古臭く見えるマンションの特徴を、不動産歴25年以上のプロが解説。共用部・室内それぞれの見抜き方と、若く見せる実践ポイントを10項目で整理。購入・売却で後悔しないためのチェックリストとして必見。
こんにちは。
本気不動産の佐藤です。
今回は
「古臭く見えるマンションの特徴と、その見抜き方」
さらに
「逆に若く見せるための実践ポイント」
についてお話しします。
このテーマ、実は
✔ 内見でよく失敗する
✔ 買ったあとに後悔しやすい
✔ 将来売るときに不利になりやすい
という、かなり重要なポイントです。
私は不動産歴25年以上、
売買1200件超・査定相談4000件超の中で
「選ばれないマンション」を山ほど見てきました。
結論から言うと――
👉 古臭さは「築年数」だけでは決まりません。
■ 古臭さは「好み」と「NG要因」を分けて考える
まず大前提として、
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古いけどおしゃれ
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古くてダサい
この差は、確実に存在します。
デザインや形は好みの要素が強いですが、
一方で
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汚れ
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劣化の放置
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清掃不足
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暗さ
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匂い
これらは誰から見てもマイナス評価になりやすく、
「選ばれない理由」になりがちです。
今回は
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共用部分5項目
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専有部分(室内)5項目
合計10項目で整理します。
■ 共用部分|古臭く見える5つのチェックポイント
① 団地形式の建物形状
団地型の外観は、世代によって
「懐かしい」「古い」の評価が分かれます。
形状そのものは好みですが、
色・明るさ・修繕状態とセットで見ないと
一気に古臭く見えてしまいます。
② 外壁色の選択ミス
外壁色は
小さなサンプルで決まりがちですが、
実際に塗ると「想像と違う」ことが多いです。
特に
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中途半端なベージュ
-
赤み・ピンクみのある色
これは一気に古臭さが出やすい。
白などのはっきりした色は失敗しにくいですね。
③ 共用部の暗さ
暗い共用部は
・レトロ
・閉塞感
・不安感
を一気に引き寄せます。
内見時、
「なんとなく嫌だな…」と感じたら
その直感はだいたい当たっています。
④ 劣化の放置(ヒビ・剥離)
タイルの剥がれ、
モルタルのヒビ割れ。
これは
見た目だけでなく
管理不全のサインです。
「直していないマンション」は
将来の修繕負担も要注意。
⑤ 清掃不良
埃・粉塵が溜まった共用部は、
それだけで一気にくすみます。
清掃状態は
管理レベルが一目で分かるポイント。
必ずチェックしてください。
■ 専有部分(室内)|古臭さを生む5つの原因
① 匂い
入った瞬間の
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タバコ臭
-
湿気臭
-
こもった感じ
これは即アウトになりやすいです。
換気ができているか、
窓・換気扇の使い方も確認しましょう。
② 荷物の量
床置きの荷物、
古い段ボール。
「生活の歴史」が見えすぎると
一気に古臭く見えます。
売却前なら
断捨離だけでも印象は激変します。
③ 埃(特に換気扇まわり)
換気扇の周囲に
輪郭が出るほど埃が溜まっていると、
「手入れしていない感」が丸出しです。
ここは
少ない手間で改善できる優先ポイント。
④ 油汚れ(キッチン)
油+埃=最強の古臭さ。
レンジフードやコンロ周りは
内見時、かなり見られています。
⑤ カビ(窓・浴室)
窓パッキン、浴室のシーリング。
黒カビが定着すると
清掃では戻りません。
カビは
購入を避ける理由になりやすい要素です。
■ 古くても若く見えるマンションの共通点
✔ 丁寧に使われている
✔ 適切な修繕がされている
✔ 汚れを放置していない
これだけで、
築40〜50年でも
「え、若いですね」と言われる物件は普通にあります。
外観がレトロでも、
室内をリノベーションすることで
ギャップが魅力になるケースも多いです。
■ センスに自信がない方へ|プロを使うのも正解
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リフォーム会社のコーディネーターに任せる
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PinterestやInstagramの画像を見せる
-
主役の素材を一つ決める
これだけで
「外さない空間」になります。
一点突破が大事で、
あれもこれも盛るのは失敗のもとです。
■ まとめ|古臭さ最大の原因は「放置」
最後に一番大事なこと。
👉 古臭さの正体は、築年数ではなく「放置」です。
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共用部:色・明るさ・清掃・劣化
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室内:匂い・荷物・埃・油・カビ
この10項目を意識するだけで、
選ばれる確率は大きく変わります。
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