名古屋高校サッカー部さんの取り組み(最終回)AIカメラveo 編 | ドングリクンパパのブログ

Veoのレンタル代がどんどん下がってるね!今ここなら月額1万5千円!去年夏頃調べた時は月2万弱が最安値だった。今後もこの手のサービスは普及につれて安くなるはず。楽しみだね!

 

 

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今回のシリーズ最後はVeoについて。やっぱり名古屋高校サッカー部さんでも導入されたんだね。

 

 

これはもう使っているチームが爆発的に増えているよね。AIカメラの存在について初めて知ったのは一昨年の夏、ニュージーランドにお住まいの読者様から教えていただいた(ちなみに先日息子さんがアンダー代表に選出されたそう!)。AIカメラには最初もうほんとビックリしたよね、そんなものがあるのかと。

 

簡単に言えば、そのAIカメラが試合動画を撮影してくれる。その際ボールの位置を把握しながら滑らかにスパンして、まるでプロの試合動画みたいなクオリティに仕上がるのだ。高さも7mあるので適度に俯瞰になっていてオフザボールの動きを正確に見る事が出来る。日本ではveoという北欧メーカーの商品が流通している。

https://teamsports.jp/case/

 

実際にveoで撮影された動画はこちら。下記のページに丁度名古屋高校×矢板中央の1戦がサンプルとして紹介されていた。

https://oneall2013.co.jp/veo

https://www.youtube.com/watch?v=zBFyY7Zfnpc&t=2362s

 

他にもゴールシーンを切り出してくれたりなどの機能が様々あるらしい。とにかくこのクオリティの動画を自動で撮ってくれるだけでも本当にスゴイよね。撮影係とかいらないし、肝心のゴールシーンが映ってな~い!みたいな心配もない。高さがあるのでオフの動きもしっかり良く分かる。

 

欧州では各チームのAIカメラによる動画がデータベース化され、それがスカウトにも使われるそうだ。前回紹介したフィジカルデータベース同様、日本でもいずれそうなるんだろうね。

 

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ここで試合動画の意味について改めて考えてみる。パパは大きく分けて2つの意味合いがあると思う。

1)選手にとっての意味

2)保護者にとっての意味

 

選手にとって自分の試合動画を見る事、これはサッカーにおける予習復習を意味する。試合後に動画を見て自分のプレーを振り返り課題を見つけ出す。それを元に練習や自主練で改善に努めた上で、次の試合に臨む。これをやるとやらないでは勉強で予習復習をするしないと同レベルで差が出る。当たり前だよね。

 

動画を振り返る事は「自分で考える力を伸ばす」ことでもある。自分で考えることを増やすことでコーチや監督の言葉がより深く理解できるようにもなる。そしてその習慣はサッカーに留まらない。いわゆるPDCAサイクルの習慣は将来どんな職業についても身を助けてくれるはずだ。

 

更に動画を振り返る事は怪我に繋がらないという側面も重要な意味を持つとパパは考える。海外強豪国に比べ万年練習し過ぎ、過労による障害発生率も非常に高い日本においては、トレーニングの変わりに動画の振り返りを習慣化させることが非常に有効だと思う。

 

最近は選手が動画の編集・分析に加わるのが主流になりつつある。下記のような編集シェア・アプリを使うチームが増えているね。非常に良いことだと思う。こういう取り組みは取り入れているチームと取り入れてないチームでかなり差が出るだろうね。

https://fl-ux.run-edge.com/

 

下記も別の同じようなアプリの記事。2020年の選手権でベスト4のチームのうち半数の2チームがこのアプリを使用していたそうだ。その後爆発的に使用チームが増えている。

https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=68526

 

職場においても同じだよね、上司が指示出しばかりで部下がロボット君ではすぐに組織が硬直してしまう。如何に上手く責任を持たせるか?だよね。戦術分析を部分的に選手に任せる事は選手の自主性ややる気にも繋がり、戦術理解度も上がる上コーチの負担も減る。練習の一部を分析時間に振り替えることで怪我予防にもなる。

 

取り入れない手はないね。そして分析に用いる試合動画がveoで撮影されていたら?もうこれがベストオブベストだね。

https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=113322

 

一方で veoの動画の魅力は選手の成長に関する事だけに留まらない。保護者がその動画を見られるというのはもうそれだけで幸せな事だよね。親はやっぱりいくつになっても子供の動画は見たいもんだよな。仮にサッカーにそれほど興味がなくても子供が出ていたら見てみたい、それが親だよな。

 

ところが、、、なんだよ。パパは車を持ってなくてな。高校になるとやたら遠い辺鄙なところで試合したりするから見に行きたくてもなかなかな。自営で土日も一応仕事してるしな。まだ実は高校生になって一度もボウズの試合を見に行けてないのだ。

 

でもチームメイトのパパさんが撮影してくれた動画や、ボウズの先輩が撮った動画、ボウズが三脚で撮った動画などをたまに見ている。で、もちろん基本ボウズの動きばかり見ているわけだけど、それを繰り返すうちに徐々に、自然にチームメイトも見えてくるんだよな。

 

最初は誰が誰かさえももまったく分からなかった。それが今や全員のプレーの癖や特徴まで全部言えるよね。するとどうなる?ボウズだけじゃなく「チームのファン」になって行くんだよな。やっぱり○○のクロスほんと上手いな~、○○やっぱり良く見えてるな~、○○って、、、そんな感じでどんどん子供達のファンになる。

 

例えばボウズがプロになれなくても、そのうちの1人でもプロになったりしたら?パパはボウズと一緒に試合を見に行くかもね。例えそれがJ3の試合でも見に行ってみたいなあと思うだろうね。でもこの流れこそが本当の意味で「サッカーファンを増やす」ってことに繋がるんじゃないかな?

 

パパのように自分自身はプレー経験もなく興味もなかった両親が、子供が始めた事をきっかけにサッカーに興味を持つ。最初は試合を見に行っても自分の子供しか見てなかった。でも次第にいろんな子の特徴を知り、成長を見守り、いつの間にかその子達のファンになる。

 

でも事情があってなかなか見に行けない親もいる。遠いところまで行くことは出来ないけど、動画があるなら見たいとか、公式戦は見に行くけど練習試合までは、、、でも動画なら見たい、などという親御さんも多いと思う。

 

そこで動画配信があると「親をサッカーファンとして育てていける」んだよね。親だけでなく祖父母も友達ももちろん見られる。結果として大事な公式戦にはより多くの観客が訪れるようになり、その中からプロが生まれたりすれば、そこには強く「私達の誇り」というような意識が芽生える。

 

そういった流れこそがやがてヨーロッパのように地域に根差す豊かなサッカーコミュニティとなる下地となって行くのではないか?名古屋高校サッカー部の山田先生も下記で「地域コミュニティ」を意識されている。フランクフルトをほおばりながら友達や子供達のサッカーを見る。理想だよね。更にビール飲みながらなら最高だね(笑)。

 

 

まあ単純な話クラブチームならまだギリ、ビジネスチャンスでもあるよね。Veoで毎月2~3回試合動画を配信してくれる、なんてチームあったらちょっと月謝高くても子供入れたくなるもんな。しかも仮に月額千円上げてveo導入、3学年で共有するとして1学年25人×3で75人から千円ずつもらったら7万5千、veoに払うのが1万5千で6万も余るじゃん!

 

、、、というセコくて現金な話はともかく(笑)取り入れているチームは間違いなく保護者にアピールできるし、選手達のサッカー脳は育つし、親も子供の動画を高画質で見られてハッピー、将来的に日本サッカー全体も盛り上がる。導入しない手はないな~と思う。で、名古屋高校さんはやっぱり取り入れてたな~と。

 

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というわけで勝手に私的に名古屋高校サッカー部さんのブログをいくつか取り上げさせていただきました~。基本オヤジブログにつき失礼な表現等ございましたら平にご容赦くださいませ。子供達の自主性に様々働きかける試み、怪我予防の取り組み等心より応援申し上げます!

 

(さあ、次回は親バカブログに戻るよ~。水素のマニアックな話(水素と腸活!)はその後かな~)