寒冷地の空き家管理で特に危険な具体的リスクと対策を解説。相続で話が進まないケースの進め方、売却・賃貸の現実的な選択肢、不動産会社の活用メリットまでやさしく整理しています。
みなさんこんにちは。本気不動産の佐藤です。
本日のVoicyでは 「空き家管理と、売却・賃貸の具体的な進め方」 をテーマにお話ししました。ブログでも要点を丁寧にまとめていきますね。
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■ 寒冷地の空き家で最も危険なのは「水道凍結」と「落雪」
北海道などの寒冷地では、空き家を放置することで起こるトラブルが本当に多いです。
特に怖いのは 水道凍結。
「以前は凍らなかったから大丈夫」という考えは…ほぼ必ず裏切られます。
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ボイラー
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混合栓(キッチン・お風呂)
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細い配管部分
これらに水がわずかでも残っていると、一気に凍結して破裂します。
破裂すると、家の中がスケートリンク状態になってしまうこともあるほど深刻です。
また、寒冷地特有の 落雪被害 も重要なリスク。
屋根についた“切れ皮(きれっぱ)”と呼ばれる雪の塊が落ちると、
車・隣地・通行人へ被害が及ぶケースも少なくありません。
■ 空き家の管理は「見に行くだけ」では不十分
実は、空き家管理で最も多い誤解がこれです。
見に行くだけ=管理したつもりになってしまうこと。
本来必要なのは…
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ポストの整理
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通水(寒冷地外)
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排水トラップへの給水
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換気口(レジスター)の開閉
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空気の入れ替え
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室内の軽い掃除
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外回りの確認(雑草・破損・落雪状況)
ここまで行って、初めて「管理」と言えます。
相続人同士で「誰がやるの?」となり、結果的に放置されるケースも非常に多く見てきました。
■ 相続で話が進まない時は、“一旦賃貸”という選択肢も
空き家が放置される理由の多くは、相続の方向性がまとまらないことです。
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施設に入った家主が「戻る可能性」があり売れない
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相続人が複数おり、意見が割れる
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いわゆる「争族(相続トラブル)」状態
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家の荷物が多すぎて片付けられない
こういったケースでは、一時的に賃貸へ出すという方法も有効です。
賃料は共有口座に入れて、後から公平に分配する形を取ることで、
誰かが損をしてしまう、手間を押し付け合う…といった不公平を避けられます。
■ 不動産会社に一度相談するだけで、道が開けることが多い
私がよく間に入ってお手伝いするのは、
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直接話すとケンカになる
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方向性がまとまらない
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何から始めれば良いかわからない
そんな時です。
第三者である私たちが話を整理し、可能な選択肢を示すことで、
スムーズに話が進むケースは本当に多いんです。
処分費用や片付け、賃貸に出す準備なども含め、
専門業者と提携しながら進めることで負担を大幅に減らせます。
大切な家族間でトラブルを起こさないためにも、
ぜひ「うまく不動産会社を活用する」という選択肢を持っていただきたいと思います。
■ お困りの方は、早めにご相談ください
空き家は放置すればするほど傷み、価値が下がります。
寒冷地では特にそのスピードが早いです。
売るべきか?貸すべきか?管理を続けるべきか?
迷われている方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
今日のVoicyの内容が、みなさまの判断材料の一つになれば嬉しいです。