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maidoの”やたけた”(ブログ版)

旧gooブログ記事をアメブロにまとめました

ドレスアップ

自分たちだけかと思ったら、変な日本人が仲間に入ったので、ちょっと調子が狂ってるみたいです。
外国人という観念がまだないんでしょうか、一番下の John がしきりに話し掛けてきます。
幸い「犬好き?」「うん」「僕も!」てな他愛の無い会話ですので気楽です。
机から犬の写真を持って来ました。
デカイむく犬ですね。
「会いたい?」
ん?どういう事かな?「うん」
ニコッと笑うと階段を下りて行きました。
しばらくすると、奥さんの声に追い駆けられるように、途方も無く大きなモップの塊のような犬とJohn がもつれ合うように部屋に飛び込んできました。
私は犬に押し倒されて顔中レロレロ舐められてしまいました。
ひとしきり舐め終わると、大きな舌からヨダレをポタポタ落として、人に寄っかかって満足そうにしています。
「シャッグっていうの」
「名前?」
「そう」
Mike が「本当の名前は Bernard というんだ。シャッグは John が勝手に付けただけさ」と抗議しましたが、当の John は知らん顔。
試しに日本語で「オイ!」と呼んでもイソイソとやってくるので、犬にしてみれば名前なんて何でもいいのかも知れませんね。
耳の後ろを掻いてやると、グ~フと満足気。
この犬を洗うのは大仕事でしょうね。
John は兄たちに何か叱られていますが、知らん顔で犬の首を抱いています。

奥さんが首輪と紐を持って来ました。
John と私に挟まれて大人しい犬を見ると、ニコッとして「仲がいいのね、良かった!(Uh! Good friends. How good!)」
日本人が怖がるといけないので別の部屋に隔離されてたみたいです。

John が立ち上がると、犬の耳を引っ張って、止める間もなく部屋を出てゆきました。
向かいの部屋から絶叫が・・。
そりゃぁ、あんなのに急に飛び込んでこられたら驚きますよ。
声に追われるように John と犬がアタフタと帰ってきました。
この犬、図体がデカイ割りには気弱みたいです。
軽く首を撫でてやると、今度は手をベトベトにしてくれました。
バンダナが犬のヨダレでもうビチョビチョです。
他の子供達のところへあんまり行かないのは、普段邪険にされているのかな?

緊張が解けたのか、子供達が順繰りに何やかやを見せてくれだしました。
何処の国でも、子供は宝物をもってるんですねぇ。
一番上の Kim は如何にも賢そう。
彼が見せてくれたのは 石の矢じりのコレクション!
このあたりで「子供の頃」に集めたそうです。
へ~こんな物が見付かるのか!と感心していると、まんざらでもない様子で、おもむろに取り出したのは何か蹲った動物らしき物を彫った石。
「アキオロジーが好きなんだ」
アキオロジー??、辞書、辞書!
archeology=考古学?生まれて初めて見る単語ですね。

「食事の用意をしなさ~い!」としたから声が掛かると、子供達が着替えだしました。
「どうしたの?」
「夕食だから着替えるの!」
ヘェッ?1番チビもネクタイを締めています。
これは大変!慌ててバスルームで顔と手を洗って、ハンガーにかけて持ってきたスーツに着替え。
ダイニングに行くと大きなテーブルにご主人と奥さんがついています。
三人の学生は普段着で降りてきて仰天。
「何か知らないけれど、ちゃんとした服装をするみたい」と言うとアタフタと戻って着替えてきました。
その間ご主人と奥さんは何も目に入らなかったように平然としています。
John が隣に座れと言うから座ると、シャッグがちゃっかり椅子の間に寝そべって、おかげで私のズボンは犬の毛だらけ。

子供達と奥さんが立って行って料理を運んできました。
John がコーンをお皿に入れてくれました。
何も言わなくても、それぞれの役割が決まってるようです。
全員が席につくと、ご主人が厳粛な声でお祈りを唱えだしました。
日本人と犬以外は小声で一緒にお祈りを唱えています。
最期のアーメンだけ少し遅れて参加出来ました。

映画みたいですねぇ。
こういうのはアメリカでは経験しませんでした。
そして、ステーキ!
家庭で出てきたのは初めてです。
そういうと、他の学生は「一体何を食べていたの?」と不思議そうに聞きます。
三日に一回はステーキだったので、珍しくもなんとも無いんですって。
そう言えば私、何を食べていたんでしょうね?
「Pass me the salt, Please」
「Excuse my hand」などと上品な事。
いままでの腕まくりしてガヤガヤと食べていたのとは大違い。
ところが皆さんは、こういうのも何度か経験済みだそうです。
今日来たばかりなのに、早くもロジャーの家が恋しくなってきたぞ。

ダイニングのすぐ横にプールが有ります。
この季節に暖炉で電気ヒーターが点いていて、丁度良いくらいの気温ですから、きっと水は冷たいでしょうね。
一体いつ頃が水泳の季節なんでしょう?
「水は冷たいだろ?」と隣の Mike に訊いたら、何を勘違いしたのか、お父さんに「食事が済んだら、一緒に泳いでも良いか」と訊いてます。
「違う違う!」と言おうとしたら「1時間だけ」とお許しが出てしまった。
温水だと良いけど、まさかねぇ。

すぐに入ろうと騒ぐのをお母さんが「駄目!」
テーブルの片付け、食器洗いのお手伝い、子供の仕事が決まってるんですね。
聞き慣れた自動車の音がしたと思うと、金髪の娘さんがやって来ました。
Sue といって、ブリティッシュ・コロンビア大学で日本語を勉強してるんですって。
「VW に乗ってるの?」
「よく判ったわね?」
「友達が乗ってるんです。たまには運転させてもらうけど良い車ですね」
「そう、私大好きなの。友達はウルサイって言うけどね」
子供達とは顔見知りらしくて「一緒に泳ごう!」と誘われています。
奥さんが水着を出してきました。
仕方が無いので私も着替えて、足の先を水につけると、オヤ?思ったほど冷たくも無い。
昼間の日光で温まっているのかな?

ピチャピチャと水を掛かると、濡れた肌に風が冷たい。
いっそ水の中の方がましかと、ドボンと入ったら腰くらいまでしか深さが無い。
冷たくなかったのは上の方だけ。
これは氷水ですよ!
子供達は歓声を上げて飛び込んでるけど、寒くないのかなぁ。
Sue も水に入って気持ち良さそうに泳ぎ出しました。
あまり大きくないから、泳ぐと言っても、縁を思いっきり蹴ると、それだけで反対側に行き着いてしまうんです。
皆で水を掛け合っていると、シャッグがバッシャ~ンとプールに入ってきた!
中々器用に泳ぎます。
「もう上がりなさい」と声が掛かると人も犬も一斉に水から上がりました。
しつけが良く出来ていますね。
バスタオルを渡されて、犬を拭くのが大仕事。
いくら拭いても、ブルブルとすると水が飛び散るんです。
なんとか、水気を取ってやると、スタスタと暖炉の前に行って。敷物みたいに寝そべりました。

Sue はかなり日本語が話せます。
少なくとも私の英語とでは、較べるのも失礼なくらい。
7人で英語と日本語ゴッタ混ぜのお話をしていると、お呼びが掛かりました。
私もどちらかというと、犬や子供と遊んでる方が楽しいんですよ。
夜もふけて、お休みなさい。

エッ、何で犬が先に立って階段を上がって行くんですか?
John のベッドの横がシャッグの定位置なんですって!
John は Chris に頼んでベッドと交替してもらって、寝袋で寝る事に。
そして John は私と並んで寝るんだそうです。
と言う事は、私の隣では犬がフガフガいいながら寝るんですか?
案の定、犬が間に割り込んできました。
変な夢を見るのと違うかなぁ・・。

2003/05/24:初出
2022/05/17:再録

41-Canada-03-U.S.A.1964-No.41(7/30)
U.S.A.64-menu

うっへ~、退院後一番しんどいんちゃうかいな、ストーマ外来受診に豊中病院へ行ったくらいで、大して話題も無いし、簡易版でお許し願いますわ。
気分がヘタレてるだけで、何処かが悪うて治療を要する、てな事は無いのでご心配無きよう、念の為申し添えときます。

4時20分に目が覚め、バッグに溜まった量を見ると600cc余り、チト少ないが色が濃くはないので、まぁ問題無かろう。
朝刊を取りに出ると、昨朝と同じくらいの冷っこさ、トースト2枚、トマト半分、バナナミルク、ブドウ、カフェオレで朝食。

Webでニュースを眺めてると、カミさんから布団が体の形に凹ッ込んでるから、ベニヤ板を敷いたらどう?と提案がありしてね。
それはエエなぁ、と賛成したら、ガレージに在った壁用の化粧ベニヤを、綺麗に拭いて敷いてくれました、いろいろとすまんのぉ。

カミさんは午前中”さくらの会(ひとり暮らし老人の会)”のお手伝いに、私は裏庭で通り道を草刈り。
これをしとかんとチャドクガ対策の薬剤散布が出来んのです、何とか通れるようにはなったけど、今日はしんどいよって是まで。

昼食は、一向に食欲湧かず、カレー、トースト1枚、煮卵半個が精一杯、岡町駅12時27分発<で豊中病院へ、13時45分総合受付。
14時10分からストーマ外来受診、食欲不振を訴えたけど、体重の減り方が僅かやし、そう気にせんでも大丈夫、やて、ホンマかいな?。

14時40分会計へ、15時10分支払い終わり、柴原阪大前駅15時22分発、帰宅下のは15時45分、そのままベッドで夕方までヘタレてました。
茄子の煮いたん、梅干、塩昆布をおかずに湯漬けを軽く茶碗一杯、これでも少々多かったような気がするなぁ。

食後、気になってたオニユリに殺虫剤を散布、葉の根元に薄柿色の卵は有るし、成虫もウロウロしてますねん、
今まで見た事の無い虫で、一体何処からやって来たんやろね?。

4時30分に目が覚めて、暫くモゾモゾしてベッドから出て、先ずはバッグの内容を始末、溜まってた量は1100cc程、今のところこれしか腎臓の状態を判断する材料が無い。
熱が上がったり、腰の痛みが出たらエライ事で、急性で済めば良し、慢性化したらこれは難儀でっせ、朝の重要作業は並の出来、並なら上等、贅沢はいえん。

段々からだが目覚めて来たら、昨朝より冷んやりしてる、朝刊を取って来て、トーストにポテサラ、バナナ、イチゴ、カフェオレで朝食、
朝刊に目を通してると、重要作業の仕上げをしては如何?とお誘いが有り、何で1回でスッキリ済まさんと、2回に分けるかなぁ?まぁええけどね。

Webで豊中の5時の観測値を見ると12.3℃、昨朝5時は19.3、これだけ差が有ったら、少々寒暖差に鈍感でも判りますわなぁ。
暫くWebで遊んでから、昨日の引っ越しで置いてきぼりを喰らった並アゲハの3齢幼虫を、やっぱり仲間の所に連れて行ってやろうと思いましてね。

ガレージの上に行ったら、一匹増えてるやんか、それも大きな4齢幼虫、昨日は何処に隠れてたんやろ?2匹連れて行行きましてん。
昨日の幼虫は何処へ隠れたか、確認できたのは5匹、まさか鳥さんの餌食になったんちゃうやろなぁ、と眺めてるとヨコヅナサシガメらしいのが!

此奴は幼虫の体液を吸うて生活してるよって、さては下手人はお前か?とお仕置きをしてやろうとしたけど、アッという間に逃げて行ってしまいました。
下手に手を出すと人間様にも口吻を刺して、しかも毒液を注入するよって、激痛はハチに刺されたのと同程度かそれ以上やそうな、凶悪な奴ですなぁ。
自然界は食うか食われるか、ナミアゲハの幼虫は臭角しか防御する術を持ってない、卵から孵化して無事に羽化出来て空を飛べるには、余程の幸運が要るんやろなぁ。

プチ散歩を兼ねて商店街へ行き、新じゃが、カシワ腿肉、米粉、焼きそば、皿うどんの麺、再生紙のトイレットペーパーを購入し帰宅。
昼食は焼きそば3/5人前、残りは夕食ですわ、どうも食欲が捗々しゅうないので、午後に近所をほっつき歩いて運動しょうか?と思たけど、思ただけで疲れて止んぴ。

夕食は昼の焼きそばを片付けて、ナスの揚げ煮、高野豆腐の煮いたん、ナンキンの煮いたん、鶏の肝のうま煮、色々チョコチョコ食べてお腹一杯。

☆再録しました。
37-Shooting-U.S.A.1964-No.37(7/27) 37ライフル初撃ち (2022/05/15再録)
38-夜のシスコ-U.S.A.1964-No.38(7/28) 38ちょっと大人気分 (2022/05/15再録)

ライフル初撃ち

昼前に家に帰るとシーンとしています。
ありゃ?誰も居ないのかなぁ?とコラリアの部屋をノックしたら、「お昼ご飯出来た?」と眠そうな声。
どういう事です?「用意が出来たら呼んでね!」という意味かな?
あのまんまもう一度眠ったらしい。
夕べというか今朝というか、眠ったのが遅かったから、無理も無いか。

それではと、トムと交代でシャワーで塩気を流して、いざ昼食作り。
冷蔵庫を探索するとベーコンの塊を発見。
薄~く切って、弱火でカリカリにして、出た油でスクランブル・エッグを作ってと。
その間にトムはミックスパウダーを溶いて、ワッフル型に流してオーブンに入れてパン屋さん。
オーブンの扉は手で抑えているか、椅子で抑えておかないと、パックンと開いて、折角ふくらんでるのがプシューとしぼんで、団子みたいなワッフルが出来るので要注意。
なんだか知らない菜っ葉を適当に千切って、オリーブを薄切りにしてパラパラ。
トマトを切って適当に飾って、オリーブ油とビネガーをタラリ、塩パラパラ、胡椒をガリガリ。
ついでにフライド・ガーリックもパラパラ。
オーブンの扉を膝で押さえながら、トムがキャンタロープ・メロンをサイの目に切ってボールへ。

「出来たよ!」と呼びに行くと、又もや人を挑発して、興奮させるような格好で出てきた。
「トムも居るよ」と言うと「Wiee!」と叫んで素っ飛んで部屋に逆戻り。
こんどは表にも出れる格好で再登場。
ど~言う事ですか?私を一体どういう位置に置いてるんでしょう?

「ワッ、ステキ!あなたたちって、きっと良い旦那さんになれるわよ!」
結構エラソウな口を利きますね、トムも私も貴女より2つも年上なんですけどね。
それはいいとして、コーヒーを入れてなかった。
マメを10数粒取り出して小さなフライパンで空炒り。
カッティング・ボードの上に置いて、麺棒でガンと潰して、ヤカンに入れて水を入れてコンロにかけて一丁上がり。
これは何処風の入れ方か知らないけれど、このウチで習った。
麦茶みたいな薄いコーヒーで結構お気に入りです。

お腹がふくれると、平和な気持になりますね。
「跡片付けはまかして!」とコラリアがいうので、ありがたくトムと射撃場へ出発。
2、30分ほど走って着いたのは、自転車置き場みたいな屋根があるだけの、200Mほど向うに高い土手がある広っぱ。
誰も居ないのかと思ったら、バスの残骸のオフィスに、でっぷりしたオジサンが座り込んでラジオを聞いてます。
トムが25¢渡すと同心円の的を描いた厚紙を6枚くれました。
ウイークディの昼間は半額だそうです。
A4くらいの紙に、縦に4個の同心円が3列並んでいて、真中の列の中二コは太い線で楕円に囲って有ります。
これは照準合わせに使うのかな?
小さな的ですね、こんなのが見えるのかしら?と心配していると、一番端っこの一角は土手が直ぐ近くに有ります。
太めの鉄筋みたいな支柱に取り付けられた、額縁のような枠に的の厚紙をを固定して、準備完了。
たかだか、15、6Mくらいの距離です。
何や!こんな近くで撃つのか、それにしても的が小さすぎませんか?
VW から毛布とライフルを2丁運んできて、先ずは組み立て。
簡単に組み立てられるんですね!
何処かから私の分を借りてきてくれたのかと思ったら、2丁有るんですって。
トムが使うのは元お父さんの銃で、私に貸してくれるのがトムのだそうです。
親子で射撃に来ていたので、全部二揃い有るのだそうです。
Remington 40X という単発の競技用。
小型のレンガ位の木のブロックにドリルで穴を沢山開けたものが弾差し。
真中に四角いくぼみがあって、その両側に20コずつ穴が開いています。
箱から出した弾を並べて差します。

ちっちゃな弾ですね、直径が5mmくらい。
「こんな物で一体何を撃つ気?」
「紙の的だけさ。生き物を撃ちたいとは思わないなぁ。」
トムはまず大丈夫でしょうが、何かの拍子で生き物を撃ちたくなる奴が居るかも知れません。
いくらちっちゃな弾でも「痛テッ!」ではすまないと思います。

トムが先ずお手本を見せてくれます。
寝転がって、脚を開いて、ワッ!合図も何も無しで発射したらびっくりしますよ!
予想していなかった音がしますね。
バァン、とかドキュ~ンというのかと思ったら、ヴァシッと言う風な音です。
双眼鏡で覗くと、ホ~ッ見事に丸に命中してますね。
トムに双眼鏡を渡すと、しばらく見ていて、照準のところをカチカチと調整してます。
ちゃんと命中しているのに何で調整するんでしょう。
丸に当たっただけではなくて、ど真ん中に命中しないと駄目なんだそうです。
1番中心の円は鉛筆の直径くらいしかありません。
ニ発目、左の一番上、今度ど真ん中に命中。
一呼吸置いて三発目左の二番目、一寸右上、それでも円の中。
火薬の匂いというのは割合に良い匂いですね。

一息入れて操作を教えてもらって、さてやってみるか!
針の穴みたいな所から覗いたけれど、はて、的は何処にあるのか?
やっと的を見つけたのは良いけれど、アレレ、何だか銃口がフラフラして照準が定まりません。
いったん立ち上がって、体勢を整えて、よし今度はマシかな?
中々引き金が落とせません、息を止めていると苦しくなってきた・・。
深呼吸して、慎重に狙って、グワン!側で聞いていたときより凄い音です。
トムを見ると「Missed the mark・・」
「え?」
「弾痕無し(No mark on the target)」
何?紙にも当たってないんですか?
徹底的に外れ?これは空気銃とは全然違うなぁ。
ビビッりながら引き金引いて、落ちる瞬間に思わず目をつぶってしまうのがイカンのですね。
やっと4発目で紙に当たった。

トムは自分の的に戻って、撃ち出しました。
横から的を眺めたら、凄いなぁ、全部ほぼ真中に当たってる。
よーし、とやったら、真中は外したものの、残り6発はともかく丸に当てる事が出来た。
的紙を交換。
二時間半ほどで24発入りの箱を3箱空にして終了。
的を片付けてcartridge(薬莢)を拾い集めて、全部自分でするんですね。
それから銃の掃除が結構時間が掛かるのかと思ったら、この弾に使ってある火薬は腐食性が無いんだそうで、2,3ヶ月に一回掃除すれば良いそうです。(多分そういっていたんだと思います)

「しかし、こんな人気(ヒトケ)の無い射撃場であのオジサン良く生活できるなぁ?」
と思ったら、ライフル・アソシエーションというのが有って、そこが雇ってるんですって。
そうでしょうね。
半日の間、我々しか居ませんでしたから、売上げ25¢。
バスに1回乗ったらお終いですよ。
休日や夜は何と機関銃を撃ちに来る人も有るんだそうです。
的も我々が使ったのは1番安物。
Plywood(ベニヤ)のは何倍もするそうです。
移動する標的を使うと料金はグンと高くなるんですって。
移動する標的?てどんなのでしょうか?
会員じゃないとこの施設(?)は使えないそうです。

トムはお父さんが会員だったので、10才の時からライフルを撃ってるんですて。
男の子への、クリスマスプレゼントの定番らしいんですが、物騒ですね。
ちなみに、空気銃は丸っきりオモチャ扱い、何の許可も規制も無いそうです。
連発式の空気銃もあるらしいですね。
「そんなのを子供に持たせたら危ないなぁ」と言ったら、廻りの大人がちゃんと扱い方を教えるから、滅多に事故はないそうです。
「子供の頃から扱いに慣れさせておく方が安全だ」というんです。
けど、やっぱり間違いとか、物の弾みというのがあるからね、危ないような気がするなぁ。
持ってないのが一番安全だと思いますよ。

それはそうと、「初めてにしては立派!」と誉めてくれたけど、少し不本意ですね。
寝て肘をついてアレですから、立って撃ったら何処に弾が飛んでゆくやら。
「初めて撃って紙にあてれば大したものさ。何回かやれば、直ぐにもっと当たるようになるよ。又来ようね」

たしかに夜店の射的よりは面白いなぁ。
けど、物騒な国ですね。

2003/05/13:初出
2022/05/15:再録

38-夜のシスコ-U.S.A.1964-No.38(7/28)
U.S.A.64-menu

ちょっと大人気分

昨夜はTVで THE RACERS という映画を真夜中まで見ていたので、少々眠い。
カーク・ダグラス主演の自動車レースの映画だったけれど、何故あそこまでレースに執着するのか?
細かいセリフが判らないだけに、結局何だったのかよく判りません。
子供の頃持っていた玩具とソックリの、葉巻みたいなボディにデカイ車輪が剥き出しで付いている、クラシックな競争自動車が出てきたのは嬉しかったなぁ。
あれは、映画用に作ったんでしょうか、それとも、その頃のが残っているんでしょうか?

明日はカナダへ行く日です。
2泊3日でカナダへ行った後、私はシアトルで脱走して、又ここへ帰って来ますから、ほとんどの荷物は預かってもらう事にして、持ってゆくものをショルダーバッグにまとめました。
背広は風呂敷包みにしようか?と思ったんですが、エフィの勧めでハンガーに掛けて持ってゆくことにしました。

ちょっと、ここ数日ジタバタしたので休養。
夕方早い時間にロジャーが帰ってきて「今夜は夜のシスコを案内してやろう」と言い出しました。
エフィとコラリアは何だかとっても喜んでいます。
軽く食事をして、さて出発。
さすがに女性は出かけるときには化けますね!
二人とも見違えるほどチャーミングです。
まずロジャーの事務所の近くに車を預けて、入った店が Rolling 20
これはバーなのかクラブなのか?
日本でもこういう店には行った事が無いので、少々緊張します。
韓国や台湾で行ったのは、屋台かせいぜい船員相手の飲み屋ですから、緊張することも何も無かったんですけどね。
大きなUの字の幅の広いカウンターがあって、あんまり混んでいません。

「何にする?」
「ん~っと、7up」
カウンターの中のおネエさんが、大げさに目玉を剥きました。
拙かったかな?
コラリアが何やら言うと、ニコッと笑って背の高いグラスをくれました。
薄茶色の泡だったのが入っています。何かなぁ?とクンクン匂いを嗅いでいると、
「大丈夫よ、ジンジャー・エールだから」
そう言われてもジンジャー・エールが何物かを知らないんですよ。
おっかなびっくり一口すすると、サイダーの一種ですね。
ロジャーは例によってオリーブの入ったカクテル。
エフィは大き目のグラスに入った綺麗なピンクの、多分カクテル。
コラリアのは小さ目のグラスで無色の液体に真っ赤なサクランボが入ってます。
一口飲んで「味見する?」と言う風に差し出すから、ちょっと飲んだら、ワッきつい!
未成年がこんなのを飲んでも良いんですかね?
親が一緒だからいいのかなぁ?
見ている間にお代り、この連中は酒飲みですね。

何だかザワザワとしたと思ったら、音楽が大きくなって、カウンターの上をおネエさんがブランコに乗ってビューン。
キャッ!トップレス・・・。
親子連れでこんな所に来るか!
しかし、巨大というか、スゴイとしか言いようの無い・・・。
どういう態度を取れば良いのかなぁ?
皆んなアッケラカンと拍手したり、おネエさんに手を振ったりしてますね。
ブランコが終了すると今度はカウンターのところに居たおネエさん達が一斉にトップレスになって、カウンターの中の台の上で踊りだしました。
情け無いけど、私、度肝を抜かれてアホ面になってるでしょうね。
ひとしきり賑やかなのが終ったら、元に戻ったのは良いけれど、おネエさんトップレスのまんま。
「彼女のって凄く綺麗だと思わない?」
そういう事を言われても「Yes, I think so!」てな間抜けな事しか言えないのが情け無い。
おネエさんとコラリアが何か喋ったかと思うと、ニコ~ッと笑って「Thank you!」グラスを持って、私と乾杯しようといってるみたい。
訳の判らないまま「乾杯!」

「何だったの?」と小声で訊くと、
「日本では決して見られない素晴らしい物を見て、彼は感激している」って言ったんですって。
大筋では間違ってはいないけどなぁ。

「さぁ、次へ行こう!」と歩き出しました。
エフィとコラリアは、何時もより一寸陽気になっているみたいです。
何だか重厚な建物の横道に面した、小じんまりした店に入りました。
Blue Fox と看板が出ています。
此処は割合に静かです。
しかし、ドキドキするような美人が揃ってますねぇ。
コラリアが小さな声で何か言っていますが音楽で聞き取れません。
コースターに書いてくれたのは「皆んな男よ(All Boys)」

(このコースター持って帰ってきた筈なんですが、見付かりませんねん。)

うそぉ!男?オカマ?男女?
前にも家族で来たことがあるそうです。
初めて見ました、全然見分けがつきません。
ロジャーは一体何を考えてるんでしょうね?
こういう店って、エライ特殊な店と違うのかなぁ?
マイクを持つとおネエさん(お兄さん?)が歌いだしました。
目をつぶって聴くと、惚れ惚れするほど深みのあるいい声なんですが、丸っきり男の声。
姿と声がひどくチグハグで混乱します。

前の建物は、市の Morgue(死体置き場)だそうです。
この店が面しているのは建物の裏側の道なので、言われなければ全く判りません。
とんでもないところに、とんでもない店が有るんですね。

早くも2杯目を空けたコラリアが「チェリー要る?」とグラスを出しました。
断るのもどうかと思って「Thanks!」といってもらうと、それを見ていた、おネエさん(お兄さん?)が笑いながらコラリアに早口で何か言って、二人で大笑い。
挙句にコラリアが突然私の頬っぺたにキッスしました。
何だか知らないけれど、娘さんちょっと酔っ払ってるみたいですよ!

エフィが「何?」と言う風にこちらを見ると、おネエさん(お兄さん?)がクックッと笑いながら説明しているんですが、全く何を言っているのか聞き取れません。
頬っぺたを見せろと言っているようなので、見せると、ロジャーと二人で手を叩いて笑っています。
私は訳が判らないので一寸不機嫌。

可哀想に思ったのか、ロジャーが説明して、エフィが補足してくれたところによると、良くは判らないけれど sex 絡みの軽い冗談らしい。
そう言う事ならと、横を向いてコラリアの頬っぺたにキッスしてやった。
「やった!(At'a Boy!)」と皆が大拍手。
コラリアは「Oh goody!」
う~判らん・・。

ブラブラ歩いて車のところまで戻って、丘の上に夜景を見に行きました。
見ていなかったけれど、ロジャーは結構飲んでたのと違うかなぁ?
急なクネクネした坂を登って行くと、天辺に公園が有ります。

きれいですねぇ、シスコの町、真っ黒な海、ゲートブリッジ、ベイブリッジ、薄っらと流れる霧。
腕を剥き出しにしたエフィにロジャーがジャケットを掛けてやったので、真似をしてコラリアに掛けてやりました。
「ウ~」と意味不明の声と共に腕を組んでくれました。

こうして夜景を見ていると、とても現実とは思えません。
その上、3日後には団体から離れて残留するのです。
今までもほとんど単独行動で、団体とは一緒に行動していないし、知り合いが居るわけでもないのです。
それでも、日本から同じ飛行機で、一緒に来た連中が、広いとは言え同じ地域に居るというのは、何かしら心強かったんですね。
今になってそんな事に気付いても、もう手遅れ。
何となく心細くなってきましたねぇ。

少し黙っていると、
「どうした?(What's you think about?)」
「う~んと、何か不安で・・(Am・・ something disquiet)」
「What?」
「Anxious」
「心配するな、家族じゃないか。(Don't worry about, we're a family, OK?)」
「ありがとう(Thank you)」
なんだかしんみりしてしまうなぁ・・。

2003/05/21:初出
2022/05/15:再録

39-Canada-01-U.S.A.1964-No.39(7/29)
U.S.A.64-menu

4時10分に目を覚まし例によって起床したのは10分後、900ccほど溜まったバッグを空にして、重要作業は開始の合図が無いので後回し。
何か体中の筋が凝ってるようで、是はどうしたもんやろ?散歩がエエと思うんやけど、雨模様やったり、お腸さんのご都合が悪かったりで思うに任せんのです。
まぁ、正直いうとあんまり散歩する気にならんので、彼是いうて自分は行きたいんやけど、諸般の事情が・・・、と逃げてるんですなぁ、怠け者の典型でっせ。

Webをサラッと巡回し朝刊を取りに出ると雨は上がってるみたい、朝からカレーとトースト1枚、杏仁豆腐と水で朝食。
アゲハの幼虫の引っ越しは出来るかいな?とみると雨は止んでても、枝葉がタップリと水滴を載せてて、とてもや無いがウロウロしたらびしょ濡れになる。

幼虫の方は4齢を頭に、生まれたてのコメ粒みたいなのまで17匹が、葉を食べ尽して枝だけになった鉢植えで途方に暮れてますねん。
葉っぱの水滴が乾くまでに幼虫を摘まむ道具の段取り、割りばしでは当りがキツかろう、素手が一番ええのやけど、臭角の匂いが付いたら暫く取れんしなぁ。

そうや!とピンセットの先に自転車の虫ゴムをはめてみたらエエ感じ、9時過ぎにはほとんど水滴が無くなったのでお引越しに掛かりました。
17匹を保護し、裏庭の正体不明柑橘類へお連れしましたが、もっと居てたと思うんやけど、鳥の餌食になったんかな。

マツの剪定後、剪定バサミの手入れをして無かったんで松脂でコテコテ、植物性油(てんぷら油の古)を塗って暫く放置、溶けた所をウェスで拭い分解。
カミさんのと私のを研ぎあげて、何時でも使えるようにしたら早くも昼、昼食は冷麺、一人前を完食したらドンッと応えて暫くは満腹のニシキヘビ状態。

お茶の時間にムックリ起き上がり、リンゴ半分弱、イチゴ6粒、Webで遊んでたら夕方、念の為にガレージの上の鉢植えを見ると幼虫が1ッ匹取り残されてました。
葉が残ってる鉢植えに移動させておきましたが、状況によっては裏庭に引っ越しささなイカンかなぁ。

夕食はカレー、ご飯半膳、ヨーグルト、今日は割に食べられたけど、こんなもんでは足りんのやろね、食欲にブレーキを掛けてた頃が懐かしいですわ、いやホンマに。

☆再録しました。
35-VWで遠乗り-2-U.S.A.1964-No.35(7/26) 35手に汗握る初運転 (2022/05/14再録)
36-魚採-U.S.A.1964-No.36(7/27) 36Halfmoon Bay (2022/05/14再録)

手に汗握る初運転

Montery の少し南の Carmel の海岸でもう一度海を眺めて、潮風を心ゆくまで楽しみました。
何時までも潮風に吹かれて居たいけれど、そうも言っておれません。
VW に乗り込んで出発。

サン・ベニト(San Benito) 経由で サンタ・クララ(Santa Clara) を通って帰ることにしました。
ガソリンスタンドで貰った地図を頼りにナビゲーター。
ガソリンスタンドも通じませんね、Gas station というんですね。
細い道路にでも「Route 〇〇」と標識が出ているので、頼りない日本人でも何とかなります。

サンタ・クララに入ると、ガソリンが心細くなって来ました。
小さな町でガソリンスタンド発見。
Coyote と言う町。
カイヨーテ?コヨーテか?と遠吠えのまねをしたら「YE~S!カイヨーテ」
道路の周りに家があるだけで、これでは人口200人いるかいないかでしょうね。
看板はあるものの、こんなガソリンタンクが道端にポンと置いてあるだけ。
どうするのかと思えば、トムがクラクション(これがまた通じません、horn,beep or honk というんですね)を鳴らしました。
少し離れた納屋のような所から、太ったオッサンが大儀そうに出てきました。
漫画の牢番みたいに、ジャラジャラと一杯ぶら下げた鍵の1つを、タンクの横に有る鍵穴に入れて捻ってトムに顎をしゃくりました。
トムがレバーをキッコンギッコンとすると、タンクの上に付いているガラスの円筒の所にガソリンが沸きあがってきました。
5ガロン(abt.19Ltr)の目盛りまでガソリンが出たところで、汲むのを止めて、オッサンにお金を払います。
お金を貰うと差しっぱなしだった鍵を抜いて、無言でノソノソと出てきた小屋に帰ってゆきました。
給油ホースを車の給油口に突っ込んでレバーを握ると、ガラスの円筒に入っていたガソリンがゴボゴボと流れて給油完了。
え~、こんな原始的なん有りですか?
ハイオク、レギュラーの区別は無いんですね。
トムに訊くと田舎では結構こういうタイプのがあるそうです。

サン・マテオ・カウンティーに入ってないけど運転交代。
こんな田舎道では、正規の免許を持っている人が同乗してさえいたら、無免許でも練習中と言う事であまり五月蝿く言わないんだそうです。
ただし、フリーウェイとかの交通量が多くて、最低スピード制限がある道では許してくれないそうです。
当然ですね。
このルートではサン・マテオ・カウンティーどころか、その手前のサンタ・クララに入るともう田舎道は有りません。
乗ってみるなら今の内。
ガソリン代を払ったので、トムは気を使ってるんじゃあ無いでしょうね?
しかしチャチなペダルですね。
ボンネットが見えないので気持悪いなぁ。
おっかなびっくり、ヨタヨタと走り出しました。
車がほとんど走っていないので助かります。
問題は左ハンドルに慣れていないのと、道路の右側を走るのがどうにも不安。
中央に線が引かれていない田舎道だと、特に交差点で曲がったりした後は、ついつい左に寄ってしまいます。
時々トムに突付かれて、オットットと右に寄せるのですが、何時の間にやら中央よりヘ。
30分程でクタクタになってギブアップです。

パル・アルトの街を過ぎて、見覚えのあるエル・カミノに入りました。
到底こんなところでは恐ろしくて運転できません。
「丁度お茶の時間だからおばあさんの所へ寄ろう」と住宅地へ。
小柄な銀髪の可愛いおばあさんが大喜びで迎えてくれました。
トムは丸っきり子ども扱いされています。
ちっとも厭な顔ををしないのには感心します、人間が出来てますねぇ。
おばあちゃんが大喜びで、テーブル中にケーキ、クッキーがどっと出てきました。
干しブドウやナッツが一杯入ったケーキや、チョコレート・ケーキなどの自家製のケーキを常時つくって置いている家庭が多いようです。
何処へ行っても、必ずといって良い位出てきます。
黙ってパクパク食べるだけでは愛想が無いし、大抵「どう?」って訊かれるんです。
「デカイ」「美味しい」「甘い」なんてな事を言ってもあんまり喜んでくれそうに思えません。
一度、ケーキの誉め方を良く教えて貰わないといけませんね。

「今度は是非ランチを一緒にね!」おばあちゃんはトムの来るのが嬉しくて仕様が無い様子です。

家に帰り着くと、コラリアの友達の Mary(Mery?Meary?)がいました。
「丁度いいわ」と最近飼い出したシャムネコを見にトムの車で一緒に行く事に。
「君の番だ!(Your turn!)」と車のキーを渡されて、エ~ッ、私が運転?
アメリカでは助手席が1番良い席らしいですね。
日本で後部座席でふんぞり返っているのは犬並?
タクシーとかお抱え運転手が運転するような車は違うんですって。
そう言えば、大統領は助手席に乗ってませんね。

「バック・シートは子供と犬の座るところさ」とトムが笑って教えてくれました。
Mary が助手席で道案内。
さすがに車に慣れているので、余裕をもって指示してくれるのはいいんですが、何しろ英語。
英語といっても「真っ直ぐ」「次の角を右へ」というような簡単な短い言葉だから、普段なら何て事は無いんですが、頭の中は「走るのは右側、右側」というのが渦巻いて、住宅地だから何時なんどき子供や犬が飛び出すかも知れず、チエンジレバーは右側についてるし、オロオロ、ウロウロ。
やっと「ここよ!」と到着。
時計を見ると15分ほどしかかかってないのに、無我夢中で疲れ果ててしまいました。
一体どのくらいの距離を走ったのか、全く見当も付きません。

ネコなんてアメリカだからといって別に変りがあるでなし、元々あんまり好きではない。
猫を見に来たというよりも Mary を送って来たというほうが正確です。
ひとしきりネコをかまって、さあ帰ろうとなったら又もやキーを渡されました。
「Me?]二人で「Yes!」
帰りはコラリアが助手席。
エンジンをかけても黙っているので「どう行くの?」と訊くと、「来た道を帰ればいいじゃない?」
それが、全く覚えてないんですね。
トムとコラリアが大笑いするけど、似たような家に同じような路、その上英語の道案内では、道を覚える余裕なんかありません。
先ず「右へワンブロック」と走り出したら、アレ?これはハイキングで歩いた道。
来る時は気付いてなかったんですね。
路が判れば、何やらゆとりが出て来て、周りが見え出しました。
我ながらスムーズに家まで到着。

表でトムと別れて家に入ると、ダイニングにディップ(例のアボガドやら、シーチキンが入ったマヨネーズ味の緩いペースト)、棒切り野菜、ポテト・チップス、オープン・サンドが沢山並んでいます。
エフィにキッチンに呼び込まれて、ダイニングに並んでいたのと同じもので、即夕食。
ロジャーが入っている Democrat Party(民主党)の会合に予定していたお宅が急に都合が悪くなって、急遽此処が会場になったそうなんです。
「あなたの部屋はお客さんのコート置き場にするから、コラリアの部屋に避難してね」
夏にコートを着るか?と思ったら、男性はともかく女性は薄いコートを着るんです。
日中の日向は汗ばむほどでも、夜になると日によっては霧が流れて来て寒くなるんです。

向かって左から、私のいる部屋、コラリア、バスルーム、エフィとロジャーの寝室と並んでいて、私の部屋のドアとリビング+ダイニングからのドアが向き合っています。
お客さんはコラリアの部屋の前を通らないとバスルームに行けません。
大して広くない部屋ですから、どうしてもバスルームに行く人と往き帰りに目が合います。
「ドアを閉めても構わない?」とコラリアが訊ねました。
女の子にそういわれて「厭!」というのも変。
単にうっとおしいからという理由だけで、先日聞いた重大な意味合いがある訳は無い。
しかし夜中に6畳ほどのベッドと小さな机があるだけの部屋で、二人っ切りというのは、妙に居心地の悪い物です。
丁度良い、さぼっていた絵日記を整理して書こう、と書き始めたんですが、集中できませんね。
コラリアも妙に大人しいような気がする。
ベッドに寝転がって本を読んでいるコラリアは中々いい眺めなんですが、あまりジロジロ鑑賞するのも失礼でしょうし、かといって、不自然にあらぬ方を睨んでるのも変だし・・。

これなら、シッドにヘッドロックされてる方がまだましかな?

 

2003/05/11:初出
2022/05/14:再録

36-魚採-U.S.A.1964-No.36(7/27)
U.S.A.64-menu

Halfmoon Bay

昨夜は真夜中まで、コラリアの部屋に缶詰。
やっと、自分の部屋に帰ったものの、妙に寝つきが悪くて、頭がボケ気味。
コラリアはまだ起きて来ないようです。
まだ冷たい朝の空気の中で芝生に水を撒いていると、バタバタバタとトムがやって来ました。
行動パターンが私と同じ朝型というのも嬉しいですねぇ、けど今日は一寸負け。

そう言えば、昨日別れ際に「明日は魚採りに行こう」と言ってましたね。
VW の後部座席に見た事もない大きな三角の網が乗っています。
まさかこれで魚をすくう?こんな網空中で振り回すのでも大変そうなのに、水中ではどうしようもないでしょう。
「Good day!」って元気ですねぇ。
とりあえず、キッチンでコーヒーを振舞っていると、寝不足の目をしてコラリアがデレ~ンと現われました。
「一緒に行かない?」
「Booh!」と手をヘロヘロッと振って引っ込みました。
彼女はどちらかと言えば夜型。
「お昼までには帰るからね!」

太平洋に面した Halfmoon Bay が目的地。
真西へ丘陵を横切ったところなので大して時間は掛かりません。
なるほど、名前どおりにきれいな弧を描いた砂浜です。
しかし、この波の高さはただ事では有りません。
沖ではそんなに大きなうねりでも無いのに、岸に近ずくとグワ~ッと盛り上がって、人間の背丈以上になって崩れるんです。
見ると似たような網を手にした人がパラパラ居ます。
沖の方を眺めて何かを探しているようなんですが、何も見えません。
「何をさがしてるの?」
「Sea Lions!」
「何?」
「Hair Seals, a kind of Seals!」
「???」
棒切れで砂に字を書いてくれました。
「?Seal ってオットセイ?」
「オットセイ?」
「What?」
エ~、オットセイって英語と違うのか?
カタカナの言葉は、そのまままアメリカでも通じると思ってたのに、ほとんど全滅です。
カリフォルニアって、オットセイがそこらの海に居るのかなぁ?

沖にオットセイが現われると、魚が岸の方に逃げてきて、波と一緒に運ばれてくるんですって。
そこで、網を振りかざして海の中に入って、網を逆さまに砂に立てて頑張ってると、波が引くときに魚が入るんだそうです。
何と単純粗暴、能の無い採り方ですね。
待てど暮らせどオットセイの姿は無し。
痺れを切らしたのか、何人かが海に入りました。
膝ぐらいの深さのところで網を立てていると、ドォ~ッと波が来て一瞬全身が波の下に・・。
収穫無し。
これは体力要りますね、波と格闘です。
しかし、こんなので捕まる魚は相当アホですよ。
本気で捕まえようと大真面目でやっている人間は、もっともっとアホです。

あきれて見ていると、エッ?捕まった。
兄ちゃんが奇声を上げて浜に上がって来ました。
何と60センチを越える魚が網に入って暴れています。
ボラみたいな魚ですが、少し違うみたい。
本当に魚が採れるとなると、呑気に見ている訳には行きません。
裸になって、海に入ったら、タイミングを間違って、もう波が目の前に!
アッと言う間もなく、真正面からドバァ~と波に呑み込まれてしまった。
鼻に思いっきり海水が・・、脳味噌までギーンと痛い。
やっと、ひっくり返らずに耐えたけれど、これは思ったよりも凄いなぁ。
さすがにトムは無闇に入らずにタイミングを測って入ったらしい。
けど収穫は0。

第二回目は波が引くのと一緒に海に入っていって、浜の方に向いて、背中から波を受ける体勢。
網を立てて、脚を踏ん張って、サァ来い。
それはいいけど、波が小さくて腰の辺りまでしか来ない。
と思ったら、1ッ拍遅れてでかいのがドッカーン。
見事にひっくり返されて、ゲホゲホ、網を放さないのと、起き上がるのが精一杯、魚を採るどころの騒ぎでは有りません。
これはぼやぼやしていると沖へもっていかれて、オットセイに齧られかねません。
サメと違ってオットセイは人を襲わないのか?
それにしても、少々効率が悪いような気がするけど、意外に爽快です。
しかし、水が冷たい!
五、六回挑戦しても獲物は無し、あまり寒いから、一寸休憩。

さすがに地元の連中も寒いのか焚き火をしています。
トムとその辺りを捜して見つけた木切れを手土産に持って焚き火に参加。
馬鹿馬鹿しい事をしている者同士は、なんだか妙な親近感が湧くみたいで、暖かいココアをご馳走になったり、女の子が焼いたマシュマロをくれたり。
この焼いたマシュマロには意表を突かれました。
元々日本でも、マシュマロなんてあんまり食べた経験が無い。
トムに言わせると焚き火にはつき物だそうです。
枝にマシュマロを突刺して炙るんですね。
うっかりすると、マシュマロが熔けて火の中にドテッと落ちるので、常に注意して焼け具合を監視していなければなりません。
表面は煤けたみたいになって、カブリつくと熔けた熱々のマシュマロがドロッと出てきて、アッチチ。
一体これの何処が美味しいのか?
そのまま食べた方が、手間も掛からず、火傷の心配も無いのになぁ。

さっきデカイ魚を捕まえた兄ちゃんが唯一の成功者みたいです。
あの粗雑な方法で見事に魚を捕まえたのですから、確かに賞賛に値します
砂に突刺して立ててある、網に入ったままの魚を良く見たけど、ボラよりもスズキに似てるみたい。
名前を訊いてもどっちみち判らないだろうから、大きな魚で納得しとこう。
「食べるのか?」と訊いたら
「スープにすると旨い」とそばのオッサンが親指を立てました。

オットセイが居るとかなりの確率で魚が網に入るそうですが、本当かなぁ??

朝が早いから余計水が冷たいんでしょうか?
これなら、オットセイどころか、ペンギンでも住めそうです。
そう言えば、ラッコが居てたよなぁ・・。
ラッコなんて瀬戸内海や紀伊半島には居ませんよ。
確かずーっと北の方の海に居るはず?
熱帯に居るハチドリが飛んでて、椰子の街路樹が有るのに、海にはオットセイにラッコ?
住んでる人間は白黒黄色赤と色とりどり人種の展覧会。
カリフォルニアというのは不思議な所です。

Sea Lion はオットセイではなくてアシカでした。
寒流の影響で、いるんだそうですね。
霧が出易いのも、海水温度が低いからだそうです。
もう少しサンフランシスコ寄りには、アシカが群れている湾があるそうです。
カリフォルニア・アシカと言う名前がついた種類のも居ると言う事を、日本に帰って十年近く経ってから子供を連れて行った動物園で知りました。

2003/05/12:初出
2022/05/14:再録

37(7/27)ライフル初撃ち
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雨がビチャビチャ降って、移植した酔芙蓉やシャガにはエエんやろうけど、気分が湿気てしもて、それで無うてもヤル気が起きんのに困ったもんでっせ。
目が覚めたのは4時07分、例によって10分近く掛かって起床、バッグの900ccほどを始末し、続いてお籠りを試みると、量に不満有れど概ね順調に終了。

サラッとWebを巡回し、小雨の中朝刊を取りに出ると、今朝も暖かい、どうなんやろ日中も気温上がらず、この程度で横這いやろか?。
賞味期限の関係で、早う食べんならんソーセージを3本、切れ目を入れ食パンに並べ、オブントースターで焼き、カフェオレ、杏仁豆腐で朝食。

ガレージの屋上に置いてある鉢植えのシシユズに、1齢から2齢のアゲハの幼虫が20匹近く群がってまして、葉は殆ど食べ尽されてますねん。
裏庭のダイダイなり、多分キンカンやと思うんやけど、花も咲かにゃぁ実もならず、図体だけ立派な柑橘類への引っ越し計画は雨にて断念。

何処が痛いとかは無いのやけど、全身倦怠感とでもいうのか、どうも気弛うてイカン、別にする事も無いのでベッドに舞戻りコロコロ虫。
昼食はサンドウィッチ、ハム、トマト、キュウリを挟んで食パン1.5枚分完食、キャベツの芯でとったスープはいわれるまで正体不明やったね。

食後の休憩の後、シャワー&ストーマ装具交換準備をし、カミさんの支援を受けて交換終了、僅かながら体重が減ってるなぁ、お茶の後は得意のグウタラ三昧。
窓から見るとウツギの茂みに所々白い物が見えて、良く見ると花が咲いてますねん、5月も中旬やもんなぁ、「花に三春の約あり」も地球温暖化でどうなる事やら。

夕食はカレー、明朝の事を思い、少し軽い目にしときました、雨は明日も残るんやろか?。
家の中で燻って運動不足やと、いよいよ食欲が出ず、体力の回復がままならん、かというて運動をし過ぎてヘタったんでは何にもならん、加減が難しいね。

4時に目が覚めたのでエ~イ、起きてしまえ!とベッドから出て、と書けば如何にもサッサッと動いた風やけど、10分とはいわんけど、5分以上掛かってますねん。
気色悪いくらい暖かで、台所の温度計では22℃、バッグに溜まった量は1000cc、始末してそのまま朝の重要作業に入ったものの、機運が熟しておらず不調。

天気はどないやねん?と雨雲レーダやら短時間雨量予測を眺めると、地域と時間帯に依ってバラバラ、こういう時は安全を見てゴム長、ビニ傘ですわ。
予報が外れ日差しの中をゴム長履いて歩くのが、以前は少々恥ずかしかったけど、公序良俗に反するでなし、この歳になると気にならんようになったね。

Webを一渡り巡って、電源を落とそうとしたら「更新して再起動」の報せがあり、幸い家を出るまでには十分時間が有るのでクリック。
例によって「コンピューターの電源を切らないでください」の文言、ヘイヘイ、了解、と朝刊を取りに出て、カミさん心尽くしの杏仁豆腐とトーストで朝食。

PCの様子を見に行くと更新終了してたので電源を落とし一丁上り、中途半端に終わった朝の重要作業をやり直し、一応の成果が挙がり一安心。
水分補給に薄い目のカフェオレを作ったけど、味見したら納得できんかったんで、普通の水道水をペットボトルに詰めてバッグへ。

空はドヨドヨの雲で覆われ何時雨が降り出しても不思議はなさそう、岡町駅7時07分発で梅田まで、JR大阪駅7時40分に乗車、会社着8時。
人酔いしたのか、JR大正駅から会社までの間、息苦しゅうて深呼吸しながら会社に辿り着いたら8時、息だけや無しに居にもモタレ感が有り、何やねんこれは?
小一時間クテ~ッとヘタレてると、幾分楽になったけれど、参りましたわ。

昼になったのでトットと遁走し、梅田の永楽茶房で昼食は清湯麺、クドうないから大丈夫食べられるやろ、狙いは当たって完食。
阪急梅田駅12時51分発に乗り帰宅、家に帰る時が弛んだか、そのまんま14時頃まで仮死状態、カミさんが帰って気配にムックリ起き、ジャンボどら焼きでお茶。

夕食はジャンボどら焼きの後遺症で食欲無く、杏仁豆腐、リンゴ1/3、ブドウ数粒でお茶を濁してお終い。