サラリーマン大家でもできる?賃貸経営で失敗しないための現実的な考え方 | 佐藤竜志 オフシャルブログ

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はじめまして
不動産業25年以上の経験から、不動産に関することはもちろん
相続や終活、建築・リフォームのことなど知っていることをお伝えします
日々の出来事や営業職についてなど、楽しみながら発信してゆきます

サラリーマン大家は今でも儲かるのか?賃貸経営で失敗しないための自己資金の考え方、ワンルーム投資やオーナーチェンジ物件の注意点、不動産投資の現実を不動産歴25年のプロがわかりやすく解説します。

こんにちは。
本気不動産の佐藤です。

本日のVoicyでは
「サラリーマン大家は今でも儲かるのか?賃貸経営で失敗しないための基本」
というテーマでお話ししました。

不動産投資というと、
「不労所得」「家賃収入で安定」
そんなイメージを持たれる方も多いと思います。

確かに、賃貸経営はフロー所得として非常に魅力があります。
ただし、ここで一つ大切なことがあります。

👉 実は、入り口のハードルはかなり高い
という現実です。

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■ 不動産投資は「自己資金」が想像以上に必要

SNSやネット広告では
「少ない自己資金で始められる」
という話もよく見かけますが、現実は違います。

まともに賃貸経営をしようとすると、

  • 物件価格の 20〜30%

  • そこに 諸費用

これを自己資金として準備する必要があります。

例えば
1億円の収益物件を購入しようとした場合、

👉 2,500万〜3,500万円前後の現金

これがなければ、実際にはかなり厳しいです。

サラリーマンの方がここまでの資金を用意するのは、
正直、簡単なことではありませんよね。


■ よくある「ワンルーム投資」の落とし穴

そこで多くの方が検討されるのが、

  • 区分マンション(ワンルーム)

  • 投資用マンション

といった比較的金額の小さい物件です。

ただし、ここにも注意点があります。

  • 管理費・修繕積立金がかかる

  • 修繕費の負担が見えにくい

  • 入居率を維持できるかどうか

これらをすべて織り込んで考えないと失敗します


■ オーナーチェンジ物件は「現金前提」

比較的リスクを抑えやすいのが
入居中のオーナーチェンジ物件です。

ただし、これは基本的に
👉 現金購入が前提

利回りも現在は
4〜5%前後(管理費差引後はさらに低下)

「大きく儲かる」というより、
コツコツ積み上げる投資になります。


■ 田舎不動産・戸建て投資の注意点

最近多いのが、
「田舎の戸建ては安いから儲かるのでは?」
という考え方です。

確かに価格は安いですが、

  • 内外装の修繕リスク

  • オーナー交代後に発覚する不具合

  • 入居者からの修理要望

慣れていないと、
精神的にも金銭的にもかなり消耗します。


■ 不動産投資は「数を持って初めて意味が出る」

不動産投資は、

  • 1件

  • 2件

  • 3件

では、正直ほとんど利益は出ません。

👉 4〜5件以上
👉 できれば 10件・20件

ここまで来て、
ようやく「不動産不労所得」に近づいていきます。

しかも最初の数件は、

  • 赤字

  • 良くてトントン

このくらいで考えておかないと危険です。


■ 1件目は「余力を残して買う」

私が強くお伝えしたいのがここです。

❌ カツカツの資金計画はNG
⭕ 物件価格と同額程度の資金余力を持つ

例えば、

  • 2,000万円の物件

  • 手元資金は4,000万円

  • そのうち半分を使う感覚

このくらい余裕を持たないと、

  • 修繕できない

  • 入居付けできない

  • 次の一手が打てない

という状況に陥りやすくなります。


■ まとめ:賃貸経営は「準備」が9割

賃貸経営は、

  • 誰でも始められる

  • でも、誰でも成功できるわけではない

という世界です。

✔ 十分な自己資金
✔ 資金を減らさない意識
✔ 余力を残した物件選び

この3つが揃って、
初めてスタートラインに立てます。

焦らず、まずは
資金形成と正しい知識
ここから始めてくださいね。

物件選びについては、
また別の機会に詳しくお話しします。