#3850(2/15話)『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3850(2/15話)『アイドルに転職は難しい200 体育館での発表会』



「SF翼のない白雪姫(20/33話)」


<ブラックシープス>

白雪姫・みーおん(AKB48 向井地美音)

アツリーヌ(前田敦子)

さーなん(髙寺沙菜)

小林由依

今泉佑唯

守屋 茜

志田愛佳

平手友梨奈

長濱ねる

リョウ (北川綾巴)

カチドキ(堀 未央奈)

長沢菜々香

渡辺梨加

音 葉(町 音葉)

ユ キ(矢作有紀奈)

モ エ(矢作萌夏)


<うどん はた屋>

よこにゃん(SKE48 北川愛乃)

はたごん(SKE48 髙畑結希)

ちかこ(SKE48 松本慈子)

優莉奈(AKB48 行天優莉奈)


<カプセル販売員>

舞 香(=LOVE 佐々木舞香)



<謎の女の子>

せなたん(∴ヒロイン転生 星乃宮せな)



街で噂になっている第4のカプセルについて、販売会社から正式な発表があった。その内容は、1週間後に発売と同時に、カプセルの効果を伝えるとのことだった。過去3回は事前に効果が知れ渡るという戦略だったものが初めてこの方式に変わり、期待感と購買意欲が一挙に高まる結果となった。

そして話題が沸騰する中、1週間が過ぎ去った。カプセルの発表会が行われる会場には、屋外の広場だったこれまでとは異なり、街で唯一の体育館が選ばれた。これで早朝から列に並ぶ必要がなくなり、会場に足を運んだ者が全員購入できるという方法が、ブラックシープスを含む街の人々を喜ばせた。

発表会は朝10時から始まるので、いつもより早く寮に姿を見せたせなたんを含む全員で、早めに出発した。過去3回ともカプセルを買いに行ったのはいつもの5人なので、その他の者は初めて足を運ぶ。


体育館に到着した。前の方に空いたスペースを見つけると、まとまって冷たい床に座った。しばらくして、始まる迄にあと30分位あるなとねるが思っていたら、近くに長い黒髪の女性を見つけた。後ろ姿だが、よこにゃんではないだろうかとその周りを注目すると、やはり優莉奈とはたごんとちかこがいる。「はた屋」などの飲食店は、満腹感カプセルのせいでどこも苦しい目に遭っているという話を思い出した。そんな中で発売される第4で最後のカプセルは、一体どんな内容になるのだろうと、ねるはこのあとの発表に期待しかない。

午前10時迄あと僅かになった。自分たちが座っているより後ろのざわめきが気になってねるが振り返ると、体育館の出入り口までぎっしりと人で埋まっている。その圧に押されてしまい、ねるはすぐに前を向いた。

やがて前方の少し高くなった演壇の端から、人が姿を見せた。揃いのウインドブレーカーを着たカプセル販売会社の担当者たちで、男女合わせて10人位いる。その中で1人だけマイクを持っているのが、遠目からでも綺麗さが際立っている舞香だ。これまでカプセルを購入する時に何度も舞香本人から説明を聞いたねるとしては、最適な人選だと思う。その舞香が自分たちの存在に気付き、視線を送ってきたように感じた。すると隣に座っている平手が腕を触って聞いてくる。
『あの女性が、この前話に出ていた舞香って人か?』
ねるが思い出す。もう随分前に1度だけ舞香の名前を出したことがある。舞香にカプセルの説明を聞いてみようというようなことを喋り、その時も舞香について聞かれた。よく覚えているものだなと思いつつ、答えておく。
『そう。あの人にいつもカプセルについて質問したりしているの。凄く分かりやすく教えてくれるから頭のいい人だなと思ってたけど、今日は代表して喋るみたいだね』
『そういうことだったのか。それにしても綺麗な人だな。どうりでいつも同じ顔触れでわざわざ朝早くから買いに行って、誰も代わってくれと言い出さないと思っていたら、あの人に会って話がしたいって目的があった訳か』
平手に余計なことを詮索されてしまった。どう答えようかとねるが考えていたら、舞香がマイクを通して喋り始めたので、この会話を一方的に打ち切る。そして『あー。始まったよ』と言って、演壇に視線を向けた。


◇続く