中古マンション売買で注意すべき設備を不動産歴25年・取引1,200件超のプロが解説。サウナ・食洗機・床暖房など、資産価値を下げかねない設備と維持費・交換性の落とし穴をわかりやすく紹介します。
こんにちは、本気不動産の佐藤です。
不動産歴25年、売買1,200件超・査定相談4,000件超の経験から、今日も「本音」でお届けします。YouTubeでは最新の不動産情報を毎週配信していますので、ぜひチャンネル登録もお願いします。スマホなら登録ボタンから、テレビでご覧の方はQRコードからどうぞ!
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設備は資産価値を大きく変えない?
「設備が多い方が価値も高いんじゃない?」と思う方、多いですよね。
でも実際は、資産価値に直結しないことがほとんどです。なぜなら設備は消耗品。寿命が来れば交換が必要で、次の買主が同じ設備を必要とするとは限らないんです。
中古マンション売買の現場では「むしろ維持費や交換費用がネックになる」ケースも少なくありません。今日はそんな注意点をピックアップします。
注意が必要な設備の例(前半)
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サウナ
豪華に見えますが、実際は物置化している例も多数。修繕や交換に費用がかかり、プラス評価になりづらいです。 -
ビルトインオーブン
料理好きには便利でも、魚焼きグリルやレンジで代替可能。使わない人にとっては無駄な装備に。 -
浄水器
ウォーターサーバーを使う家庭も増え、ビルトイン浄水器は眠ってしまうことも。維持費だけかかるリスクがあります。
注意が必要な設備の例(中盤)
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食洗機
便利ですが、世帯構成によっては未使用。撤去や交換のコストを考えるとプラス評価は限定的。 -
床暖房
マンションだと断熱性が高く未使用になりがち。戸建てもパネル型は使い勝手に注意です。 -
トイレ
これは逆に「古い設備を残すとマイナス」。最新の節水型へ交換すれば、数年で元が取れる良コスパです。
さらに気をつけたい設備
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窓やパッキン:結露や汚れは管理次第。内窓を追加して改善も可能。
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電動シャッター:壊れると部品が廃番で修理困難、交換費用が重くなることも。
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蓄熱暖房機・電気温水器:交換に100万円以上かかる場合あり。電気代事情も変化しているので要注意。
モデルハウス仕様の落とし穴
分譲時に「フルオプション」で仕上げられた住戸。見た目は豪華ですが、次の買主には不要な場合が多く、撤去費用がかかることもあります。テレビボードや造作家具は特に注意ですね。
まとめ:資産価値よりQOL重視
住宅設備は「資産価値を上げるもの」ではなく、「生活の質(QOL)を上げるためのもの」。
だからこそ、過剰オプションに走らず、自分たちに本当に必要なものだけ選ぶのが正解です。
資産性を意識しつつも、暮らしを豊かにする視点を忘れない。これが後悔しない住まい選びの秘訣だと思います。
ぜひ皆さんの「使わなかった設備」「買って後悔したオプション」などもコメントで教えてくださいね!