#3881『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

ブログの説明を入力します。

 

新説『マジすか学園4』


#3881『そのアイドル、天然につき31 最後の決断!』



火曜日の午後10時過ぎ、このあとの生放送に出演する全員がプールサイドに集まっていたら、WIP女子プロレスの菅原まやが、水泳大会に参戦するためやって来た。



<シャチホコセブン>
かおたん(松村香織)
あかりん(須田亜香里)
はるたむ(二村春香)
あんにゃ(石田安奈)
ごりさ(後藤理沙子)
ユウカ(田野優花)
カレン(岩田華怜)
成    美(倉野尾成美)

由美子(瀧野由美子)
らぶりん(中野愛理)
美 晴(川嶋美晴)
瑠 夏(井上瑠夏)
くれな(長 久玲奈)

<すちーず 名古屋組>
桜 花(末永桜花)
亜柚香(上村亜柚香)
愛 理(水野愛理)
初 夏(歌田初夏)
<すちーず 東京組>
ユ ナ(小畑優奈)

<STUでんつ(すちゅーでんつ)>
美 月(今村美月)
千 穂(石田千穂)
心 愛(甲斐心愛)
舞 羽(森下舞羽)
沖ちゃん(沖  侑果)
舞 Q(中村  舞)
さやか(高雄さやか)

菅原まや(菅原茉椰)

<アンダー16連合 反乱軍>
陽 菜(橋本陽菜)
ひゆか(坂川陽香) 
れみたん(徳永羚海) 

<関東レディース>
麟 (岡部 麟)
おだえり(小田えりな)
七 瀬(吉川七瀬)

<レッツゴー!シックスティーンズ>
七 海(浅井七海)
瑞 葵(山内瑞葵)
まなか(田口愛佳)
くるみ(鈴木くるみ)


菅原を囲んでいるすちーずの中で、亜柚香が疑問を口にする。
『まやちゃんは、ここで水泳大会をやるってどうやって突き止めたの?生放送だから、どこにも公開していないはずだけど』

亜柚香に聞かれ、菅原が頬を膨らませる。
『それなんだよなぁ。菅原はこの前の土曜日にオイラーズの番組があって、日テレの楽屋にいたゆうゆに、水泳大会に出たいから、名古屋に帰ったらかおたんに伝えといてと頼んだの。それでどうなったかなと思って、今日の朝からゆうゆに電話してるんだけど全然出ないんだよ。だったらユナなら知ってると思って電話して、この場所を教えてもらったの。ユナとは時間が合わなくて一緒には来られなかったけど』
『なぁーんだ。ユナは、まやちゃんが来ることを知ってたのか〜』

亜柚香に聞かれ、ユナが喋り始める。
『うん。その通り。まやちゃんがいきなりここに来たら、みんなが驚くだろうなと思って、ずっと黙ってた。ゆうゆが朝から電話に出ないのは、白雪姫のドラマを撮影しているからでしょ。もう少ししたら欅坂の子や萌夏たちと一緒に来ると思うけど』
菅原が確かめる。
『かおたん。ゆうゆからその話って聞いてたの?』
ゆうゆを庇っておこうかと考えるかおたんだが、あとで辻褄が合わなくなると逆効果なので、正直に答える。
『ゆうゆからは聞いとらんて。つうか、ゆうゆは毎日忙しいから、私は会ってもいないて』
『そうだよねー。でもあの時の楽屋には、るーちゃんもいて話を聞いてたんだけど、るーちゃんからも聞いてないの?』
いつの間にかタメ口に変わったなと思いながら、かおたんが答える。
『うん。聞いとらんて』
『だろうね』

気まずい雰囲気になり、瑠夏が黙っていられなくなる。
『えーっ💦るかにも責任があるんですかぁ。ゆうゆが菅原ちゃんと約束をしてたので、るかは余計なことはしない方がいいかなぁと思っただけです』
菅原が瑠夏を見る。
『あー、別にるーちゃんは気にしなくていいよ。菅原はこうしてここに来られたんだから大丈夫、大丈夫。じゃあ、みなさん!今日はよろしくお願いします!』
ここでユナが思い付く。
『まやちゃんと初めて会う子がいっぱいいるから、紹介してあげる』
『頼んだよ』

ユナが遠巻きでこの様子を見ている者たちの前に、菅原を誘導する。
『この中で初めてまやちゃんと会うのは、オイラーズの番組に出てない子だから、らぶりんと美晴ちゃんとくれにゃんにシャチホコセブンの人たちで、ヤンキーの子たちは全員だね。STUでんつは沖舞コンビだけオイラーズの番組に出たから、あとの千穂ちゃんと心愛ちゃんと舞羽ちゃんとみちゅ、それにさやかちゃんってところかな』
すると菅原がコミュ力を発揮し、初対面の者たちにグイグイと接近した結果、一気に打ち解ける様子を見て、さすがに菅原だなとかおたんはひと安心だ。

そんな菅原に声を掛けるのは、あかりんだ。

『菅原ー。やっと会えたね!』

菅原があかりんとの距離を詰める。

『あかりさん!ようやく会えました!』

『いつ会えるか、ずっーと待ってたよ』

『菅原もです!』

『あれからどんな感じなの』

『菅原は菅原らしくマイペースでやってます』

『そっか。そっか。もし何かあったら必ずあかりのところに言ってきてよ』

『はいっ。分かりました!』

『今夜は泊まるんでしょ。明日は一緒にご飯行こうか』

『行きましょう、行きましょう♪』

その後も話し込む2人だった。







それにしても当日になってユナ、美音、菅原の3人が参戦を表明してくれて、かおたんは嬉しい限りだ。

そんな時、突然大きな声を出した者がいる。誰だろうとかおたんが確かめると、プールサイドに佇んでいるらぶりんだ。
「決めた!私も今日の水泳大会に水着で出場する!かおたん、まだいい!?」
らぶりんの真剣な表情を見て、冗談で言っているのではないと、かおたんはすぐに分かった。チーム分けや競技の出番をやり直さないといけないが、そんなことは構わない。
『らぶりん!よう決断してくれたわ!もちろん、まだいいてー。頼んだでね!』
『はい!分かりました!』
らぶりんの決断に、周辺の美晴やすちーずの面々が沸いている。

菅原とらぶりんが参戦してくれたので、かおたんはこれからすぐにスタッフを交え、台本の手直しに着手する。番組が始まる午前0時までにあと1時間ちょっとしかないので、プールサイドの隅っこに移動し、急いで取り掛かる。


◇続く