#3886『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3886『そのアイドル、天然につき36 受け流された宣言』



「アイドルだらけの水泳大会」が始まった。MCのくれなが出場メンバーの紹介に入ろうとしたのに、応援席のゆうゆが『はい、はぁーい!ちょっといいですかぁ』と訴えている。無視しようと思ったが、カメラの横に立っているスタッフが、"ゆうゆに振れ"と合図を送ってくる。その直後、メインのカメラがゆうゆをアップで捉えたので、モニターに大きく映し出されてしまい、くれなはヤレヤレと思う。


<シャチホコセブン>
👙かおたん(松村香織)
👙あかりん(須田亜香里)
👙はるたむ(二村春香)
👙あんにゃ(石田安奈)
👙ごりさ(後藤理沙子)
👙ユウカ(田野優花)
👙カレン(岩田華怜)
📣成    美(倉野尾成美)

👙由美子(瀧野由美子)
👙瑠 夏(井上瑠夏)
👙らぶりん(中野愛理)
📣美 晴(川嶋美晴)
🎤くれな(長 久玲奈)

<すちーず>
📣萌 夏(矢作萌夏)
👙ユ ナ(小畑優奈)
📣桜 花(末永桜花)
📣亜柚香(上村亜柚香)
📣愛 理(水野愛理)
👙初 夏(歌田初夏)
📣音 葉(町  音葉)

<STUでんつ>
📣美 月(今村美月)
👙千 穂(石田千穂)
👙心 愛(甲斐心愛)
📣舞 羽(森下舞羽)
👙沖ちゃん(沖  侑果)
📣舞 Q(中村  舞)
👙さやか(高雄さやか)

👙菅原まや(菅原茉椰)

<アンダー16連合 反乱軍>
👙陽 菜(橋本陽菜)
📣ひゆか(坂川陽香) 
📣れみたん(徳永羚海) 

<関東レディース>
👙麟 (岡部 麟)
👙おだえり(小田えりな)
📣七 瀬(吉川七瀬)

<レッツゴー!シックスティーンズ>
📣七 海(浅井七海)
📣瑞 葵(山内瑞葵)
👙まなか(田口愛佳)
👙くるみ(鈴木くるみ)

<欅坂46 6期生>
👙守屋 茜
👙志田愛佳
👙今泉佑唯
👙小林由依
🩱平手友梨奈
👙長濱ねる
👙渡辺梨加
🩱長沢菜々香
👙リョウ(北川綾巴)
👙カチドキ(堀 未央奈)

<カムカムフレイバー>
📣よこにゃん(北川愛乃)
👙はたごん(髙畑結希)
👙ちかこ(松本慈子)
👙優莉奈(行天優莉奈)

👙美 音(向井地美音)
📣ゆうゆ(大谷悠妃)
📣舞 香(佐々木舞香)


ゆうゆは今日の放送を迎えるまでに決心していた。この番組に出演するのは、今日で最後にしようと。来週になって突然姿を消すより、自分の口からはっきり伝えようと思ったが、水泳大会が始まってしまったらそんなチャンスはないだろう。あるとしたら、オープニングで応援のみんなと映される時だろうと身構えていた。貴重な時間を自分の告知で使ってしまうのは悪いなと思うが、これしか方法がないので仕方ない。

そんな気持ちで待っていたら、予想通りカメラチャンスが巡ってきたので、手を挙げてアピールした。くれなの反応は怪しかったが、番組スタッフには通じたみたいなので、意を決して宣言する。
『あのう、こんな時にすみません💦ゆうは今日の放送を最後にして、アイドルを卒業します。フツーの女の子に戻ります。ファンのみなさんのお陰で、ゆうは幸せでした。アイドルを辞めたら、夢だったトングを使う仕事をしようと思っています』


それだけ言って頭を下げだが、意外と周りが騒がしい。応援グッズの鳴り物がガンガンと鳴り響き、とても卒業宣言のムードではない。さらにはくれなに言われてしまう。

『ゆうゆー。番組のオープニングから何を冗談言ってるのー。そんなこと言って目立とうとしてもダメだからね。今日は水着にならないんだから、一生懸命応援して。あと雑用も頼んだよ。さて、それではテレビの前のみなさんがお待ちかねだと思うので、水泳大会に出場する36人のアイドルたちに入場してもらいまーす♫』 

目立ちたいだけの冗談だとくれなに思われてしまい、ゆうゆは呆然と立ち尽くす。思い出してみたら、先週の土曜日にオイラーズの番組で宣言した時も、今日白雪姫のドラマを撮影したあとのロケバスで話した時も、周りのみんなは誰も真剣には受け止めてくれず、流されてしまった。これは一体どういうことなんだと思うが、水泳大会が始まってしまった以上、番組に迷惑は掛けられないし、アイドルらしくやり切ろうと頭を切り替える。そしてプールサイドの中央に視線を向けると、くれなに紹介され、まず最初はシャチホコセブンのメンバーが水着で颯爽と登場し、好きなポーズをしている。先頭のかおたんがスクール水着で笑いを取ると、2人目は露出度満点のあかりん。3人目は健康的でナイスバディーなはるたむだ。さらに、あんにゃへと続く。ゆうゆはみんなと一緒に声援を送る。









くれなが次の顔触れを紹介する。
『シャチホコセブンの次は、地元のアイドル3人!由美子、るーちゃん、らぶりんです♫』




『続いてすちーずからは、発表済みの初夏だけでなく、あのユナが参戦してくれました!これはめちゃくちゃ貴重ですよ〜』



『はい。防波堤から、追い風に乗って電撃参戦してくれたSTUでんつの4人です♫テレビ初水着なのでお見逃しなく〜』





STUでんつの登場を後ろで見ている瑠夏。区のスポーツセンターなので、いつもと違って観覧のファンを呼んでいないのが残念だなと思う程、プールサイドは水着姿のアイドルたちで熱気に溢れている。

『そして今日の夜、東京から急遽駆け付けてくれたのは、WIP女子プロレスのアイドルレスラー菅原まや〜🦥』


『ここからはヤンキーチームの登場です!水着になってくれたのはこの5人!見逃すんじゃないぞ!』





くれなが一旦、間を空けてから喋り出す。
『テレビの前のみなさん!この人たちのことを忘れていませんか?欅坂6期生の10人が水泳大会に出場してくれることになりました!最初で最後です!』










水着とは呼べないような2人を含む欅坂の10人が、次々と登場する。その様子を見ている瑠夏は、圧倒されまくりだ。これまでずっとフォトジェニック賞を狙うと広言して来たが、その成熟したスタイルを見て、負けそうに思ってしまう。

『欅坂6期生と、白雪姫のドラマで共演しているカムカムフレイバーからは、この3人です!』




『さて、白雪姫のドラマと言えば、最後はこの人が登場してくれます!予想していた人はいないと思います。くれなもびっくりしました。白雪姫を演じているみーおんが、名古屋初お目見えで決意の参戦です!』

最後に美音が現れると、プールサイドの盛り上がりが頂点に達した。美音が恥ずかしそうに愛想を振りまいたあと、後ろで見守っていた35人がゾロゾロと前に出て来たので、美音はその中に吸収された。


◇続く