塾なし!パパ的中学受験対策no.1 あえてゲームをさせる(2) | ドングリクンパパのブログ

(1)  からの続き

 

こちらがこの調査をした田中氏本人の記事。この調査は対象が1万5千人と規模が大きく信憑性が高い。対象は中学生だが小学生でも似た傾向があると推測される。

 

 

 

 

上記を細かく読めばわかるが、一般的、簡易的な統計が陥る罠にはまらない為の専門的な工夫がされており、直接因果関係がないものの影響を受けにくくなっている。つまり非常に真実味のある数値なのだ。

 

ただし「なぜゲームをまったくやらない子より、1時間弱ゲームをやっている子の進学率の方が高いのか」という理由についての氏の仮説は弱いと思う。「ゲーム時間を自分で設定できる自己管理能力」を理由としているが、それなら「ゲームをやらない」という自己管理能力も成果が出ないとおかしいよね?

 

田中氏は「ただゲームをやるだけで勉強ができるようになるはずはない」という考えからそうした仮説を立てているが、実は海外の研究では「ゲーム自体に脳の発達を促す作用がある」という結果が既にいくつか出ているのだ。そう、もっと素直に考えればいいのさ。単純にゲームをやると頭が良くなるって事だよね。

 

 

 

「ドイツのマックスプランク研究所が行った実験です。日本でもブームになった「スーパーマリオ64」を2カ月にわたり一日30分プレイした人について、空間認知、記憶、戦略、手の運動技能を司る脳の海馬、前頭前野皮質、小脳において、神経細胞等が集まる部分が増大していることが明らかとなりました」

 

空間認知、記憶、戦略、手の運動技能って、どんだけ幅広い分野で効果あるんだ?これは子供を対象にしたものではないけれど、海馬が絶賛発達中の子供の脳に関係ないわけないよね。下記のような研究もある。

 

 

「2年後に行った認知能力のテストの結果では、なんとテレビゲームを多くプレイしていた子どもは男女関係なく、プレイしていない子どもに比べて知能レベルが高いという結果が現れた」

 

でもパパは驚かないんだよね。だってそもそもゲームっていろ~んな要素があってめっちゃ頭使うじゃん。瞬時に状況判断して何かを選択するようなものが多いよね?恐らく普通に勉強するのとは違う経路で脳の各部位が活性化するんだろうね。情報処理スピードは間違いなく上がるだろうと思われる。

 

そしてこれらの研究結果である「ゲームをすると脳が活性化する」という説を田中氏の研究に当てはめれば「理由」は簡単だよね。ゲームで脳が活性化して知能レベルが上がるのであれば成績も上がるのは当たり前。

 

前回の記事で脳には「汎化」という性質があるという話を書いた。何かに夢中になり、それに関する脳の機能が発達すると、何故かそれとは関係ない脳の回路まで発達するという性質だ。ゲームだけそれが起きないなんて事は考えられない。ゲームに熱中することで成績が上がるのはここからも説明がつく。

 

でもそれが長時間になれば肝心の勉強時間が削られるのでそりゃ成績は下降するよね。睡眠時間も削られがちになるからね、睡眠の長さはそれこそ海馬の大きさと直結しているしね。というわけでゲームをやることのメリットは?

 

脳が発達する。そういうことだ。

 

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DAGAしか~し!!

 

残念ながら良い事ばかりじゃないさ。やっぱりデメリットもある。パパの考えているデメリットは実は一般的に考えられているものと少し違う、、、かもしれない。いや同じかな?(笑)ともかくデメリットの捉え方が変われば当然関わり方も変わるよね。

 

次回はパパの考えるゲームのデメリットについて。メリットとデメリットをきちんと捉えていればゲームは受験の敵じゃない。むしろ味方なのだ。ちなみに中毒的にゲームばかりやってしまう子にパパならどう対処するか、そんな話もね。