スティーブン・キング原作『キャリー』三昧。
ホラー映画の古典として知られる『キャリー』。
血まみれのプロムナイトのイメージを思い浮かべる人も多い。
しかし、この物語の始まりは1974年に出版されたスティーヴン・キングの小説。
そして驚くべきことに、この小説は一度「失敗作」として捨てられ、
ゴミ箱の中から復活した作品だった。
無名の高校教師だったキングが書きかけの原稿を投げ捨て、
それを妻タビサが拾い上げて「続きを書きなさい」と励ました――。
この小さな出来事が、やがて世界的ベストセラーを生み、
キングをホラー文学の巨匠へと押し上げることになる。
そしてその成功は、当然ながら映画界も放ってはおかなかった。
1976年、ブライアン・デ・パルマによって映画化された『キャリー』は、
ホラー映画史に残る名作となり、その後もテレビ映画やリメイクが制作され、
現在まで語り継がれている。
今回はそんな『キャリー』という作品を、1976年版、1999年版、2002年版、
そして2013年のリメイク版まで、まとめて振り返ってみたい。
『スティーブン・キング原作「キャリー」の概要』

16歳の少女 キャリー・ホワイト は、地味な外見と内向的な性格のため学校で孤立し、
クラスメートからいじめを受けている。
ある日、体育の授業後のシャワールームで初潮を迎えるが、
母親からも学校からも性教育を受けていなかったため、
自分が病気になったのだと思い込みパニックになる。
そしてクラスメートたちは彼女を嘲笑し、生理用品を投げつけてさらに屈辱を与える。
その後、学校のプロム(卒業前のダンスパーティー)で、いたずらとして豚の血を頭から浴びせられたキャリーは激しい怒りに包まれ、秘めていた超能力(テレキネシス)を暴走させる。
キャリーはその力で会場を破壊し、さらに町全体に大きな被害をもたらす。しかし最終的にはキャリー自身も力尽きて死んでしまう。
物語の最後では、キャリーのような超能力を持つ人間が他にも存在する可能性が示唆され、物語は不穏な余韻を残して終わる。
1. 『キャリー』(1976年)
監督:ブライアン・デ・パルマ
主演:シシー・スペイセク

特徴
原作小説 キャリー の最初の映画化作品。アカデミー賞に2部門ノミネートされた。
ホラー映画の古典的名作として広く知られている。
多くの人が思い浮かべる「血まみれのプロム」のイメージは、この映画によって決定づけられたと言ってよい。ある意味で、本作がキャリー作品の基準のような存在になっている。
何よりも、監督 ブライアン・デ・パルマ によるスローモーション、画面分割、長回しといった映像テクニックが生み出す緊張感が素晴らしい。
さらに、キャリー役の シシー・スペイセク が見せる痛々しいほどの悲壮感に対し、悪役側のカップルである ジョン・トラボルタ と ナンシー・アレン の軽薄さ、そして善良なカップルとして登場する ウィリアム・カット と エイミー・アーヴィング の対比が、作品全体を引き締めている。
ラストシーンの演出も含め、完成度の高い作品である。


はい、シシー・スペイセクの勝ち!

はい、キャリー親子の勝ち!

胸糞カップル部門優勝!
2. 『The Rage: Carrie 2』(1999年)

特徴
1976年映画の続編だがキャリーは登場しない。
原作小説にない新しい主人公の少女が登場する。
そのため、原作の直接映画化には数えない場合もある。(数えたくない)
前作『キャリー』のスー(アーミー・アービング)の登場がせめてもの救い。
3. Carrie
主演:アンジェラ・ベティス

特徴
シリーズ作品の中でも、原作の設定を比較的忠実に再現した作品。
※キャリーの自宅に石が落下するシーン、ハイスクールが壊滅するだけではなく町全体が破壊されるストーリー展開。


主演のキャリーを演じるアンジェラも幸薄い系の演技がグッド♬
実は本作は、テレビシリーズのパイロット版(お試し版)として制作されたが、世間の反応が芳しくなかったため、全8話のシリーズ化は実現しなかった。
しかし、キャリー役のアンジェラ・ベティスの演技は意外にも良く、やや安っぽい特撮部分を除けば、個人的には好感の持てる作品。
特に、プロムナイト事件の後に警察が調査を進める過程でキャリーの物語が回想として明らかになっていく構成は興味深く、評価できる点であった。
さらにエンディングでは、テレビシリーズ化を想定した展開としてキャリーが生き残り、スー・スネル と共に、他にも存在する超能力者を助けるための旅に出るという独自の結末が描かれており、この作品ならではの面白さになっている。
※テレビドラマ版『キャリー』の存在は、今回Amazonプライムで見かけるまで知らず初鑑賞です。
4. 『キャリー』(2013年)
主演:クロエ・グレース・モレッツ
母親役:ジュリアン・ムーア(キャリーの母)

特徴
現代版のリメイクであり、CGIの使用によって超能力の描写が強化されている。
また、スマートフォンやSNSなど、現代的ないじめの要素も取り入れられている。
主演の クロエ・グレース・モレッツ はキュートで、個人的には好きな俳優ではある。
しかし、その幸福感に満ちた明るい雰囲気の外見は、どうしても キャリー・ホワイト のキャラクター像とはやや合わないように感じられ、少し残念に思える。


クロエ自体の問題ではなくキャスティングが悪い。
芦田愛菜に貞子、 伽椰子が演じれる?見れるなら見てみた~い(^^♪

こんなところで有名女優の共演。
〇最後に・・・
そして、再びテレビシリーズ版『キャリー』の制作が発表された。
放映は本年2026年を予定している。
キャリーの恐怖の呪縛は、まだ終わっていない。
そしてまた、どこかで血のプロムが始まるのかもしれない。
以上