マンションを高く売る方法を不動産歴25年以上のプロが徹底解説。業者選び、広告戦略、内覧時の売主の協力ポイントまで、実践的な売却ノウハウを分かりやすく紹介します。
こんにちは。
本気不動産の佐藤です。
今日はよくご相談をいただくテーマ、
「マンションをどうすれば高く売れるのか?」
これをできるだけ分かりやすく、現場目線でお話しします。
売却って、「業者に任せればOK」と思われがちですが、
実は高く売れるかどうかは“売り方の設計”でほぼ決まります。
■ 高く売るための大前提
まず大事なのはこれです。
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売主さんは「1円でも高く売りたい」
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でも、すべてを業者任せにはできない
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業者の努力で決まる部分と、売主さんの協力が必要な部分がある
マンションを高く売るための要素は、大きく分けてこの3つです。
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業者選び
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業者の売り方(広告・見せ方)
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売主さんの協力ポイント
モデルルームみたいに完璧に片付ける必要はありません。
現実的に「ここまでは協力してほしい」というラインがあります。
■ 今の買主は「写真」で判断している
今の買主さんの行動は、とてもシンプルです。
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ネットで物件検索
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最初に見るのは写真
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次に価格・場所・間取り
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最後にコメントや詳細
写真がない、または写りが悪いと、
どんなに条件が良くてもそこで脱落します。
これはYouTubeと同じ。
サムネイルで惹かれない動画は再生されませんよね。
マンション売却も完全に同じ構造です。
■ 掲載媒体は「多ければ多いほど有利」
最低限、以下は必須です。
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SUUMO
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アットホーム
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地域の不動産連合体サイト(地域による)
ネット広告が圧倒的に強い時代です。
チラシやSNSもありますが、主戦場はやはりネット。
小さな会社だと、
「1媒体しか載せていない」
というケースも正直あります。
どの媒体に、どのくらいのスピードと質で出してくれるか
これは業者選びで必ず確認してください。
■ 業者がやるべき「広告運用」の本音
良い業者は、こう動きます。
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まずはスピード重視
→ 天気が多少悪くても即掲載 -
その後、何度も撮り直し
→ 納得いくまで写真の質を上げる -
動画も撮影してSNSやサイトに展開
初動の反響が一番大事。
その後にクオリティを磨く、二段構えが理想です。
■ 写真と現地の「がっかり」を防ぐ
写真が良すぎて、
「思ってたのと違う…」
これは一番もったいない。
だから大事なのは、
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写真と現地のギャップを作らない
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直した方がいい所は、
事前にリフォーム見積もりを用意
さらに、
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リフォーム費用
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諸経費
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総額イメージ
ここまで出すと、買主さんは一気に安心します。
■ 内覧前の基本動作(これだけで印象が変わる)
内覧の15〜20分前にやってください。
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全窓を開けて換気
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レースカーテンは開ける
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部屋を明るくする
マンションは空気と明るさが命です。
■ 内覧時の売主さんの立ち位置
よくある失敗がこれ。
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良さを語りすぎる
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ついて回る
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アピール過多
基本は、
「聞かれたことにだけ答える」
これが一番印象がいいです。
ドアや収納はあらかじめ開けておく。
自由に見てもらう。
これだけで印象はかなり良くなります。
■ その場で「不安を潰す」売り方
内覧では、
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部屋ごとに感想を聞く
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同席者全員の意見を拾う
例えば、
「キッチンがちょっと…」
と言われたら、
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リフォーム案
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見積もり
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総予算への組み込み
ここまで話せると、
購入判断が一気に現実的になります。
■ 比較されてこそ、選ばれる
内覧は1件だけじゃダメです。
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最低2〜3件
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他の物件の欠点が見える
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相対的に「この物件いいね」になる
高めの価格設定でも、
10件問い合わせがあって1人に刺さればOK。
響く1人を見つける売り方が、
「高く売る」ための核心です。
■ 普段の生活で気をつけること
売るために無理する必要はありません。
ただし、
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雑な使い方はしない
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換気は日常的にする
特にマンションは換気が重要です。
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24時間換気は止めない
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なければ換気扇を1箇所回しっぱなし
これ、売却以前に
住まいを長持ちさせる習慣でもあります。
■ まとめ
マンションを高く売るために大事なのは、
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業者選び
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広告の質と量
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売主さんのちょっとした協力
この3つです。
「どう売るか」で、
結果は本当に変わります。
売却で迷っている方、
今の売り方でいいのか不安な方は、
いつでもお気軽にご相談ください。