50代・60代のマンション選びで迷っている方へ。不動産歴25年・売買1200件超の本気不動産 佐藤が、「駅or買物7分以内」「家族構成別の間取り」「築年数の目安」「自分の年齢と築年数を揃える考え方」など、日々の生活動線と資産価値を両立させる安心基準をわかりやすく解説します。
日々の生活動線を大事にしたい、50代・60代のマンション選び
こんにちは、本気不動産の佐藤です。
今日は 「50代・60代のマンション選びの安心基準」 というテーマでお話しします。
この年代になると、
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まだまだ元気だけど、将来の体力も気になる
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賃貸のままか、持ち家にするか迷っている
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買うなら「最後の住まい」になるかもしれない
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どうせ買うなら、将来売却もしやすい物件がいい
こんなお悩みをよく伺います。
今回のポイントは、
「お部屋そのもの」だけではなく、「日々の生活動線」と「築年数」そして「出口(売却・住み替え)」まで含めた安心基準 を整理していくことです。
不動産歴は約25年、売買仲介は1200件以上、査定相談は4000件以上。
その中で見えてきた「外しにくい最低ライン」を、できるだけわかりやすくお伝えしますね。
50代・60代でマンションを買ってはいけない人は、ほとんどいません
まずお伝えしたいのは、
「50代・60代だからマンションを買ってはいけない」ということは基本的にありません。
買えないケースがあるとすれば、
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そもそも賃貸派で、持ち家を望んでいない
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ローンがどうしても組めない、もしくは家計の状況からかなり無理がある
といった 個別の事情 が中心です。
一定の安心ラインさえ押さえれば、
50代・60代でも「持っておくことで将来の安心につながるマンション」は十分にあります。
今日はその 「安心ラインのイメージ」 を、
年代・家族構成・生活動線・築年数という切り口で整理していきます。
50代のマンション選び:家族構成別の安心基準
① 50代・単身の方
キーワードは「駅近7分・1〜2LDK・築50年以内」 です。
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立地:駅徒歩7分以内
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買い物・飲食・病院が徒歩圏で完結しやすく、日々の生活動線が短くて済みます。
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間取り・広さ:1LDK〜2LDK
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一人暮らしでも狭すぎず広すぎず。
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将来パートナーができた時もそのまま住める柔軟性があります。
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築年数:目安として「築50年以内」
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きちんとメンテナンスされていれば、100歳時代を見据えても実需と資産性のバランスが取りやすいゾーンです。
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「コンパクトで駅近、でもちゃんと暮らしやすい」
このあたりが、50代単身の方の安心ラインになってきます。
② 50代・夫婦二人暮らし
基本は単身と同じく駅近+少しゆとりある広さ です。
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立地:駅徒歩7分以内
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二人分の通勤・通院・外出を考えると、やはり駅近は強いです。
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間取り・広さ:2LDK〜3LDK
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それぞれの趣味スペースやワークスペース、来客用の布団を置く場所など、
「ちょっとした余裕」が暮らしの質を大きく上げます。
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築年数:築50年以内を目安
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長く住み続けることも、途中で売却・住み替えすることも、どちらも選べるポジションです。
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③ 50代・夫婦+子ども世帯
お子さんの年齢にもよりますが、ここではまだ同居しているイメージです。
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築年数:できれば築20年以内(最大でも30年以内)
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将来、20年後くらいに住み替え・売却すると、築40〜50年帯。
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まだ流通しやすいゾーンに入るので、出口戦略としても現実的です。
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間取り・広さ:3LDK以上
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子どもの個室や、荷物・音・動線を考えると3LDK以上が安心です。
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使い方:
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床や壁のキズ、ドアの建てつけなど、子どもが小さいうちはどうしても傷みやすくなります。
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将来売却も視野に入れるなら、「丁寧に使う」「守る工夫」を意識しておくと、出口の値段が変わってきます。
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60代のマンション選び:駅か買い物か、動線重視で再設計
60代になると、資金計画も少し変わります。
ローンよりも「現金購入」のご相談も増え、駅近プレミアムをどこまで追うか を考え直すタイミングでもあります。
① 60代・単身の方
キーワードは「駅 or 買い物7分以内・1〜2LDK・築60年以内」 です。
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立地:
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「駅徒歩7分以内」もしくは
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「大型スーパー+ATM+内科などの小さなクリニックが徒歩7分以内」
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間取り・広さ:1LDK〜2LDK
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単身で快適に暮らせて、維持費も抑えやすいサイズ感。
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築年数:築60年以内を許容
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もちろん管理状況のチェックは必須ですが、しっかりメンテナンスされていれば実用上は十分です。
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② 60代・夫婦二人暮らし
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立地:
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「駅または買い物7分以内」を目安に、
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価格とのバランスを見て柔軟に考えるイメージです。
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間取り・広さ:2LDK〜3LDK
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二人の生活動線・趣味・来客を考えると、やはりこのあたりが安心ライン。
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築年数:築60年以内
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ここでも 「管理状態」「修繕履歴」 のチェックがとても重要になります。
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③ 60代・夫婦+子ども同居世帯
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立地:駅徒歩7分以内
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子どもが就職し、通勤する前提も見据えると、駅近の資産性は武器になります。
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間取り・広さ:3LDK以上
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成人含めての同居なら、プライバシーと生活の質を守るためにも広さは大事です。
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築年数:
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明確な数字はあえて外し、
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「丁寧な使い方」「管理状態」「立地と広さのバランス」を中心に見るイメージです。
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成人ばかりの世帯になると、室内の傷みが少なくなりやすいので、
築年数よりも 生活動線との相性 を優先してもよいケースが増えてきます。
「築何年まで大丈夫?」マンションの寿命と築年数の考え方
日本の分譲マンションは「100年時代」を見据えてよい
日本で現存しているマンションの中には、
築70年に近いものも出てきています。
もちろん、すべてが100年持つと言い切ることはできませんが、
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きちんと修繕・メンテナンスされている
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管理組合が機能している
こういった条件を満たしていれば、
「100年近く使えるストック」 として考えてもおかしくない、というのが現場感覚です。
自分と同い年くらいの築年数を選ぶという発想
一つの目安として、私がお伝えしているのが、
「自分の年齢と同じくらいの築年数を選ぶ」という考え方です。
例えば、
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50歳の方が築50年のマンションを選ぶ
→ そこから50年(100歳)まで住める可能性を、メンテナンス次第で見込める -
60歳の方が築40〜50年のマンションを選ぶ
→ ご自身の寿命や住み替えの可能性を含めても、現実的な範囲になりやすい
もちろんこれは 「絶対の正解」ではなく目安 です。
大事なのは、築年数に過度に怯えるのではなく、
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管理状態
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修繕履歴
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生活動線との相性
ここをしっかり見ていくことです。
駅近か?買い物近か?生活動線と予算をどう最適化するか
駅徒歩7分圏の強み
駅徒歩7分圏は、
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スーパー
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飲食店
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病院・薬局
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金融機関
こういった生活機能が集まりやすく、
「生活が駅周辺で完結しやすい」 という大きなメリットがあります。
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将来の通院
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車を手放したあとの外出
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万一の売却時の流動性
これらを考えると、駅近はやはり強いです。
買い物7分圏という現実的な選択肢
一方で、60代になると
「駅近は魅力だけど、価格が高すぎる」
というお声も多いです。
そこで現実的な代替案として、
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大型スーパー
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ATM
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内科・歯科などのクリニック
が徒歩7分以内に揃う 「買い物利便エリア」 を選ぶ、という考え方もおすすめです。
毎日の買い物動線が短くなり、
荷物の持ち運びも楽になります。
駅近プレミアムを少し抑えつつ、生活の質はしっかり確保する
そんなバランス型の選び方ですね。
間取りと広さの目安:維持費も含めた「ちょうど良さ」を探す
ざっくりとした目安としては、
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単身:1〜2LDK
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夫婦:2〜3LDK
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夫婦+子ども:3LDK以上
このあたりが、
「暮らしやすさ」と「維持費・修繕負担」のバランスが取りやすいゾーンです。
子どもがいる時期はどうしても室内が傷みやすいので、
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壁や床の保護
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定期的な簡単メンテナンス
を意識しておくと、将来の売却価格に効いてきます。
まとめ:正解は一つじゃないけれど、「外しにくい最低ライン」は作れます
最後に、今日のお話をギュッとまとめると…
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50代・60代でも、条件さえ押さえればマンション購入は十分アリ
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家族構成別に
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単身:駅or買い物7分以内+1〜2LDK
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夫婦:駅or買い物7分以内+2〜3LDK
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子ども同居:駅7分以内+3LDK以上
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築年数は
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50代:築50年以内
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60代:築60年以内も視野に入れつつ、管理状態を重視
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「自分と同い年くらいの築年数」を選ぶ発想も一つの目安
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駅近だけでなく、「買い物7分圏」も現実的な有力候補
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何より大事なのは、「日々の生活動線」と「出口(売却・住み替え)」をセットで考えること
マンション選びに “絶対の正解” はありませんが、
外しにくい最低ラインを持っておくこと で、かなり安心感は変わってきます。
ご質問・ご相談・体験談もお待ちしています
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「年上マンションに住んでいる方のリアルが知りたい」
「自分の家族構成だと、どのパターンが近いんだろう?」
などなど、気になることがあれば、ぜひコメントで教えてください。
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50代・60代のマンション選び、
一緒に「後悔しにくい安心基準」を作っていきましょう。
本気不動産の佐藤でした。