【ネタバレあり】映画『だぁれかさんとアソぼ?』レビュー|「さな三部作」は完結?Jホラー好きだからこそ感じた物足りなさ
※この記事は『だぁれかさんとアソぼ?』のネタバレを含みます。
はじめに
公開初日に『だぁれかさんとアソぼ?』を鑑賞してきた。
結論から言うと、
ホラー映画としてはそこそこに怖い。
しかし、
ストーリーは少し物足りない。
これが率直な感想。
決してつまらない作品ではない。
ただ、長年Jホラーを観てきた私には、どこか既視感のある展開に感じられた。
今回は、その理由をシリーズ全体や過去の名作Jホラーと比較しながら考察してみる。
『だぁれかさんとアソぼ?』は『ミンナのウタ』シリーズなのか?
映画を観終わって最初に思ったのは、
「これは実質的に『ミンナのウタ』シリーズでは?」
ということであった。
タイトルには「2」や「3」と付いていない。
しかし、
-
さな
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カセットテープ
-
学校
-
「遊び」というキーワード
これらは明らかに『ミンナのウタ』『あのコはだぁれ?』から続く世界観。
そのため、本作は「さな三部作」の完結編として受け止めるのが自然。
染谷将太演じる人物は、さなの弟だった
今回最も驚いたのは、この設定。
染谷将太さん演じる人物が、さなの弟だったこと。
正直に言えば、
「そんな設定あった?」
と思った方も多いはず。
前2作では弟の存在はほとんど印象に残っておらず、本作で初めて大きく掘り下げられていた。
後付けというよりは、シリーズ全体の背景を補完する役割を担っていたと感じた。
ストーリーは王道Jホラーだった
ここからが私が最も気になった点。
終盤は、
怪異の正体を調べる。
↓
過去の事件を知る。
↓
亡骸や遺骨を発見する。
↓
回収・供養して一旦解決する。
こういう流れ。。。
もちろん、この展開自体はJホラーでは王道。
しかし、だからこそ新鮮味はあまり感じなかった。
思い出したのは90年代から2000年代のJホラー
本作を観ながら思い浮かんだ作品がある。
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『リング』
-
『仄暗い水の底から』
-
『着信アリ』
これらも、
怪異の理由を調べ、
事件の真相へたどり着き、
遺体や遺骨を見つけることで一旦区切りを迎える作品。
『だぁれかさんとアソぼ?』も、この系譜にある作品だと感じた。
そのため、Jホラーを数多く観てきた人ほど展開を予想しやすいかもしれない。
期待していたのは『呪怨』だった
清水崇監督と聞くと、どうしても『呪怨』を思いだす。
『呪怨』は、
原因を突き止めても終わらない。
供養しても終わらない。
逃げても終わらない。
そんな理不尽さこそが恐怖であった。
一方、本作は終盤で怪異の原因が整理され、物語として一旦決着する。
エンドロール後には、
「そろそろ次はあなたの番」
という印象的なセリフが現れる。
しかし、それでも途中まで積み重ねてきた恐怖を、やや説明しすぎた印象を受けた。
私はもう少し理不尽さを残した終わり方でもよかったと思った。
エンドロール後の意味
あのセリフには三つの意味があるように感じた。
① 観客へのメッセージ
「次はあなたですよ」という、観客を物語へ巻き込む演出。
② 呪いは終わっていない
さながどうなっても、怪異そのものは消えていないという暗示。
③ 続編への余白
もし人気が続けば、新たな物語へつなげることもできる終わり方。
この三つを重ねた演出だったと思う。
「さな三部作」はこれで完結?
個人的には、
さなの物語としては一区切り。
そう感じた。
過去や家族、弟まで描いたことで、キャラクターとしては十分に掘り下げられていた。
ただし、世界観そのものは終わっていない。
新たな怪異や主人公を軸にすれば、シリーズはまだ続けられる。
総合評価
★★★☆☆
総合評価:3.0(5点満点)
ホラーとしてはそこそこ楽しめる作品。
ただ、Jホラーを長年観てきた人ほど、「どこかで見たことがある展開」と感じるかもしれない。
まとめ
『だぁれかさんとアソぼ?』は、実質的な「さな三部作」の完結編として楽しめる作品だった。
一方で、ストーリー展開はJホラーの王道を踏襲しており、新鮮な驚きという点では少し物足りなさが残った。
もちろん、これが悪いというわけではない。
Jホラー初心者なら十分に怖く、シリーズを知らなくても楽しめる作品だと思った。
しかし、『リング』『呪怨』『仄暗い水の底から』『着信アリ』などをリアルタイムで観てきた世代には、既視感を覚える場面も少なくないはず。
以上

































