自分で勉強できる子を育てる/子供を叱るタイミング | ドングリクンパパのブログ

ずっと「なるべく子供をほったらかしにしよう」まあそんな話を中心に書いているわけ。でもだからといってほったらかしておけば何もかも上手く行くわけじゃないよね。そりゃそうだ。何度も何度も書いている事だが、パパの考える子育ての軸は下記の通りだ。

 

「やりたい事を夢中になってやる」×「やるべき事をきちんとやる」

 

このバランスだよね。そして子供が幼い頃は「やりたい事を夢中になってやる」のバランスを大きくたっぷり取り、年齢が上がるに従って「やるべき事をきちんとやる」を増やしていく。勉強で言えば日本では子供時代にやらせ過ぎ、逆に大学時代に勉強しなさ過ぎだよね。

 

子供の頃はとにかく遊びまくっていろんな事に夢中になるべき。興味をたっぷり膨らませて自分の好奇心の向かいどころを徐々に定めて行く。その好奇心を元に、大学にはしっかり目的を持って入り、しっかり猛勉強する。これが理想だね。

 

ただ小学生はずっと遊んでいれば良いかと言えば、パパはそう考えてない。小学生から少しずつ「やるべき事をきちんとやる」を仕込んでい行く必要もあると思う。前回も書いたように子供が何かに夢中になる中で自分の将来を見つけ出し、それに向けて自ら勉強するようになるのが一番の理想だ。

 

しかしそうなれば誰でも急に猛勉強出来るようになるのかと言えば?ノーだよね。そんなに甘くないよ。それまでに少しずつ少しずつ、コツコツ勉強する習慣を身につけていくこと、これがとても大切だ。この習慣化がないといざ目標が定まっても日々は上手く回らない。

 

子供にやりたいことをたっぷりやらせようという話を延々書いているけど、だからと言ってパパが子供にアマアマで好き放題させているってわけでもない。余白をたっぷり取り、やりたい事に夢中になる時間を十分に確保しつつ、でもやるべき事がちゃんと出来ていないなら鬼のように厳しいよ。

 

でもその「やるべき事」はなるべく最小限にして「やりたい事に夢中」を妨げない事、誰でもできるレベルの量にすることがとても大切だ。一般的な中学受験の狂ったような勉強量とは全然違う。そして最も大切なのは子供と相談して自分でそれを決めるようにする事。

 

姫ちゃんのお勉強の量も小学生の間はパパが主導するけど、必ず「これくらいでどう?」と確認する。小5で平日1日4~50分程度、休日2時間程度なので、ほぼどんな子でも確実に出来る量だ。小1に平日なし、休日1時間から少しずつ少しずつ増やしてきている。塾も行ってないしそこまで頑張る必要もない。ちなみにボウズはもっと少なかった。平日は勉強なし、休日は同じくらいだったと思う。

 

で、これをちゃんとやってなかった場合にはパパは鬼になるのだ。実際そういう事もある。と~っても真面目な姫ちゃんですら「実はやっていなかった!」なんて事もやっぱりあるんだよね。「夢中!」を優先しているから夢中になり過ぎてやるべき事ができてなかったり、やらない事が常態化したりもやっぱりあるんだよね。今までに2回あったよ。

 

でもそれで良い。むしろそうなるべきななんだよね。それくらい夢中になる事が大事。しかもうちの場合ドリルなどの答え合わせも全部セルフなのでやったフリなども簡単に出来てしまう。でもそこできちんと自分でけじめつけて、しっかりやるべきことをやれるようにしていくのが大事なのだ。

 

自由裁量の中で少しずつ自分をコントロールできるようにしていく。時間がかかっても良い。初期段階にウソをついてやっていなかった!なんて事があっても良いんだよ。元々そうした段階を踏んでいく必要があるのだ。これを焦らず続けていくことで、塾いらずの子が出来上がるんだね。

 

ともかくそういう時はもう大泣きするくらい叱られる。でもこれが仮に「パパが勝手に決めて子供に押しつけた事」だと子供が歪んじゃうからね。あくまでも子供と相談して、子供が納得して自分で決めた事、それを守らなかった時に叱るのだ。

 

そうじゃないと「やらされて」「一方的に叱られて」になってとんでもなくストレスが積もる事になる。それにプラスして「やりたい事に夢中になる時間もない」となるとかなり危険だ。そうなると親子関係がどんどん崩れて、学校で問題行動が増えたり、無気力に飲まれて不登校になったりする。

 

でも自分で決めたことで、しかもそれをやるのにそこまで頑張る必要もない必要最小限の量なのにちゃんとやってなかったとなるとそれはもう叱られても「自分が悪い」という意識しかない。だから間違いなく素直に反省できるよね。

 

そうしてガツンと厳しく叱って一度泣かせて、気持ちが落ち着いたら今度は優しく「なぜ出来なかったのか?」「これからどうするべきなのか?」を自分で考えさせる。そして結論が出たら「じゃあ明日からがんばろうね」で終わる。

 

そうしてパパが主導して姫ちゃんが自分でも納得して決めて、日々最低限のお勉強をする。でも受験を見据えてそれ以上お勉強するかどうかは姫ちゃんが決めるのだ。パパは一切関与しない。やっても良いし、やらなくても良い。今書いている10種の作戦によって、その最低限のお勉強でも中学受験がある程度戦えるところまでは十分行くしね。

 

要するに大事なことは自分のやるべき事が「自分事」になっているかどうか?なんだよね。塾に入れてしまえば成績を上げるのには手っ取り早いよね。でも「夢中」を育てておかないと、自分が何をしたいのかが曖昧なまま大人になってしまうし、自己管理能力を育てておかないと「言われないと動けない子」になる恐れがある。

 

やりたい事に夢中になる。でもやるべき事はきちんとやる。それを自分で両立できるようにしていく。塾と塾の宿題で時間を埋めてしまうと「夢中」も育たないし、自己管理能力も育たない、なんてことになる危険もあるからね。

 

もちろん必ずしもそうなるとは限らない。前回紹介した知人の娘さんのように塾がきちんと自分事になってる子もいるからね。土下座するほど塾に行きたいならぜひ行かせよう(笑)。そういう子は塾に行かなくても出来ちゃうんだろうけど、自分で戦略的に塾を選択しているならもちろんそれで良いのだ。

 

ちなみにパパは試験の結果のようなもので叱る事はない。結果で叱るのはアンフェアだ。努力しても才能がない子は結果が出ない事もある。そういう叱り方はやっぱり子供が歪んじゃうね。パパが叱るのはあくまでも「自分で決めたやるべき事を、きちんとやれていなかった時」だね。

 

小学校時代はまず「夢中」を育てる事。スケジュールがまったくない時間に子供が勝手にやっている事、それが「夢中」だ。もちろん日によって変わっても良い、とにかく好奇心に突き動かされて様々な事を自分から体験して行く。自分自身と出会う為の日々とも言える。

 

その上で夢中を妨げない程度に、必要最小限の「やるべき事をきちんとやる」を習慣付けて行く。そして年齢が上がるにつれて「やるべき事をきちんとやる」のバランスを増やしていって、最終的には「夢中」と「やるべき事をきちんとやる」が融合していくのが理想だ。

 

「夢中」の先にある自分の夢の実現の為に、自らやるべきことをしっかりやっていく。そういうことだよね。もちろんそれは勉強に限らない。子供達の夢中の先に何があるのか?あらゆる先入観を捨てて、子供達の瞳の輝きを最も大切にして判断するべし、だね。

 

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前回書いたことをもう一度改めて書いておこう。親のやるべきことは子供達が持っているそれぞれの魅力を引き出してあげることであり、決して偏差値を上げることではない。

 

勉強が得意な子、

サッカーが得意な子、

釣りが得意な子、

料理が得意な子、

ギャグが得意な子、

音楽が得意な子、

絵が得意な子、

なんにも得意じゃないけどいつもにこにこしてる子、

なんにも得意じゃないけどいつも誰かのために一生懸命な子、

なんにも得意じゃないけどいつもみんなの話を真剣に聞いてくれる子、

 

それぞれみんなの魅力がキラキラと輝きますように!!