#3850(9/15話)『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3850(9/15話)『アイドルに転職は難しい200 ゆうゆの作戦』



「SF翼のない白雪姫(27/33話)」


<ブラックシープス>

白雪姫・みーおん(AKB48 向井地美音)

アツリーヌ(前田敦子)

さーなん(髙寺沙菜)

小林由依

今泉佑唯

守屋 茜

志田愛佳

平手友梨奈

長濱ねる

リョウ (北川綾巴)

カチドキ(堀 未央奈)

長沢菜々香

渡辺梨加

音 葉(町 音葉)

ユ キ(矢作有紀奈)

モ エ(矢作萌夏)


<うどん はた屋>

よこにゃん(SKE48 北川愛乃)

はたごん(SKE48 髙畑結希)

ちかこ(SKE48 松本慈子)

優莉奈(AKB48 行天優莉奈)


<都会のアイドル>

ゆうゆ(大谷悠妃)




<異形のミュータント>

舞 香(=LOVE 佐々木舞香)

せなたん(∴ヒロイン転生 星乃宮せな)




舞香とせなたんがミュータントに変貌した。ねるの周りでも慌ただしいことになっている。


そんな中、揉みくちゃにされていたあの10人余りの担当者たちも、次々にミュータントという正体を現したので、危害を加えられることを恐れた群衆が、一斉に出入り口に向かって逃げ出した。ねるが状況を確かめると、自分たちの仲間もばらばらになっていて、もはや誰がどこにいるのか分からなくなったが、さーなんとアツリーヌが近くにいて、今の状況を見届けていることは確認した。気になるのはせなたんと1番仲良くしていたモエだ。付近に見当たらない。姉のユキと一緒にいると思う。モエだけに身体的な心配はあまり必要ないが、信じていたせなたんの正体を知って、ショックを受けていることは間違いないはずだ…。


ゆうゆが体育館の外に逃げ出そうとする。ミュータントのせなたんがあとを追う。それを見たミュータントの舞香が追い掛ける。修羅場が体育館から屋外に移る様子なので、ねるも周りに気を付けながら体育館を出た。


そして太陽が照らすその下に広がる光景を見て、ねるはゆうゆの意図を理解した。そこには巨大な箱型をした車が何台も待ち受けている。以前ブラックシープス全員で都会に行った際、舗装された道路を行き交う車をたくさん見たが、このタイプは初めてで、戦闘能力を装備していることは一目瞭然だ。その付近には重装備の警察隊が大勢いる。ゆうゆと一緒に都会からこの街にやって来て、ゆうゆだけが体育館に侵入し、ミュータントたちをおびき出す作戦が予定通りに実行されたようだ。


ゆうゆを捕まえようとするミュータントは10人余りで、今やせなたんと舞香の区別さえつかなくなった。するとゆうゆは警察隊の背後に隠れた。ここから役割が交代するらしい。足が止まったミュータントたちの後ろを警察隊が素早く固めたため、逃げ場がなくなった。


ねるはある程度の安全が確保されたと判断し、間近でこのやり取りを見ている。仲間も近くに何人かいる。ミュータントに攻撃能力があるかどうか分からないが、場合によっては熾烈な攻防に発展するかもしれないので用心する。


そこで動きがあった。警察隊はミュータントたちに何の警告もせずに攻撃を開始した。ねるが視線を向けると、警察隊の車から、一斉に何かが飛び出した。それは大きな網で、的確に標的を捉えた。網の中でもがくミュータントたちだが、太くて頑丈な網から抜け出すことは容易ではないだろう。警察隊が生け捕りにしようとしているのだと分かった。自分の周りでは、仲間たちが声もなく呆然とこの光景を見つめている。ねるとしてもこうなってしまった以上、見分けがつかない舞香に思い入れはない。舞香の人を惹き付けずにおかない容姿は、ただの作り物に過ぎないのだから。ただ出会ってから毎日のように行動を共にし、心の触れ合いがあったせなたんのことだけは気掛かりだ。



◇続く