マンションの日当たりは「良ければOK」ではありません。日当たりが悪くなりやすい4特徴・良すぎる3特徴を、不動産歴25年・売買1200件超の佐藤が実例とともに整理。地域差・生活スタイルから後悔しない判断軸を解説します。
こんにちは!本気不動産の佐藤です。
今日はご相談でも本当に多い「マンションの日当たり」について、悪いケース4選・良すぎるケース3選をまとめてご紹介します。
近年は、以前のように「日当たりが良い=価値が高い」とは一概に言い切れない時代になっています。
北海道のような寒冷地では「冬場の暖かさ」を重視する一方、都市部では北向きや西向きの需要も増えてきていて、価値観はどんどん多様化しています。
▼日当たりの価値観は人によって全く違う
昔は「南向きで日当たりが良いほど価値が高い」というシンプルな考え方が一般的でした。
ですが今は、
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眩しすぎるのは苦手
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冬の暖かさ重視
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朝日が入る方が好き
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夏の暑さを避けたい
など、生活スタイルによって判断が大きく分かれます。
そして、「資産価値」=「人気」ではない点もポイント。
利便性が抜群の駅近であれば、多少日当たりが悪くても売れ行きが強いケースもあります。
▼日当たりが悪くなりやすいマンションの特徴4選
私がこれまで1200件以上の売買・4000件以上の査定相談で見てきた中から、特に注意したい4パターンを整理します。
① 建物が近すぎる立地
前面の建物が近いと、どうしても日が入る時間が短くなります。
市街地では壁面化が進み、採光の確保が難しい場所も多いですね。
✔ 駅近は便利な一方で、採光・眺望は犠牲になりやすい
→ 利便性とのトレードオフが起きやすいポイントです。
② 窓面が狭い・奥まっている間取り
採光基準は「床面積の1/7」ですが、ギリギリ設計だと室内は暗くなりがち。
吐き出し窓ではない、窓が小さい、位置が悪い…これだけで明るさが変わります。
③ 奥行きが深い縦長リビング
開口部が一面に寄るため、窓付近は明るくても室内奥はどうしても暗くなります。
照明を常時つける生活になる方も多いですね。
④ 太い梁(はり)が光を遮る
特にワイドスパンと違い、スパンが長い住戸は梁が太くなる傾向があり、窓の上部にかかると光が入る角度が制限されます。
▼逆に“日当たりが良すぎる”マンションの特徴3選
「明るければ明るいほど良い」と思われがちですが、これも実は落とし穴があります。
① ワイドスパン住戸
大きな窓は魅力ですが、
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眩しすぎる
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紫外線
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遮光カーテンが特注サイズ
など、実際に住むと意外と大変な部分があります。
② 最上階住戸の過剰な蓄熱
最上階は日射熱が天井に溜まりやすく、夏場は冷房が効くまで時間がかかることも。
冬は暖かいメリットがありますが、冷暖房費が上がる点は忘れがちです。
③ 直窓(バルコニーや庇がない窓)
デザイン性は高いのですが、直射日光が容赦なく入るため、
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室温上昇
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グレア(眩しさ)
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冷房負荷増
につながりやすいタイプです。
▼日当たりの正解は「立地 × 気候 × 生活スタイル」で変わる
北海道と東京では、求められる日当たりの基準も全く違います。
市街地中心部ではそもそも採光が取りづらいことも多く、ある程度の割り切りが必要なケースも。
結局大事なのは、
「自分の暮らしの優先順位」
これに尽きます。
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洗濯物の乾きやすさ
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暖かさ・涼しさ
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光の入り方
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部屋の明るさ
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冷暖房費
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家族の生活リズム
こうした“生活の実利”と照らし合わせて選ぶのが失敗しないコツです。
▼みなさんの体験談も教えてください
「日当たり良すぎて夏が地獄でした」
「北向きでも全然気になりません」
など、日当たりの感じ方は本当に人それぞれです。
ぜひコメント欄で、みなさんの経験も共有していただけると嬉しいです!
個別相談はホームページや公式LINEでも受け付けていますので、気軽にご連絡くださいね。
それではまた次の記事でお会いしましょう!