宇都宮旅行2日目。朝はホテルの朝食バイキングで一日が始まった。パン食べ放題がメインで、クロワッサン、食パン、ちょっと甘めのデニッシュなんかが並んでて、朝からテンション上がる。宇都宮って餃子のイメージが強いから、パン食べ放題ってちょっと新鮮な感じがするけど、好きなだけ食べられるのは嬉しいよね。バターとジャムをたっぷり塗って、コーヒーと一緒にゆっくり味わった。窓の外を見ると曇り空で、天気予報通り雨が降りそうな気配。少しテンションが下がるけど、旅行の予定を進めるために気持ちを切り替え。  

案の定、外に出たらポツポツと雨が降り始めてた。傘を持ってきてなかったから、近くのダイソーに急いで駆け込み。ビニール傘を探したら、100円じゃなくて300円のしか残ってなかった。旅行シーズンで品薄なのかな。ダイソーなのに300円ってちょっと拍子抜けしたけど、透明なビニール傘でシンプルだし、雨の中歩くには十分。さっと買って、早速使って出発した。  

午前中は早めの昼ごはんを食べに、宇都宮で超有名な餃子店「餃子といえば芭莉龍(バリロン)


」へ。地元の人にも観光客にも人気で、開店前から人が集まり始めてた。タイミングよく席に座れたけど、10分遅れてたら行列に並ぶところだったみたい。危なかったなあ。餃子は焼き加減が絶妙で、皮はパリッと香ばしくて、中の具は野菜と肉のバランスが最高。ニンニクがしっかり効いてて、雨で冷えた体に染みる美味しさだった。ビールも合いそうだなって思ったけど、今回は我慢して水で流し込んだ。早い時間だし、午後の予定もあるからね。餃子だけで十分満足できたし、バリロンの人気に納得だ。  




その後、12時頃にバスに乗って大谷資料館


へ。宇都宮に来たら外せないスポットだよね。到着したら予想以上に混雑してて、駐車場もほぼ満車状態。映画やドラマの撮影で使われる場所だけあって、雰囲気は本当にすごい。巨大な石切り場の地下空間は、ひんやりした空気と独特の響きがあって、まるで別世界に迷い込んだみたい。石の壁に映るライトの影とか、歴史を感じる展示物とか、見どころがたくさんあって観光客が多いのも分かる。ただ、気温が低くて結構寒かったから、ダウンジャケット着てきて正解だった。薄着だったら震えてたかも。写真をたくさん撮って、じっくり1時間くらい見て回った。  








午後はバスで戻って県庁前で下車。前回の旅行で入れなかった「もちっと餃子 仰天堂


」にリベンジ。餃子の皮がもちもちしてるのが特徴で、一口食べたらその食感に感動した。具もジューシーで、バリロンとはまた違った魅力があって美味しい。すぐ隣にあったラーメン屋「鶏そばHIBARI


」に吸い込まれるように入店。「チームバリスタにハズレがない」って口コミで見た記憶があったから、期待して鶏白湯ラーメンを注文。スープは濃厚だけど後味がすっきりしてて、麺はストレート麺でスープに絡む。チャーシューも柔らかくて、味のバランスが完璧だった。お店の雰囲気も素敵。何故か、ジブリ特集。餃子とラーメンの連チャンでお腹がパンパンになりつつあるけど、幸せすぎる一日だ。  





お腹いっぱいのまま、オリオン通りをぶらぶら散歩。雨は小降りになってたから、ビニール傘を片手にのんびり歩けた。アーケード街だから濡れる心配も少なくて、ウィンドウショッピングを楽しみながら少しずつ消化。ドンキホーテに寄って、旅行のお土産になりそうなものを物色。安いコスメに目が留まって、リップクリームとネイルポリッシュを衝動買い。あと、何故かビニール袋も買っちゃった。旅行中って何かと袋が必要になるよね、って自分に言い訳しながらレジへ。意外と使える買い物だったかも。  

駅まで歩いて戻る途中でスタバに寄って、いつものアイスコーヒーを注文。お腹はまだそんなに減ってないけど、冷たいコーヒーでちょっとリフレッシュ。雨の日は暖かい飲み物もいいけど、やっぱりアイスコーヒーが落ち着くなあ。窓際の席で外を眺めながら、今日一日のことを振り返った。晩御飯どうしようかなって考えたけど、正直全然お腹が空かない。餃子2軒とラーメンのボリュームがすごかったみたい。ホテルに戻ってシャワーを浴びて、このまま休むことになりそう。雨だし、無理せずのんびり過ごすのもいいよね。  

ベッドに寝転がって、スマホで今日撮った写真を見返しながらまったり。大谷資料館の幻想的な雰囲気とか、餃子のもちっとした見た目とか、全部いい思い出だな。明日は天気が回復するらしいから、また新しい発見があるといいな。宇都宮旅行2日目、雨でも最高に楽しかった!


昨日は朝から友達の結婚式に参加するため、横浜へと足を運んだ。会場は小高い丘の上にあって、見晴らしが良くて本当に素敵な場所だった。ただ、天気が良すぎたせいか気温がぐんぐん上がって、会場に着いた頃にはもう汗だく。スーツを着ていたから余計に暑くて、シャツが背中に張り付く感じがなんとも言えなかった。それでも、丘の上から見下ろす横浜の景色は美しくて、汗をかいた甲斐があったなって少し思った。

会場に着いてちょっと困ったことがあった。友達の結婚式だってことはわかってたんだけど、苗字をすっかり忘れてしまってた。受付に行く前に、サインボードで確認しようと思ったけど、どのボードが友達の結婚式かわからず、念のため電話で確認しようとした瞬間、大失態に気づいた——携帯を家に忘れてきてた。ポケットを叩いて「マジか…」って呟きながら、パートナーに「ちょっと電話貸して!」ってお願いして、急いで友達に電話。「ねえ、ごめん、苗字って何だっけ?」って聞いたら、向こうはちょっと怪訝そうな声で「私の結婚式だよ…?」って。いや、誰の結婚式かはわかってたよ!ただ苗字が頭から抜けてただけなんだけど、そのニュアンスが伝わらず、気まずい空気が流れた。パートナーは隣でクスクス笑ってて、さらに恥ずかしさが倍増。でも、パートナーの電話のおかげで苗字を思い出して、無事に受付を済ませられたから、まあ良かったのかな。

式自体はフォト婚スタイルで、人前式っぽい雰囲気だった。ちなみに、結婚式は男同士のカップルで、すごく心温まるシーンが多かった。会場で一番素敵だったのは、ガラス張りの天井。開放感があって、天気も良かったから自然光がたっぷり差し込んで、新郎2人にスポットライトみたいに光が当たってた。特に印象的だったのは、1人がすごい大きな真っ赤な薔薇の花束を抱えて相手に渡す瞬間。あの鮮やかな赤が光の中で映えて、まるで映画のワンシーンみたいだった。カメラマンが同じシーンを何度も撮るから、新郎たちも何度もキスを繰り返してて、それを見て思わずニヤニヤしちゃった。撮られる側も大変だなあって笑いながら、でもそのたびに会場が温かい笑いと拍手に包まれて、幸せな空気が溢れてた。ただ、逆光になるからカメラマンは結構苦労してたみたい。角度を変えたり、露出を調整したりしてたけど、それでも素敵な写真が撮れてるといいな。私も何枚か撮ってもらったから、後でどんな仕上がりになるのか楽しみだ。会場全体の装飾は白いユリと緑が多めで、シンプルだけど上品で爽やかな雰囲気。友達たちの個性が感じられて、すごくいいチョイスだなって思った。

式の後、フォト婚の一環で披露宴会場での撮影があった。披露宴会場にはテラスがあって、開放的な空間に風がそよそよ吹いてて、白いユリと緑の装飾が映える景色が広がってた。本当に素敵すぎて、ここで披露宴をして欲しいって思うくらいだったけど、今回は撮影だけ。新郎2人がテラスでポーズをとったり、キスシーンを撮ったりしてて、それを見ながら「ここでパーティーできたら最高だろうな」って想像が膨らんだ。ガラス張りの天井の式場とテラスの披露宴会場、どちらもこのカップルにぴったりで、幸せな気持ちが倍増した。

その後、お昼はショッピングモール「コレットマーレ」の最上階にある素敵なカジュアルレストランで、春らしいコース料理を楽しんだ。最初に出てきたのはイチゴと鯛のカルパッチョで、甘酸っぱいイチゴと新鮮な鯛が絶妙にマッチしてて、見た目も華やかだった。次はボロネーゼのパスタで、濃厚なミートソースが麺に絡んで、シンプルだけど満足感のある一品。メインは豚の低温調理にりんごのソテーが添えられてて、ジューシーな豚肉とりんごの甘さが意外と合ってて驚いた。デザートはアイスクリームで、冷たくて爽やかな締めくくりが春の陽気にぴったりだった。友達や他のゲストとテーブルを囲んで、料理の感想を言い合ったり、フォト婚のキスシーンの話で笑ったりして、和やかな時間が流れた。新郎2人も一息ついて、少しおしゃべりできたのが嬉しかった。ただ、電話での怪訝な反応を思い出すと、「苗字くらい覚えててよ」って友達が内心思ったんじゃないかと、ちょっと心配になった。でも、私としては誰の結婚式かはちゃんとわかってたんだから、そこは許してほしいなって気持ちもある。

楽しい時間はあっという間で、昼過ぎには東京の現場へ移動して会議だった。私は発注者側の責任者のトップだから、結構大事な案件で気を抜けない。結婚式の余韻に浸る間もなく、電車に飛び乗って現場へ向かった。携帯電話を忘れたままで不安だったけど、無事に終えて少しホッとした。友達の声が頭にちらついたけど、責任者としての役割に集中できたのは良かった。

会議が終わった後は、そのまま送別会へ。完成前に自分がプロジェクトを去ることになり、未完成のビルの前でみんなと記念撮影。立場が違えど同じ目的のために一緒に仕事出来た皆さんとの写真撮影は改めて仲間を感じさせてもらえた。今回は自分が去るということで、ちょっとした飲み会が企画されていた。居酒屋に着いたら、すぐにみんながおかわりでビールやハイボールで盛り上がって、私もすぐに仲間入り。料理をつまみながら話していると、先方の部長さんが急にテンション高く絡んできて、いきなり私の乳首をつねってきた。びっくりして「うわっ!」って声が出ちゃったけど、周りは大爆笑。部長さんは「仲良くなった証拠だよ!」ってニヤニヤしてた。半年の付き合いとはいえ、こんな距離感で接してもらえるなんて、なんだか嬉しいやら驚くやら。友達の怪訝な反応とは全然違う、豪快な親しみ方に思わず笑ってしまった。

送別会が終わった後は、マリオットマイル修行のために宇都宮へ移動。マイルを貯めるためにホテルステイを増やしてるんだけど、昨日はちょうどそのタイミングだった。新幹線じゃなくて在来線で移動したから、少し時間がかかったけど、車窓からの景色をぼんやり眺めてるうちに宇都宮に到着。ホテルにチェックインしたのは夜遅くで、花粉症が怖いからフロントに頼んで空気清浄機を部屋に運んでもらった。移動続きで体はクタクタだったから、ビールも飲まずにベッドに倒れ込んで爆睡。一日の出来事が頭を巡る間もなく、深い眠りに落ちてた。

昨日は本当にバタバタした一日だった。朝の電話忘れから始まり、結婚式での苗字ハプニング、ガラス張りの天井とテラスでの撮影が素敵な男同士のフォト婚、コレットマーレでの美味しいコース料理、東京での会議、送別会、そして在来線での宇都宮移動まで、予定が詰まりすぎてて休む暇もなかった。でも、どれも楽しい思い出ばかり。友達の幸せそうな姿とちょっと怪訝そうな声、真っ赤な薔薇の花束、仕事での達成感、部長さんの変な親しみ方(笑)、そしてマイル修行の達成感。疲れたけど、心が満たされる一日だったなって思う。こんな日があるから、毎日頑張れるんだろうな。ゆっくり振り返りながら、今日もまた新しい一日を楽しもうって気持ちになった。
今日は仕事が終わった後、部下2人と初めて飲みに行くことになった。ずっと在宅やらすれ違いでこういう機会がなかったから、ちょっと新鮮な気持ちだった。メンバーは30代の男性と20代の女性。30代の彼は真面目で少し理屈っぽいタイプで、仕事に対して熱心なんだけど、どこか成功者バイアスがあって、時々スノッブっぽい態度が出る。自分より年下だけど、妙に落ち着いてて、話すと「なるほど」って思うような鋭い視点を持ってる。一方の20代の彼女は、なんでも積極的で物怖じしない性格。明るくて素直で、誰からも好かれるような子だ。笑顔がチャームポイントで、初対面の人ともすぐ打ち解けちゃうタイプ。この飲み会、実は私にとってこの部署での最初で最後の飲み会になる予定だった。4月から別の部署に異動が決まってるから、ちょっと感傷的な気分も混じってた。

場所は会社近くのステーキハウス。2人ともなんか肉食のイメージで肉を食わせておけば文句は言わないだろうと思って。こぢんまりした店だけど、ビールが美味しくて雰囲気も悪くない。3人でテーブルに座って、とりあえず生ビールを注文。乾杯して、少し緊張が解けたところで話が始まった。最初は仕事の話。上司の苦手なところとか、部署の雰囲気とか、普段言えないような愚痴を出し合った。20代の彼女が「上司ってさ、匿名のアンケートから犯人探しみたいな追求するべきじゃ無い」って、少し熱くなりながら語ってた。30代の彼は「みんな他人事のように話してたけど、分析すると過半数が低い評価を入れているんだよね、」って、鋭い分析。だんだん仕事から離れて、プライベートな話題にシフトしていった。

30代の彼が急に投資に詳しい一面を見せてきた。「最近、株より金の方が安定してる気がする」とか、真剣に語りだすから、私もつい「でもリスク分散って大事だよね」なんて返して、ちょっとした討論みたいに。20代の子は「投資って難しそう…」って言いながらも、興味津々で聞いてた。そしたら話が金の話に流れ込んで、「金とかプラチナの価値って時代で変わるよね」なんて私が言ったら、彼女が「プラチナってなんですか?」って純粋に聞いてきて、30代の彼と私が顔を見合わせて笑っちゃった。「金よりレアで、白っぽい金属だよ」って説明してあげたら、「へえー!」って目を丸くしてたのが可愛かった。

で、彼女が「そしたら、その指輪は銀じゃ無くてプラチナなんですか」って話になって、もう1人も「どこの指輪なんですか?」って聞いてきたので、ティファニーだと答えた。2人とも「え、ティファニー!?」って食いついてきた。なんでティファニーを選んだかっていうと、同性カップルに一番偏見のない対応をしてくれたブランドだったから。そういう話をしたら、ちょっと空気が変わった。実は私、同性愛者なんだってカミングアウトすることになったんだ。緊張したけど、正直に話したかった。30代の彼は「へえ、そういう視点もあるのか…」って少し考え込む感じで、20代の子は「あ、そうなんですか?」って特別じゃない感じの態度だった。嫌な反応じゃなくて、むしろ受け入れてくれる感じがして、ほっとした。そこから少しその話題で盛り上がって、私の恋愛観とか、パートナーとの出会いとか、普段話さないようなことも自然と出てきた。

時間はあっという間に過ぎて、閉店間際。最後には20代の子が「もっとこれからも話したいことあったのにー!」って名残惜しそうに言ってくれて、なんか胸が温かくなった。30代の彼も「こういう話、普段できないから面白かったよ」って珍しく柔らかい笑顔を見せてくれた。4月から私は別の部署に異動するから、この2人とこんな風に過ごすのはこれで終わり。この部署を去る前の、いい思い出になった気がする。

帰り道、ふと思った。振られた男に「いい女だった」って思わせたい気持ち、ちょっと分かるなって。今更「戻ってきて欲しい」なんて言われても、もうその部署には帰らないけどさ。でも、今日のこの飲み会で、私らしさをちゃんと出せた気がして、少し誇らしかった。長い1日だったけど、悪くない締めくくりだった。