かくも情報過多の時代は、知らないままの方が、心おだやかに過ごせる場合もあろう。
商いもしかりで、たやすくトレンド情報や「売れ筋」情報が入ってくると、信念を持って作った商品、自信を持って仕入れた品々に対してですら、二、三日スランプや業績不振が続くと、営業部隊も販売スタッフも自信がゆらぎあせる状態になる。
巷では、お客さまの「買い方」が変わったと、さかんに取り沙汰されている。が、私的には、変わったとは思っていない。…変わったのは、物(商品)を購入する手段として、通販の他に「eコマース」や、「駅中・駅地下」「アウトレットショップ」が、勢いをつけてきただけのことだと思う。
インターネットで購入される方が増えたと、各種のデータは示しているが、そういった人々が店舗に物を買いに全く行かないわけではない。と考えることで次なる手を探れまいか?
百貨店や量販店の厳しさを見るにつけ、人口減や商環境の変化、商品の調達がままならない、といったマイナス要因で苦労されている地方店舗はさておき、まだ打てる手があるのに、本質を見失ったまま、空回りしているようなことはないだろうか?
飽和市場でもユーザーは、強烈なマグネット力につられて、業態や規模に関係なく足を運んでくださるだろう。
おしゃれで賢くなったお客さまは、その時々の「気分」や、「目的」、「予算」、「立地条件」など他で、いずれの業態にでもショッピングに出かけてしまうご時世だ。
また、「お持ち物」や「服装」で、かつてのように職業やライフスタイルを見抜けなくなった。
昔も今も、「買い手」と「売り手」の綱引き合戦は続く!
いつの世も、①「ときめく商品」②「信頼できるスタッフ」③時代センスのある「商品訴求・伝達」④気くばりのある「商環境…トイレ・休憩スペースその他」について気を弛められないだろう。
元気なSCには、“おしゃれ”“かわいい”“ビューティ&ヘルシー”といった匂いが漂っている。 また、誰でも気軽に入れる…といった「敷居の低さ」がある。
今までに、出会ったことのない「商品」と、「敷居の高さ」との「さじ加減」を見直すことは、大型店にとっても改善策の一環だろう。
某大手の調査会社が実施した「欲しくないもの」ランキングでは、一位「ファッション」、二位「車」、三位「宝石」だった。
そういったデータを、「鵜呑み」にはしていない。
欲しくないものの、一位になった「ファッション」について、その理由を調査していないからだ。
ノドから手が出るほど欲しい物があれば、ムリのない範囲で、その人なりの努力を惜しまないというケースはいっぱいある。
「フィッティングアドバイザー」とFAは、先の②に属している。
沢山のお客さまとの出会いが、いずれは、①③④に対する「気づき」を生むことになろう。
いずれの担当者も、、「ライフスタイル全般」のスタイリストかアドバイザーよろしく、「衣・食・住・サービス関連」のいずれも、“ファッション”という心意気で望みたい。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」百貨店プロセールス資格制度より抜粋
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