青森県の地酒の盟主「田酒 特別純米」。

税抜 2,800円。

震災の前、今から13年ぐらい前の2年間、仕事の関係で仙台に住んでいました。

東北6県、生粋の地元おじさんと一緒に仕事をし、夜はそれぞれの地域で、とびきりの美味しいもの、目からウロコの美味しいお酒を飲める店につれて連れて行ってもらう幸甚に浴しました。

 

当時、青森市に「呑竜(どんりゅう)」という居酒屋がありました。

その店でいつも飲んでいた酒がこの「田酒 特別純米」。

 

生まれも育ちも青森の同僚が「ハイオク、いきますか?」といいながら、ちょっと特別な感じで田酒をオーダーしていました。

普段飲む、普通酒は「ガソリン」(それはそれでどの酒も美味しかったです)。

で、ちょっと特別な「ハレ」の日の酒は「ハイオク」たるこの「田酒」です。

 

この季節であれば「フジツボのさっと煮」

青森でしか食べられない酒の肴を、呑竜の優しいおやじさんが、ちゃちゃっとカウンターの奥で料理してくれました。

その隣にはいつも「田酒」

でも、当時の感覚でも東京の居酒屋の値段に比べたら、びっくりする程、安かった気がします。

 

で、このお酒。今日も西荻窪のご近所酒屋で、フツーに販売しております(常時置いてある訳ではないのですが)。

ですが、当時と比べると、今や、完全に全国区。

そして青森だけではなく、全国地酒界の盟主。

 

昨今、東京でも地方の旨い酒がたくさん飲めるようになりました。

 

10年程前、地方の昔ながらの酒蔵が、これまでの歴史にあぐらをかかず、志高く、誰にでも旨い酒をつくろうとしたはしりが「田酒」なのかな、と思います。

そして、それがまず地元の酒飲みに絶大にウケていた。

同じ時期、福島の飛露喜もちょうど、話題になり始めていた時で、仙台の酒屋でも購入できました。(しばらくすると、全国区になり過ぎて、仙台の酒屋から姿を消しました)

 

今日の料理酒(りょうりしゅじゃないよ、料理をしながら飲むりょうりざけです)は、もちろん「田酒」

酒の肴は、岩手県産の生わかめの自家製ポン酢まぶし。

当時「でも、このハイオク、年によってすごく旨い年と、旨くない年の落差が激しいんだよな」と地元の酒飲みが言っていました。

品質向上の企業努力なのか、私の味覚が、青森おじさんのように研ぎすまれていないのか、田酒は、いつ飲んでも旨い酒の代表格です。

 

 

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