地方の街でまっとうな酒をつくる造り酒屋には、その作り手の矜持が、透明な液体にかたちを変えたかのような「地元の酒飲みの為につくった普通の酒」があります。昔であれば、二級酒や、普通酒と言われてきた酒。

昔ながらの、紙のラベルで一升瓶の色は茶色。

お父さんが、仕事を終えて、家で飲みながら1日を心穏やかに終える為に愛されてきた酒。

毎日飲める、飲み飽きない味と、良心的な値段。

 

家の近くに東京23区でもおそらくトップ5に入ると思える、酒屋さんがあります。

その酒屋で、見つけたのが「喜久泉」。

地元酒の特徴のひとつに、名前が渋い、というのがありますね。オーセンティックなお相撲さんのしこ名と同じ。

値段は、税抜2,200円。

 

東北っぽい、お米の味がしっかりとしている、旨口の酒。コスパ抜群のお酒です。

こういうお酒って、地元の人の為につくっているので、造り酒屋がどんなに全国区になって有名になろうと、地元の為の酒なので地元酒は、東京ではなかなか入手できない。

かつ、東京の酒屋も、単価の安い無名な酒を置くよりは、やはり全国区のdanchuの日本酒特集などでとりあげられる有名ブランドをとりあつかいたいというもの。その為、東京での地元酒のレア感はさらに増す訳です。

 

「喜久泉」は、青森の銘酒「田酒」の造り酒屋、西田酒造が出している地元酒です。

「田酒」については、もはや説明不要ですが、この「喜久泉」を飲むとあらためて、素晴らしい造り酒屋だなぁとしみじみ思います。

 

同じく トプ5酒屋(23区トップ5酒屋の略)で購入した秋田の「福小町 純米吟醸」。税抜3,000円。

5年程前は、秋田県でもダントツに素晴らしい酒をつくっていたのに、いったい何がおこってしまったのでしょうか?

「ホワイ〜、なぜに〜?」矢沢永吉先生も後ろで唄っております。

 

今日の料理酒(りょうりざけ=料理しながら飲む酒)は、もちろん「喜久泉」。

そして酒の肴は、なぜか、沖縄料理、人参しりしりです。

 

 

 

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