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今回ご紹介する映画は、西川美和監督の『わたしの知らない子供たち』です。

この映画を観て、強く感じたことがあります。

それは、

「戦争は、終戦の日に終わるわけではない」

ということ。

戦争が終わったあとも、家族を失った子供たちの人生は続いていきます。

では、その子供たちは、戦後をどう生きたのでしょうか。

戦後を生きる12歳の少女

主人公は、12歳の少女・茅野琴子。

戦争によって家族を失い、生きるために髪を切り、少年「吉田茂男」として戦後の東京を生き抜いていきます。

そこには、戦争が終わったからといって、すぐに平穏な生活が戻ってくるわけではない現実があります。

食べるものも、住む場所も、頼れる家族もない。

そんな状況の中で、子供たちは自分自身の力で生きていかなければならなかった。

本作が描いているのは、華々しい戦争の歴史ではありません。

その「後」に取り残された子供たちの物語です。

戦争を知らない私たちへ

今回、この映画を観ながら思い出したのが、小津安二郎監督の『長屋紳士録』です。

1947年に公開されたこの作品にも、戦後の東京を生きる子供の姿が描かれています。

また、清水宏監督の『蜂の巣の子供たち』など、戦後の混乱の中で生きる子供たちを描いた映画もあります。

 

そして、高畑勲監督の『火垂るの墓』もそうです。

時代や描き方は違っても、共通しているのは、

「戦争によって子供たちの日常が壊され、その後の人生にも大きな影響を残す」

ということ。

戦争というと、どうしても戦闘や空襲、原爆などを思い浮かべます。

しかし、本当に考えなければならないのは、それだけではありません。

戦争が終わったあと、残された人たちはどう生きたのか。

家族を失った子供たちは、どこへ行ったのか。

何を食べ、どこで眠り、誰に助けられたのか。

『わたしの知らない子供たち』は、そんな「戦争の後」を見つめた作品だと思います。

感想

『わたしの知らない子どもたち』は、決して気軽に観られる作品ではありません。

ですが、観てほしい映画です。

特に、戦争を直接知らない世代が大多数となった今だからこそ、意味のある作品だと思います。

琴子を演じる小八重葵美さんの表情も印象的でした。

特に、幼なじみのゆきとの別れの場面。

言葉だけではなく、その目に宿る感情がとても強く伝わってきます。

思わず胸が締めつけられました。

そして……

泣けます。

これから観る方は、ハンカチを用意しておいたほうがいいかもしれません。

 

私の評価は、

【A】

です。

戦争を知らない私たちだからこそ、観ておきたい。

そんな一本でした。

『バッド・ルーテナント:トウキョウ』

■ あらすじ

新宿・歌舞伎町の裏社会に生きる刑事・矢吹恭二は、ドラッグやギャンブルに溺れ、ヤクザから命を狙われているうえ、相棒を殺したという噂まである男。

そんな彼の前で、ヤクザばかりを狙った猟奇殺人事件が発生します。

矢吹は遺体に残された入れ墨から身元を割り出し、石塚満という男を容疑者として追うことに。

一方、来日したFBI捜査官グエンの任務は、日本で行方不明になった次期アメリカ大統領の娘を捜索することでした。

やがて矢吹とグエンはバディを組み、それぞれが追う事件は複雑に絡み合っていきます。

歌舞伎町の裏社会を舞台に、二人がたどり着いた先に待っていたものとは……。

■ タイトルの意味と過去作品

「バッド・ルーテナント」とは、直訳すれば「悪い警部補」。日本語なら「悪徳警部補」といったところでしょうか。

ドラッグやギャンブルに溺れ、自らも犯罪の闇に染まっていく刑事。そんな主人公の人物像を表すタイトルです。

本作には、過去に同じタイトルを持つ作品があります。

1992年、ハーヴェイ・カイテル主演の『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』。

そして2009年には、ニコラス・ケイジ主演の『バッド・ルーテナント』が登場しました。

今回は舞台を東京・歌舞伎町に移した作品です。

監督は、エログロやバイオレンス描写でも知られる三池崇史監督。

『殺し屋1』『オーディション』『着信アリ』など、刺激的な作品を数多く手がけてきた監督だけに、私も期待していたんですけどね……。

■ 感想:二つの事件は、もっと絡み合ってほしかった!

ところが、嫌な予感が的中してしまいました。

本作では、大きく分けて二つの事件が並行して進みます。

一つは、ヤクザばかりを狙う猟奇殺人事件。

遺体をバラバラにし、肉団子のようにしてカラスに食べさせるという、なんともエグい殺人です。

もう一つは、次期アメリカ大統領候補の娘ミーガンをめぐる事件。

この娘が、また強烈!

刺青を入れた人物を探し出しては、怪力で首をへし折って殺していくという、とんでもないキャラクターです。

当然、私は「この二つの事件が、いったいどうつながっていくんだ?」と期待するわけです。

ところが……。

向こうは向こう、こっちはこっち。

二つの事件が思ったほど有機的に絡み合わず、観ているこちらとしては、どうにも物語に乗り切れませんでした。

さらに、宗教的なモチーフを思わせる鳥葬の描写も登場します。

しかし、これが物語の中でどのような意味を持つのか、私にはいまひとつ伝わってきませんでした。

「これ、物語にどう関係するん?」

そんな疑問が残ってしまったんですよね。

■ 海外キャストが歌舞伎町に馴染まない?

もう一つ気になったのが、外国人キャストの存在です。

今回、FBI捜査官グエンを演じるのはリリー・ジェームズ。

『ベイビー・ドライバー』や『イエスタデイ』などで印象に残る女優さんです。

華やかな魅力のある俳優ですが、本作ではその雰囲気を封印し、凄腕のFBI捜査官を演じています。

一方、次期大統領候補の娘ミーガンを演じるのは、プロレスラーとしても知られるリヴ・モーガン。

こちらも強烈な存在感を放っています。

ただ、ここは完全に私個人の感想なのですが、ハリウッドで活躍する有名俳優が日本を舞台にした作品に登場すると、どうしても日本の風景から浮いて見えてしまうことがあるんです。

外国人キャラクターが片言の日本語を話す場面でも、映画の世界から現実に引き戻されてしまう。

もちろん、海外キャストが悪いというわけではありません。

ただ、本作では私にはどうにも馴染みが悪く感じられました。

■ 東京・歌舞伎町なのに、どこか無国籍

さらに気になったのが、街の描き方です。

本作の歌舞伎町は、漢字やカタカナの看板が目立ち、ネオンがギラギラ。

確かに派手ではあるのですが、私には日本の歌舞伎町というより、映画『ブレードランナー』に登場するような架空のアジア都市に見えてしまいました。

海外の映画製作会社も関わっている本作ですが、もう少し日本らしい空気や、歌舞伎町ならではの猥雑さを前面に出してほしかった。

せっかく東京を舞台にしているのですから、もっと泥臭く、生々しい街の姿が見たかったんですよね。

■ もっと描いてほしかった、矢吹の人間性

逆に、私がもっと掘り下げてほしかったのが、主人公・矢吹の人間的な側面です。

矢吹は、卓球を通じて亜矢子や三奈という女性たちと関わり、児童福祉施設に子どもを預けるという一面も持っています。

こうした描写からは、悪徳警部補と呼ばれる男の中にも、単純には割り切れない人間性があることがうかがえます。

だからこそ、猟奇殺人や国際的な陰謀を派手に描くだけでなく、矢吹という男の内面をもっと掘り下げてほしかった。

「悪徳警部補と呼ばれる男が、それでも捨て切れない人間らしさ」

そこを中心に描いていたら、また違った面白さが生まれたのではないかと思います。

■ 総合評価:Bマイナス

ということで、映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』の評価は……

Bマイナス!

小栗旬を主演に、國村隼、舘ひろし、中野英雄といった実力派俳優を揃え、海外キャストも投入した意欲作。

しかし、豪華なキャスト陣が十分に生かされているとは感じられず、二つの猟奇事件も期待したほど密接に絡み合いません。

さらに、東京・歌舞伎町の描写にも、個人的には違和感が残りました。

そして、観終わってから浮かんできた疑問。

「この海外キャストを使ったパート、本当に必要だったの?」

もちろん、これはあくまで私の個人的な感想です。

ただ、予告編を観たときの期待が大きかっただけに、今回は残念な結果となりました。

私の映画の第六感……。

残念ながら、今回は当たってしまいました。

ガッカリです。

 

 

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映画『クジラに落ちた男』
タイトルからして、かなりインパクトがあります。
「クジラに落ちた男」って、一体どういうこと?
実は本作、17歳の青年ジェイが巨大なマッコウクジラに飲み込まれてしまい、

そこから脱出を目指すという、かなり大胆な設定のサバイバル映画です。

しかも主演は、先日紹介した新作『バイオハザード』にも出演していたオースティン・エイブラムス。『バイオハザード』ではコミカルな演技でアクションホラーを盛り上げていましたが、本作では一転。ほぼ一人で、クジラの体内から脱出しようとする青年を演じています。


■マッコウクジラって、どんなクジラ?

ここで少しマッコウクジラについて。
クジラは大きく分けると、歯を持つ「ハクジラ」と、歯の代わりにヒゲ板を持つ「ヒゲクジラ」の2つのグループに分けられます。
そして、あの巨大なマッコウクジラは「ハクジラ」の仲間。
オスは最大で約18メートルにもなり、横にすれば6階建てのビルくらいの長さ。
メスでも約12メートルで、4階建てのビルほど。
さらに特徴的なのが、体の約3分の1を占める巨大な頭です。
主なエサはイカで、深海まで潜って巨大なイカを捕食します。
映画では、このマッコウクジラが巨大イカと激しく戦う場面も登場します。
実際に、マッコウクジラの体には巨大イカとの接触を思わせる吸盤痕が見つかったり、胃の中からイカのくちばしが発見されたりしています。
まさに「海の巨大生物」同士の戦いです。

怖い~

■クジラの体内って、実際はどうなっている?


本作を観ていて、私が一番気になったのがここ。
「ジェイはいったい、クジラの体のどこにいるの?」
食道なのか、胃なのか、それとも別の場所なのか。
映画では体内がかなり幻想的に描かれています。
青く光る空間があったり、赤く照らされた空間があったり。
映像としては分かりやすいのですが……
「いやいや、クジラの体内に照明設備はないでしょう(笑)」
もちろん映画なので、映像表現として見せる必要があるのは分かります。
ただ、リアリティーを考えると、ここは少し気になりました。

昭和の時代は普通に市場にクジラが売っていた。給食にも出た。

■昭和の人間にとって、クジラは身近な食べ物だった

そして、この映画を観ていて、もう一つ思い出したことがあります。
昭和の頃、クジラって普通に食べていました。
特に私たちの世代にとっては、クジラは決して珍しい食材ではありませんでした。
学校給食にも「クジラの竜田揚げ」や「クジラのノルウェー風」などが出ていました。
今の若い世代からすると、
「給食でクジラ?」
となるかもしれません。
でも、昭和の子どもにとっては普通の給食メニュー。
それが今では、巨大なマッコウクジラを「恐怖の存在」として描いた映画を観ている。
時代の変化を感じます。

オスのマッコウ君はビルの6階に匹敵する大きさ。


■映画としては「もう一歩」

さて、肝心の映画です。
「17歳の青年が巨大なクジラに飲み込まれ、そこから脱出する」
このアイデア自体は面白い。
ただ、私が一番引っかかったのは、やはり「今どこにいる?」という部分。
体内のどの場所なのかが分かりにくく、そこが恐怖よりも気になってしまいました。
また、ジェイと亡くなった父親との関係も描かれます。
父親はジェイにダイビングの知識を教えた人物。
その父との記憶をたどりながら、生き残ろうとするジェイ。
設定としては分かるのですが、個人的には親子ドラマが少し中途半端に感じました。
サバイバルに徹するのか。
それとも、父と息子の物語をもっと深く描くのか。
どちらかに振り切ったほうが、より印象に残ったのではないかと思います。

父との確執は深まるばかり。。。

■オースティン・エイブラムスは良かった

一方で、主演のオースティン・エイブラムスは良かったです。
『バイオハザード』ではコミカルな演技が印象的でしたが、本作ではほぼ一人で物語を背負っています。
笑いのある演技もできる。
シリアスな演技もできる。
そして今回は、過酷なサバイバルをほぼ一人で演じる。
これからさらに伸びていきそうな俳優だと感じました。
もし主演が弱かったら、評価をもう一段下げていたと思います。



■総評

映画『クジラに落ちた男』。
大胆なアイデアと、オースティン・エイブラムスの演技は良かった。
ただ、クジラの体内描写や、親子ドラマには、もう一歩踏み込んでほしかった。
アイデアは面白いだけに、少し惜しい作品でした。
私の評価「B」
主演俳優が作品をしっかり支えていた、という印象です。

以上
 

 

 

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映画『mentor』

𠮷田恵輔監督といえば、
『ヒメアノ~ル』『犬猿』『空白』『ミッシング』『神は見返りを求める』
など、予測のつかない展開と、クセの強い人間描写が魅力の監督。

今回の『mentor』も、まさに「これぞ𠮷田節」と感じる作品でした。

何が起こるのか分からない。

そして登場人物が、みんな一筋縄ではいかない。

このあたりが、非常に面白いんですよね。

 

■ 映画の冒頭から一気に引き込まれる

まず感心したのが、映画の冒頭。

物語の根底となる出来事を、わずか15分ほどの中で一気に見せてしまいます。

 

15年前。

龍之介と拓海が花火で遊んでいたことをきっかけに、アパートで火災が発生。

大きな被害が出て、埜本(のもと)は妻と子どもを失い、自身も大きな傷を負います。

そして、その後に待っている学校での謝罪。

さらに拓海の家庭では、かなり衝撃的な出来事まで起こる。

父親が窓から飛び降りるという、いきなり「えっ!?」となる展開。

これらを序盤で一気に見せてしまいます。

いやあ、これは観客を映画冒頭から掴んで離さない構成力です。

「この先、一体どうなるんだ?」

そう思わせる力が強い。

𠮷田監督、本当に掴みが上手いです。

 

■ 龍之介の「アーチェリー」という設定も面白い

そして個人的に面白いと思ったのが、龍之介の競技がアーチェリーであること。

これが、かなり効いているんですよね。

アーチェリーは、派手に動き回るスポーツではありません。

むしろ、静かに集中して、一瞬の動作にすべてを込める競技。

だからこそ、精神的な動揺や迷いが、そのまま競技に出てしまう。

もしこれがボクシングや空手だったら、また違った描き方になったでしょうね。

「心の乱れ」が目に見える形で表現できる競技として、

アーチェリーを選んだのは面白いなと思いました。

 

■ 本筋とは関係ないところにある「遊び」

そして、𠮷田監督の作品を観ていて楽しいのが、

物語の本筋とは直接関係のないところに、ちょっとした「遊び」が入っていること。

これ、今回もありました。

例えば、ガストのファミレスのシーン。

手前にいる、物語とは直接関係のないお客さんが、

やたらと大量の料理を食べているように見えます。(笑)。

「なんで、そんなに食べるねん!」

と思ってしまう。

 

さらに、龍之介が「トイレに行って泣いてくる」といった場面。

ところがトイレは先客がいて使えない。

結局、トイレで泣くことができず、カウンターで泣くことになる。

こういうところが面白い。

普通なら、そのまま「トイレで泣く」という展開にするところを、

ちょっと外してくる。

観客の予想を、ほんの少しだけ裏切ります。
こういう細かな「遊び」が、本筋の重さを和らげながら、

作品全体に独特のリズムを作っているように感じました。



■ 個性的な登場人物たち
もちろん、俳優陣も良かったです。
益子龍之介を演じる磯村勇斗。
上谷拓海を演じる末澤誠也。
そして埜本潤を演じる綾野剛。
それぞれが、かなりクセのある人物を演じています。
特に、3人の人生が15年前の出来事によって複雑に絡み合っているところが、

本作の大きな見どころ。
単純な「罪と償い」の話では終わらないところが、𠮷田恵輔監督らしいところだと思います。
※ここからネタバレがあります。

■ ここから超ネタバレ
15年前のアパート火災。
龍之介と拓海は、自分たちの花火が火災の原因だったと信じています。
そのため、2人は長い間、罪の意識を抱えて生きてきました。
特に拓海は、その出来事に人生を縛られているような状態。
そしてあるきっかけから、拓海は埜本だけではなく、

火災に遭ったアパートの他の住人にも謝罪したいと考えるようになります。
そこで2人がたどり着くのが、井川重明。
施設で暮らしている彼のもとを訪ね、

娘の直美から話を聞くことになります。
そして、ここで明かされる事実が衝撃的です。
実は――
あの火災の原因は、龍之介と拓海の花火ではなかった。
井川重明が窓から花火を眺めながらタバコを吸っていた。
そのタバコを誤って落としてしまい、段ボールに燃え移り、

そこから火災が広がっていった。
つまり、龍之介と拓海が15年間背負ってきた罪は、

彼らが思っていたものとは違っていたわけです。
じゃあ、龍之介が苦しんできた15年間は、一体何だったのか。
拓海が背負ってきた罪悪感は?
そして、龍之介の母親が抱えていたものは?
ここで、それまでの物語の見え方が一気に変わります。
これはなかなかキツい。
𠮷田恵輔監督の脚本、恐ろしいです。



■ しかし、ここで終わらない
ただ、本作はここで終わりません。
「なるほど、そういうことだったのか」と思ったところから、

さらにもう一段、物語が動きます。
そして最後には、
「えっ、そう来るか!」
という展開が待っています。
ここから先を話してしまうと、本作の面白さがかなり失われてしまうので、

今回はここまで。
ぜひ劇場で確かめてみてください。



■ まとめ
『mentor』は、派手なアクション映画でもなければ、

単純な人間ドラマでもありません。
予測不能な展開。
クセの強い登場人物。
そして、本筋とは少し離れたところに仕込まれた細かな「遊び」。
それらが組み合わさって、独特の作品になっています。
個人的には、「これぞ𠮷田恵輔監督!」
と感じた一本でした。
ノンジャンルで映画を観る自分としても、かなり楽しめました。

評価は「A」。

𠮷田恵輔監督作品が好きな方はもちろん、
「先の読めない映画が観たい!」
という方にもおすすめしたい作品です。
映画『mentor』。
気になった方は、ぜひ劇場で。

以上

 

 

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映画『DIGGER/ディガー』

トム・クルーズ主演、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の作品です。

予告編を観たときは、かなり豪快な映画を想像していました。

傲慢な石油王が環境破壊を引き起こし、世界規模の災害を招いてしまう。
そして、自らが世界を救うために奔走する――。

そんなアポカリプティック・ムービーだと思っていたんです。

ところが、実際に観てみると……。

「えっ、そういう映画なの?」

と思わせる展開が待っていました。

 

ここから少しネタバレです。

物語の冒頭から描かれていた「ディガー・ロックウェル」の物語。

実はこれ、舞台劇だったんです。

トム・クルーズが演じていたディガーも、本人ではありません。

劇中劇『Fossil Fools』で、ディガー役を演じている俳優カーティス・マークソンという設定。

この仕掛けには、ちょっと驚きました。

そして面白いのが、この舞台劇が単なる作り話ではないこと。

劇中の世界では、ディガー・ロックウェルは実在した人物で、過去に環境破壊を引き起こした人物として描かれています。

つまり未来の人々が、

「昔の人間は、なんて愚かなことをしたんだ」

と、過去の人類を笑いながら舞台を観ているわけです。

ところが、その舞台を観ている彼らの世界も、実は環境破壊の影響で大変なことになっている。

ここが、この映画のブラックユーモアだと思いました。

私たちも、映画やドラマを通して過去の出来事を振り返ります。

例えば原爆を描いた『はだしのゲン』。
戦国時代を描いた大河ドラマ『豊臣兄弟!』など。

過去の出来事を「物語」として眺めることで、当時の人々の愚かさや悲劇を考えることがあります。

ところが『DIGGER/ディガー』は、そこからもう一歩踏み込んでいる。

過去を笑っている未来の人々も、結局はその歴史の延長線上にいる。

「歴史を振り返っているつもりが、自分たちもまた、その歴史の途中にいる」

そんな皮肉を感じました。

観ていて思い出したのが、1960年代の映画『未知への飛行』や『博士の異常な愛情』。

どちらも、人間が自ら作り出した危機によって、自分たち自身が破滅へ向かっていく作品です。

もちろん内容はまったく違いますが、

「人間は、自分たちの愚かさによって、自分たち自身を滅ぼしてしまうのではないか」

というブラックユーモアの部分では、少し通じるものを感じました。

そして、トム・クルーズ。

私たちの世代にとっては、『トップガン』をはじめ、80年代からずっとスクリーンで見てきた俳優です。

現在64歳。

それでも『ミッション:インポッシブル』シリーズでは、今なお危険なスタントに挑戦しています。

そんなトム・クルーズが、今回はかなりクセの強い人物を演じています。

しかも、かなりふっくらした体型。

実際に太ったわけではなく、ファットスーツや特殊メイクによるものだそうです。

いつものヒーロー然としたトムとは、かなり違った姿を見ることができます。

ただ、個人的には今回の映画、少し評価が難しい。

というのも、予告編とのギャップがかなり大きいんですよね。

予告編を観ると、もっと派手な災害映画、そしてトム・クルーズが大暴れする映画を期待してしまいます。

ところが実際は、かなり台詞中心。

劇中劇という構造もあり、思っていた映画とはずいぶん違いました。

正直、映画を観るための「準備運動」ができていなかった感じです(笑)。

ちなみに、予告編で流れていた印象的なロックナンバー。

Dire Straitsの「Money for Nothing」。

この曲を聴いて、映画への期待がさらに高まった人もいるのではないでしょうか。

私もその一人でした(笑)。

ということで、今回の評価は……

B+。

映画として面白い仕掛けはありますし、環境問題や人間の愚かさをブラックユーモアで描いているところも興味深い。

ただ、予告編から想像していた映画とのギャップは、かなり大きかったです。

トム・クルーズの新たな一面を見る作品としては、なかなか面白い一本でした。

以上

 

 

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映画『バイオハザード』(2026)

私にとって「バイオハザード」といえば、やっぱり初代ゲーム。

1996年、PlayStationで発売された『バイオハザード』。

私は当時は30~31歳。

「バイオハザード=若い頃に遊んだゲーム」というイメージがあったんですが、

改めて考えると……けっこう大人でしたね(笑)。

PlayStationを買って、最初にプレイしたゲームが『バイオハザード』だったと思います。

深夜まで夢中になってプレイしました。

特に、ゾンビ犬が窓を突き破って飛び込んできたときの衝撃!

今でも覚えています。

しかもPlayStationを起動すると、ゲーム機の起動音のあとに、

「バイオハザード……」

という、あのタイトルコール。

すっかり恐怖のイメージが刷り込まれて、PlayStationの起動音まで怖く感じたものです(笑)。

 

そんな初代ゲームから約30年。

今回の映画『バイオハザード』を観て、まず感じたのは、

「監督、本当にゲームが好きなんだな」

ということ。

ゲームを思わせる演出が随所に登場します。

ドアの向こうに何かがいそうな雰囲気。

限られた弾薬で、無駄撃ちをせずに進んでいくサバイバル。

ハンドガンからショットガン、そしてMP5サブマシンガンへと変わっていく武器。

さらに、ショットガンの弾薬箱やカートリッジまで細かく再現されています。

こういうところは、初代ゲームをプレイした人なら「おっ!」となるんじゃないでしょうか。

そして面白いのが、次々と舞台が変わっていくこと。

雪道から納屋、農家、トンネル、キャンピングカー、街の路地、下水道……。

まるでゲームのステージを次々と攻略しているような感覚があります。

中でも印象に残ったのが、ビルの谷間の路地をブライアンが走り抜けるシーン。

両側のビルの屋上から、ゾンビたちが次々と飛び降りてくるんです。

地面に叩きつけられ、

「グシャ!」

「ドスッ!」

と、血や内臓をまき散らして破裂するゾンビ。

かなり強烈です。

私はてっきり、すべてVFXで撮影しているのかと思っていました。

ところがパンフレットを読んでビックリ。

なんと、血糊や内臓などを詰めた約60kgの物体を、実際に6階ほどの高さから落として撮影したそうです。

半分はVFX、半分は実際の撮影だったとのこと。

もちろん主演のオースティン・エイブラムスに当たらないよう、何度もテストを行ったそうです。

約60kgの物体を6階から落とすって……

当たったら映画どころではありません(笑)。

ちなみにオースティン・エイブラムスは、ザック・クレッガー監督の前作『WEAPONS/ウェポンズ』にも出演。

さらに10月16日公開の『クジラにおちた男』では、クジラに飲み込まれるジェイを演じています。

なんだか「災難が似合う俳優」なんでしょうか(笑)。

さて、映画『バイオハザード』の私の評価は、

「B+」

です。

ゲーム愛に満ちた、ノンストップ・ジェットコースター・ムービー。

ゲームをプレイしたことがある人なら、「あっ、これ分かる!」という場面がかなりあると思います。

一方で、突然ゾンビが出てきたり、大きな音で驚かせたりする「ジャンプスケア」が多く、個人的には少し多すぎるかなと感じました。

途中から「そろそろ何か出てくるぞ」と身構えてしまうんですよね(笑)。

それでも、遊園地のライドに乗っているような感覚で、最後まで楽しめました。

初代ゲームから約30年。

30代だった頃の自分が遊んでいたゲームが、こうして今も映画として続いている。

そう考えると、ちょっと感慨深いものがありますね。

ただし、心臓の弱い方はご注意ください(笑)。

映画『バイオハザード』、気になる方はぜひ劇場で!

 

 

 

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映画『汝、星の如く』を観てきました。

凪良ゆうさんの同名小説を映画化した本作。
原作は2023年に第20回本屋大賞を受賞したベストセラーです。

主演は横浜流星さんと広瀬すずさん。
監督は『新聞記者』『余命10年』『正体』などを手掛けた藤井道人監督。

物語は、瀬戸内海の島で暮らす17歳の高校生、井上暁海(いのうえ あきみ)と青埜櫂(あおの かい)の恋から始まります。

二人は惹かれ合い、恋人になりますが、それぞれの人生にはさまざまな現実が待ち受けています。

東京へ出る櫂。
島に残り、刺繍の道へ進む暁海。

離れては近づき、時には傷つけ合いながらも、互いを想い続ける二人。

17歳から32歳まで。
15年間にわたる二人の愛と人生が描かれます。

 

 

そして、この映画化の大きなきっかけとなったのが横浜流星さん。

原作を読んだ横浜さんは「この物語を生きたい」と強く惹かれ、自ら映画化を熱望。

監督には盟友ともいえる藤井道人監督を指名し、広瀬すずさん、脚本家の安達奈緒子さん、撮影監督の今村圭佑さんらが加わりました。

横浜流星さんを中心に、この作品を映画にしたいという想いからチームが結成されたわけです。

また、藤井道人監督は作品ごとに「ビジュアルモチーフ」を決めているそうです。

『新聞記者』では「風」、
『正体』では「水」、
『イクサガミ』では「葉脈」。

そして本作『汝、星の如く』では「渦潮」。

テーマや登場人物の心情を、映像で表現するためのモチーフです。

瀬戸内海を舞台にした本作で、渦潮がどのように物語と結びついているのか。
そんなところにも注目して観ると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。

美しい瀬戸内の風景と、15年という長い時間の中で揺れ動く二人の人生。

果たして、暁海と櫂は最後にどんな人生を選ぶのか。

切なくも、心に残る作品でした。

以上

 

 

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映画『しびれ』

内山拓也監督が自身の体験をもとに描いた、家族と「家」をめぐる物語。

舞台となるのは、冬の新潟。
どんよりとした空、冷たい日本海、そして雪……。

新潟は冬になると日照時間が少なく、曇りや雪の日が多い地域ですが、この作品では、そんな新潟の冬の風景そのものが登場人物の心情を映し出しているように感じました。

主人公・大地は、幼い頃に父親が母親に暴力を振るう場面を目撃したことをきっかけに、声を失ってしまいます。

いわゆる「心因性失声症」。
声帯そのものに異常がなく、強いストレスや心理的な要因によって声が出なくなる症状です。

この映画で印象的なのが「音」。

劇伴をほとんど使わず、海の音、風の音、車の音など、そこにある音を生かしています。

会話も少なく、大地は文字を書くことで自分の気持ちを伝える。

静かな映画なのですが、その静けさが逆に大地の孤独や心の痛みを強く感じさせます。

また、人物同士の会話でよく使われる「ショット・リバースショット」、いわゆる「切り返し」が意図的に少ないのも興味深いところ。

向かい合う人物を交互に映すことで会話のつながりを見せる一般的な映画表現ですが、この作品では、視線やカメラの動きそのものが人物同士の距離感を表現しているように感じました。

映像は16mmフィルムで撮影されていて、少しザラついた質感。

このアナログな映像が、冬の新潟の寒々しい風景とよく合っています。

そして何より印象に残ったのが、大地を演じる4人の俳優。

8歳、11歳、15歳、そして25歳の大地を別々の俳優が演じていますが、4人に共通して感じるのが、どこか感情を閉ざしたような「目」。

セリフが少ないからこそ、目の演技が非常に重要になっているように思いました。

派手な展開や分かりやすい感動を狙った作品ではありません。

静かで、重く、観る人によってかなり評価が分かれそうな映画です。

でも、映像、音、視線、そして新潟の冬の風景を通して、大地の心の内側を描こうとした作品だと感じました。

個人的には「家とは何なのか」「家族とは何なのか」ということを改めて考えさせられる映画でした。

 

評価は「A−」。

派手さはありませんが、じわじわと心に残る作品です。

映画『しびれ』が気になっている方は、ぜひ劇場でご覧ください。

 

 

 

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映画『ファースト・ボイス』

1989年、まだ「セクハラ」という言葉が一般的ではなかった時代。
職場で理不尽な扱いを受けた女性が声を上げ、前例のない裁判に挑む姿を描いた作品です。

この作品は、1989年に福岡で実際に起きた「福岡セクシュアル・ハラスメント裁判」に着想を得ています。

映画では、綾瀬はるかさん演じる弁護士・朝日道子と、ファーストサマーウイカさん演じる原告・上原恵を中心に物語が進みます。

ファーストサマーウイカさん演じる上原恵は、どこか陰鬱で、心に傷を抱えているような雰囲気。

それに対して、綾瀬はるかさん演じる朝日道子は、前向きで明るく、どんな困難にも立ち向かっていく女性です。

しかも、3人の子どもを抱えながら裁判に挑む姿も描かれています。

ちなみに夫の朝日秀一郎も同じ弁護士ですが、「家事や子育ては女性がするもの」という考えを持つ人物として描かれています。

そんな家庭環境を抱えながらも、仕事では強く前向きに裁判へ立ち向かっていく。

この二人の女性が見せる「陰」と「陽」のコントラストが、作品にメリハリを与えているように感じました。

そして、私が特に楽しめたのが1989年という時代の再現です。

バブル期のファッションや音楽、ファミコン、ディスコなど、当時を知る世代には懐かしいものが次々と登場します。

私自身もこの時代をリアルタイムで過ごしてきたので、「ああ、こんな感じだったな」と思いながら観ていました。

ただ、私は本格的な法廷ドラマを期待していたので、裁判の決着部分には少し物足りなさを感じました。

特に、最後の勝利に至る過程がややあっさりしていて、もう少し裁判で何が認められたのか、法律的な部分を見せてほしかったですね。

実際の裁判では、1992年に福岡地方裁判所が原告側の主張を一部認め、加害者だけでなく会社側の責任についても判断しています。

その意味では、映画は実際の裁判を忠実に再現するというよりも、1989年という時代を背景に、「声を上げることの意味」をエンターテインメントとして描いた作品なのだと思います。

社会的なテーマを扱いながらも、1980年代の懐かしい空気感を楽しめる作品でした。

私の評価は「B+」。

本格的な法廷ドラマを期待すると少し物足りないかもしれませんが、時代背景やキャストの演技、女性たちが声を上げていく姿に注目すると、楽しめる作品だと思います。

以上

 

映画『藁にもすがる獣たち』

本当は別の作品を観る予定だったのですが、上映時間が合わず、今回は本作を鑑賞。

もちろん『藁にもすがる獣たち』も観るつもりだったので、問題ありません。

 

映画をもっと身近に! YouTubeによる映画解説はここ↓

 

■ 1億円をめぐる欲望とだまし合い

チャンネル登録者数2ケタの弱小大学生YouTuber・佐藤寛治(鈴鹿央士)は、バイト先のネットカフェで、客が置き忘れたボストンバッグを発見。

中には、なんと1億円の札束が!

大金に目がくらんだ寛治は、バッグを持ち帰ってしまいます。

一方、ヤクザへの借金を抱える不良警官・江波戸良介(成宮寛貴)も金に困り、

追い詰められていました。

さらに、謎めいた女性・し~な(森七菜)も絡み、1億円をめぐって、

それぞれの欲望が交錯。だまし合い、奪い合いが始まり、

事態は思わぬ方向へと転がっていきます。

 

■ とにかくテンポがいい!

まず感じたのは、とにかくテンポがいいこと。

上映時間も約94分とコンパクト。

次から次へと事件が起こるので、あまり考え込む暇もなく、最後まで一気に観ることができました。

まさに「サクッと観られるサスペンス」。

こういう映画、個人的には好きですね。

 

■ 森七菜さんの新境地

今回、特に印象に残ったのが森七菜さん。

これまでの森七菜さんとは、かなり違った役柄です。

夜の街で女性たちを仕切る、ちょっと危険な雰囲気を持った女性・し~な。

昔の任侠映画に出てくるような「姐御」という感じではなく、ゆる~い雰囲気を漂わせながらも、やることは冷酷。

そんな「令和の悪女」を、森七菜さん独特の雰囲気で演じています。

「こんな森七菜もアリなんだ!」

と思わせる役柄で、女優として新しい引き出しを開拓した作品だと感じました。

 

■ やっぱり東映!

そして、久しぶりに東映製作の映画を観て、改めて感じたこと。

やっぱり、こういう軽快なアクションは東映ですね。

特に面白かったのが、岩松了さんと小手伸也さんが演じる、

ちょっとイヤ~な、エロさ満開のおじさん2人。

この2人が森七菜さん演じる、し~なにやられてしまう場面。

怖いんだけど、どこか笑ってしまう。

 

「エロ」「バイオレンス」「ユーモア」が同居していて、

このあたりが昔ながらの東映映画を思わせます。

いわゆる「東映プログラムピクチャー」的な雰囲気も感じられ、

個人的にはかなり楽しめました。

プログラムピクチャーとは、簡単に言えば、

映画館で気軽に楽しんでもらうことを重視した娯楽映画。

テンポの良い展開、アクション、色気、ユーモア、個性的なキャラクターなどを詰め込んだ、

昔ながらの東映映画のスタイルです。

本作には、そんな東映らしい娯楽映画の勢いが感じられました。

 

■ 風吹ジュンさんも良かった

そして、もう一人印象に残ったのが風吹ジュンさん。

先日観た『シャドウワーク』にも出演されていましたが、

今回はあの作品とは180度違う、ちょっとボケたお婆さん役。

これがまた良かったですね。

そして、このキャラクターが最後にはちょっとしたお楽しみにもつながっていきます。

このあたりも、本作の面白いところ。

 

■ 余談ですが……

映画館といえば、最近ちょっと気になることが。

先日、『ファーストボイス』を観に行った時のことです。

私の3席ほど先に座っていた男性が、上映中にスマホを見始めました。

一回、二回ではありません。

何度も、しかも普通に何分も。

周りのお客さんも「え?」という感じ。

とうとう私も痺れを切らして、その方の席まで行って、

「おっちゃん、スマホ、アカンで」

と注意しました(笑)。

すると「あ、あ~」という感じで、それ以降はスマホを見ることはありませんでした。

最近、映画館での鑑賞マナーが少し乱れているような気がします。

映画館では、スマホの光って意外と目立ちますからね。

皆さん、映画を観る時はスマホはしまっておきましょう。

 

■ 私の評価

『藁にもすがる獣たち』

私の評価は……

B+

94分というコンパクトな尺の中に、人間の欲望、だまし合い、アクション、

そしてブラックな笑いまで詰め込んだ作品。

重すぎず、かといって軽すぎない。

テンポよく楽しめる、まさに「サクッと観られる」娯楽サスペンスでした。

1億円をめぐって、まさに「藁にもすがる」ような人間たちが右往左往。

こういうブラックな娯楽映画、私は結構好きです。

以上