たまたまNHKのクローズアップ現代でこの特集を見ました。過去にはてなも何度か取り上げている話題なので、なぜ若い女性は地方から都市部に出ていくのかについてこの特集を見ながら再び考えてみます。

 

 

<過去記事参考>

 

 

クローズアップ現代の特集でもとりあげられてますが、今の若い女性は本当に地方を嫌っています。

 

 

 

ある地方の結婚相談所の婚活イベントでは39名が男性、3名が女性だったそうです。地方なら女性は結婚相手の男を選び放題でしょうが、それでも若い女性は地方を捨てて都市部に出ていきます。結婚するなら都市部より地方の方が圧倒的に有利ですが、それでも若い女性の都市部流出は止まりません。

 

 

地方の女性のインタビューでは

 

地方には結婚しなきゃ子どもつくんなきゃという呪いがあり縛りがある」

「結婚したら仕事辞めるでしょ?いやそんなつもり全然ないけど」

「東京が令和なら地方は江戸時代」

 

などなど、ある意味NHKらしくない女性の本音が暴露された刺激的な言葉が並んでいます。一言で言えば地方は閉鎖的かつ時代遅れで女性にとって生きにくい環境になってしまっているので、どんどん都市部に逃げ出されているのでしょう。

 

 

 

具体例として子育て支援に多額のお金を出しているにも関わらず、若い女性が都市部へ流出して出生数が半減した富山県の入善町の事例が取り上げられていました。結論からいうと、お金を出して子育て支援をしても若い女性の地元引き止めにはなりませんでした。何が原因か町長はわからないようで困惑してましたが、若い世代との感覚のズレはかなり重症だなと思わざるをえません。同じような事例が全国に広がっており、男性以上に女性の方が都市部へ流出する傾向は強いです。

 

 

 

一方、地方女子プロジェクトという若い女性が立ち上げたプロジェクトが取り上げられていました。このプロジェクトを立ち上げた女性は少子化の原因が若年女性にあるという考えに違和感があるとのことでした。

 

 

 

 

youtubeに動画が出ていたのではてなも見てみました。動画の本数は少なくまだこれからという感じですが、女性の本音がいろいろ流れていて興味深かったです。地方だと女性は仕事で頑張るのではなく出産・子育て中心の生活をすべきだという押し付けみたいな考え方がまだまだ根強いのでしょう。例えば女性は必ず台所の近くの席に座って気を利かして対応すべきだという文化がまだ地方では残っているようですが、今の時代なんでそうしないといけないのか?と思う女性も多いようです。

 

 

結果として地方で生きづらさを感じて、仕事を頑張りたいとか活躍したいという意欲のある女性ほど進学や就職でどんどん都市部に出ていきます。お金の問題ではなく地方の慣習や考え方の問題なので、それらを変えないといくら地方自治体が子育て支援にお金をばらまいても地方から都市部に若い女性が流出する流れは変わらないでしょう。ただ富山県の町長のコメントを見ても地方にいる高齢者が昔からの地方の慣習や考え方に問題があると気づくとも思えないし、気づいても今更高齢者の考え方が変わるわけがないとはてなは思っています。なので今後も地方の若い女性が都市部に流出する流れは止まらないと確信しています。