勉強が好きな子を育てるには?(2) | ドングリクンパパのブログ

昨年、姫ちゃんは算数の問題にか~なりの時間がかかってしまったことがあった。やっていたのは下記の問題集。

 

 

 

 

これ、とても面白い問題集でパパは気に入ってる。小3の9級から毎年やらせている。全て思考力やひらめきを問う問題なんだよね。算数数学思考力検定で出された問題なんだって。クイズみたいな簡単な問題も沢山あるけど、ページが進むにつれて徐々に難易度が上がり、最後の方には時折難問がある。姫ちゃんが引っ掛かった問題を見たらパパも解くのに時間がかかってしまったよ。

 

でもそうした時、パパは解き方を教えないのだ。延々考えさせる。その日に出来なければ翌日また考える。もちろん長時間やり続けるのではなく時間は区切って切り上げるけど、翌日も分からなければ更に翌々日もトライする。3日やってどうしても分からなければヒントを出すけど、それもとても薄いヒントしか出さない。時間をかけて徐々にヒントを濃くしていく。

 

去年のその時は3日目の終わり頃、そろそろヒントが必要かなと思った時に自力で解けたんだよね。できた!と言うので答え合わせしてみたらちゃんと解けていた。姫ちゃんは興奮して感動していた。この問題やって良かった!パパにヒントもらわなくて良かった!もっとこういう問題やりたい!と頬を紅潮させながら言ってたよ。

 

自力で山を登り切る喜びを知った瞬間だよね。姫ちゃんは算数がそんなに得意なわけではではない。間違いなく文系女子だ。でも「算数も面白い!」とは感じたと思う。ただ本来そこで「じゃあ次はこんな問題やってみようか?」なんて別の難しい問題をやらせてあげられたりしたら良かったんだけどね、面倒でやらなかった。ちょっともったいなかったね。

 

でも算数ラボは単純な計算問題ではなく、ちょっと頭ひねって「出来た!」という快感を味わえることが多い問題集だ。つまり「算数が好きになる可能性のある」問題集なんだよね(今年は7級、5年生向け)。

 

 

 

 

 

 

ちなみにボウズの小学生の頃は算数ラボなんて知らなかった(もしくはなかった?)んだよ。その代わりボウズには土日のお勉強の時間に図形の問題をやらせていた。小5~6の頃はなんとボウズ君、中学入試レベルの図形問題集をやっていたのだ。それもうんうん唸ってない知恵絞って、やっぱり時に3日くらいかけて自力で解いていたね。

 

ボウズは平日勉強なし、土日休日に小1で30分程度→小6で2時間程度の勉強をしてたけど、そのメインがこの図形問題だった。大変だけど、その分やっぱり解けた時の快感がある。

 

「自分の頭の中で工夫して思考することに慣れている×自分で解き切る喜びを知っている」

 

ある程度この状態になっていると、その後が恐ろしく楽なんだよね。その積み重ねがあったおかげで中学でもそこまで数学で大きく困らなかったのだ。

 

何度か書いているけど、ボウズはサッカーが最優先、中学時代は定期テスト前日も夜9時半に寝て、テスト当日の朝も朝練に行っていた。そして塾は一度も行ったことがなかった。ちなみに中学で塾に行ってなかったのは学年に3人のみ。勉強はほぼ学校のワークしかやってない。特別な試験勉強はほとんどしてないのだ。

 

それでも中3最後の模試で5教科偏差値が60あり、その成績で偏差値59の私立高校から内定をもらった。それを蹴って農業系高校に行ったのだ。ちなみにボウズは地頭が良いとはとても言えないからね。

 

しかも記憶することがかなり苦手。ADHDの傾向があり(小学校のカウンセリングでグレーゾーン、本人も自覚あり)、小学校時代の成績は(良い・普通・悪い)的な3段階評価でほとんどが普通だった。小6の学力テストでもザ・平均点だった。

 

そんな子が一切塾にも行かず、上記のような勉強量で偏差値60は十分に上出来だと思うんだよ。例えば小1から中3まで年350日以上やっていた1時間の朝練の代わりに勉強してたら?メチャクチャ成績上がったと思う。

 

でも小学校時代の「仕込み」をちゃんとやっていればほとんどの子は同じような結果を得られると思うんだよね。例えば小学生時代に読書が好きで、算数にある程度の面白さを感じていたらもうそれだけでそこそこ安泰なんだよな。

 

ボウズの場合自然や生き物が好きだったから生物系の理科も好きで、マンガ日本史で歴史も好きになって社会もあんまり困らなかった。少なすぎる勉強量の割には点が取れてたね。興味があるってほんと強いよ。だから好奇心を育てておくことが何よりも大事。

 

*毎日のように何かに夢中になっている

*読書が好き

*自分で考えることを楽しめる

*数学の楽しさを多少でも知っている(&基礎計算力がある)

*理科、社会の中に興味のある分野がいくつかある

×

最低限のお勉強をコツコツやる習慣がある

 

小6時点でこの状況にさえなっていれば勉強には大きく困らないのだ。ものすごく、、、尊大な感じに聞こえるかもしれないけど、、、ボウズより遥かに地頭が良くて、サッカーでプロ目指してきたボウズよりは確実に十分な勉強量が確保できる、そしてボウズより真面目な姫ちゃんについてはもう本当になんの心配もしてないんだよ。

 

結局日々を心の底から楽しめていればな~んにも問題ないんだよな。毎日いろいろ夢中になって楽しい!学校も楽しい!本読むの楽しい!勉強も結構楽しい!そうなっていれば本当に何も言うことがない。目を細めて「ああ、ほんとカワイイな~」って見てれば良い(笑)。

 

中学受験に落ちたってまったく問題ない、高校になる頃にはほっといてもトップレベルの学力になってるから。勉強に関して姫ちゃんの心配なんてしてない、本当に本当におこがましいけど、、、パパが心配なのは中学受験で追い込まれてしまっている子供達の事なんだよな。

 

続く