 夏(井上瑠夏)
ゆうゆ(大谷悠妃)
成 美(倉野尾成美)


『その前に、るーちゃんたち、スタジオライブで何を歌うか決まってるの?』

ブナンに聞かれた3人のうち、成美が代表して答える。
『まだ決まってない。いつもなら水曜日くらいまでには決めてるんだけど、今週は時間が取れなかったんで』

ブナンが確かめる。
『それでスタジオライブをする気はあるの?』
『そりゃあ、あるに決まってる。毎回水曜日と木曜日の2日間で集中して仕上げてるから大丈夫だ』
『大丈夫だって言うけど、今から脚本を書き上げる作業に入るんだけど、あんたたちはどうするの!?』
『うーん。どうしよう…』

成美が口ごもると、イマドキが提案する。
『だったら脚本の作業は一旦中断して、スタジオライブの選曲を始めたらどうだ』
受け入れる成美。
『じゃあ、そうしよう。大体のコンセプトは決まってる。今週は、るーちゃんにソロで歌ってもらうことにしたから』
『成美とゆうゆはバックコーラスか?』
『バックコーラスもしない。元々、るーちゃんとゆうゆが、うしろゆびさされ組を歌おうと話し合ってたんだけど、ゆうゆがスタジオライブどころじゃなくなって、あたしとうしろゆびさされ組を歌っても意味がないから、だったらるーちゃん1人で歌ってみたらいいじゃないかってことにした』
『へぇ〜。そうか。るーちゃん1人も、なかなかいいんじゃないか。フォトジェニック賞をもらったばっかりで勢いに乗ってるし。それで、るーちゃんにはどんな曲が合うんだろうな』
ここで、ユウウツが話に加わる。
『じゃあさぁ、私たちも一緒に考えてあげるわ。るーちゃんなら天然系の曲が合いそうだよね』
ななまるからも意見が出る。
『私は、るーちゃんが歌いそうにないタイプの曲を聴きたいな。ロックかバラードのどちらかとか。るーちゃんに歌えるかな』

瑠夏が余裕を見せる。
『ロックでもバラードでも歌えますよ。るかに任せてください!』

シェリーから指摘が入る。
『「KEYABINGO!」のスタジオライブは収録だから、もし失敗しても撮り直せばいいんだから安心は安心だよね』
これに瑠夏が、『1回でOKが出るように歌いますよ〜』と返した。ここからベマーズの面々が加わっての選曲作業が始まった。


過去のMVやライブ動画を30分程見続けた結果、とあるバラード曲に、瑠夏がソロで挑戦することが決まった。決め手になったのは、瑠夏が生まれた2001年にリリースされたヒット曲という共通点があることだ。振り付けを覚える必要はないので、みんなが見守る中、すぐに瑠夏の歌唱練習が始まった。

それを30分程で切り上げ、あとは瑠夏が自宅で練習することになった。そして再びみんながテーブルを囲み、脚本を書き上げる作業に取り掛かった。そんな中、コテは本人に確認したいことがある。
『ところで、ゆうゆは今回の撮影がラストになるの?こっちだけラストで、白雪姫の方はまだ出続けるってことにはならないよね?』
みんなの視線がゆうゆに向けられる。


◇続く