この記事がランキング入りしてかなり話題になっているようなので紹介します。

 

 

この記事ですが日本ではなぜ若い男女が、結婚という選択をしなくなっているのかというテーマで書かれており、これ自体はよく言われる内容で目新しいものはありません。ただし、この記事が面白いのは若い男女が結婚しない理由の分析です。よく結婚しない理由として言われるのは、仕事と子育ての両立難や、若年男性の経済的困窮を理由としてとりあげられることが多いですが、実はこれ以外にメインの理由があるのではないかというのがこの記事の分析です。

すなわち、

>格差婚、すなわち女性が自分よりも学歴や収入など社会的地位の低い男性と結婚する傾向が少ないままだから、ではなかろうか。

と。わかりやすく言うと、女性が下降婚を避けているのが結婚しない理由ではないか?ということです。

この図にすべてが集約されています。

 

 

男女平等の世の中になり相対的に女性の地位が上がったにもかかわらず、女性は上昇婚思考が強いままなので結婚しないのではないかという分析されています。実は女性の上昇婚思考についてはすでにはてなブログでは何度か記事で取り上げたことがあります。

 

 

 

「男女平等な社会が実現すれば、同類婚や下降婚も増えて、結婚のあり方も多様化する。その結果、結婚も増えて、出生率が高くなるはずだ」

これが理想の展開だったはずですが、現実には日本ではそうなっていません。むしろ上図のような状態になって、高学歴でバリバリ働く女性(ひところ流行った「負け犬」や「おひとりさま」)と、下層の男性(ひところ流行った「萌える男」や「草食系男子」)が相対的に増えた結果、かえって結婚する男女が減ってしまっているのではないかという主張です。

 

はてなには今のところこの理屈を覆すのは難しいのように感じます。

もし学歴と配偶者の学歴に何の関連性もないならば、上昇婚率/同類婚率/下降婚率は3分の1、すなわち約33%になるはずですが、記事によると現実の日本での降婚率は、約16・3%。明らかに日本では女性側が下方婚を避けている実態が見えます。

 

自分より学歴や収入、社会的地位が下の男性と結婚するぐらいなら、一生独身でいたほうがマシ。

 

こう思っている女性が多いのが実態であり、それが結婚数を減らす一因になっているのかもしれません。