昨日は朝から友達の結婚式に参加するため、横浜へと足を運んだ。会場は小高い丘の上にあって、見晴らしが良くて本当に素敵な場所だった。ただ、天気が良すぎたせいか気温がぐんぐん上がって、会場に着いた頃にはもう汗だく。スーツを着ていたから余計に暑くて、シャツが背中に張り付く感じがなんとも言えなかった。それでも、丘の上から見下ろす横浜の景色は美しくて、汗をかいた甲斐があったなって少し思った。
会場に着いてちょっと困ったことがあった。友達の結婚式だってことはわかってたんだけど、苗字をすっかり忘れてしまってた。受付に行く前に、サインボードで確認しようと思ったけど、どのボードが友達の結婚式かわからず、念のため電話で確認しようとした瞬間、大失態に気づいた——携帯を家に忘れてきてた。ポケットを叩いて「マジか…」って呟きながら、パートナーに「ちょっと電話貸して!」ってお願いして、急いで友達に電話。「ねえ、ごめん、苗字って何だっけ?」って聞いたら、向こうはちょっと怪訝そうな声で「私の結婚式だよ…?」って。いや、誰の結婚式かはわかってたよ!ただ苗字が頭から抜けてただけなんだけど、そのニュアンスが伝わらず、気まずい空気が流れた。パートナーは隣でクスクス笑ってて、さらに恥ずかしさが倍増。でも、パートナーの電話のおかげで苗字を思い出して、無事に受付を済ませられたから、まあ良かったのかな。
式自体はフォト婚スタイルで、人前式っぽい雰囲気だった。ちなみに、結婚式は男同士のカップルで、すごく心温まるシーンが多かった。会場で一番素敵だったのは、ガラス張りの天井。開放感があって、天気も良かったから自然光がたっぷり差し込んで、新郎2人にスポットライトみたいに光が当たってた。特に印象的だったのは、1人がすごい大きな真っ赤な薔薇の花束を抱えて相手に渡す瞬間。あの鮮やかな赤が光の中で映えて、まるで映画のワンシーンみたいだった。カメラマンが同じシーンを何度も撮るから、新郎たちも何度もキスを繰り返してて、それを見て思わずニヤニヤしちゃった。撮られる側も大変だなあって笑いながら、でもそのたびに会場が温かい笑いと拍手に包まれて、幸せな空気が溢れてた。ただ、逆光になるからカメラマンは結構苦労してたみたい。角度を変えたり、露出を調整したりしてたけど、それでも素敵な写真が撮れてるといいな。私も何枚か撮ってもらったから、後でどんな仕上がりになるのか楽しみだ。会場全体の装飾は白いユリと緑が多めで、シンプルだけど上品で爽やかな雰囲気。友達たちの個性が感じられて、すごくいいチョイスだなって思った。
式の後、フォト婚の一環で披露宴会場での撮影があった。披露宴会場にはテラスがあって、開放的な空間に風がそよそよ吹いてて、白いユリと緑の装飾が映える景色が広がってた。本当に素敵すぎて、ここで披露宴をして欲しいって思うくらいだったけど、今回は撮影だけ。新郎2人がテラスでポーズをとったり、キスシーンを撮ったりしてて、それを見ながら「ここでパーティーできたら最高だろうな」って想像が膨らんだ。ガラス張りの天井の式場とテラスの披露宴会場、どちらもこのカップルにぴったりで、幸せな気持ちが倍増した。
その後、お昼はショッピングモール「コレットマーレ」の最上階にある素敵なカジュアルレストランで、春らしいコース料理を楽しんだ。最初に出てきたのはイチゴと鯛のカルパッチョで、甘酸っぱいイチゴと新鮮な鯛が絶妙にマッチしてて、見た目も華やかだった。次はボロネーゼのパスタで、濃厚なミートソースが麺に絡んで、シンプルだけど満足感のある一品。メインは豚の低温調理にりんごのソテーが添えられてて、ジューシーな豚肉とりんごの甘さが意外と合ってて驚いた。デザートはアイスクリームで、冷たくて爽やかな締めくくりが春の陽気にぴったりだった。友達や他のゲストとテーブルを囲んで、料理の感想を言い合ったり、フォト婚のキスシーンの話で笑ったりして、和やかな時間が流れた。新郎2人も一息ついて、少しおしゃべりできたのが嬉しかった。ただ、電話での怪訝な反応を思い出すと、「苗字くらい覚えててよ」って友達が内心思ったんじゃないかと、ちょっと心配になった。でも、私としては誰の結婚式かはちゃんとわかってたんだから、そこは許してほしいなって気持ちもある。
楽しい時間はあっという間で、昼過ぎには東京の現場へ移動して会議だった。私は発注者側の責任者のトップだから、結構大事な案件で気を抜けない。結婚式の余韻に浸る間もなく、電車に飛び乗って現場へ向かった。携帯電話を忘れたままで不安だったけど、無事に終えて少しホッとした。友達の声が頭にちらついたけど、責任者としての役割に集中できたのは良かった。
会議が終わった後は、そのまま送別会へ。完成前に自分がプロジェクトを去ることになり、未完成のビルの前でみんなと記念撮影。立場が違えど同じ目的のために一緒に仕事出来た皆さんとの写真撮影は改めて仲間を感じさせてもらえた。今回は自分が去るということで、ちょっとした飲み会が企画されていた。居酒屋に着いたら、すぐにみんながおかわりでビールやハイボールで盛り上がって、私もすぐに仲間入り。料理をつまみながら話していると、先方の部長さんが急にテンション高く絡んできて、いきなり私の乳首をつねってきた。びっくりして「うわっ!」って声が出ちゃったけど、周りは大爆笑。部長さんは「仲良くなった証拠だよ!」ってニヤニヤしてた。半年の付き合いとはいえ、こんな距離感で接してもらえるなんて、なんだか嬉しいやら驚くやら。友達の怪訝な反応とは全然違う、豪快な親しみ方に思わず笑ってしまった。
送別会が終わった後は、マリオットマイル修行のために宇都宮へ移動。マイルを貯めるためにホテルステイを増やしてるんだけど、昨日はちょうどそのタイミングだった。新幹線じゃなくて在来線で移動したから、少し時間がかかったけど、車窓からの景色をぼんやり眺めてるうちに宇都宮に到着。ホテルにチェックインしたのは夜遅くで、花粉症が怖いからフロントに頼んで空気清浄機を部屋に運んでもらった。移動続きで体はクタクタだったから、ビールも飲まずにベッドに倒れ込んで爆睡。一日の出来事が頭を巡る間もなく、深い眠りに落ちてた。
昨日は本当にバタバタした一日だった。朝の電話忘れから始まり、結婚式での苗字ハプニング、ガラス張りの天井とテラスでの撮影が素敵な男同士のフォト婚、コレットマーレでの美味しいコース料理、東京での会議、送別会、そして在来線での宇都宮移動まで、予定が詰まりすぎてて休む暇もなかった。でも、どれも楽しい思い出ばかり。友達の幸せそうな姿とちょっと怪訝そうな声、真っ赤な薔薇の花束、仕事での達成感、部長さんの変な親しみ方(笑)、そしてマイル修行の達成感。疲れたけど、心が満たされる一日だったなって思う。こんな日があるから、毎日頑張れるんだろうな。ゆっくり振り返りながら、今日もまた新しい一日を楽しもうって気持ちになった。