昨今は倒産に追い込まれている呉服店が後を絶たないが、生き残っている元気な呉服店には、「レトロなエッセンス」という共通項があるようだ。
とりわけ、インパクトがあるのは「新旧両世代のハート」を捉えられる「商売センス」か!
心理的に入店しやすい「外装・内装」はもちろん、洋服と同じ程度の「価格帯」での品揃え、「大正ロマン」「昭和ロマン」といったスタイリング提案の「コト起こし」にも、経営者とスタッフの「感性」が、他店より光っているケースが多い。
かつて、マグネット力のある「イベントやキャンペーン」を定期的に催している呉服店(鳥取県)に伺ったことがある。
店内の一角には、アンティークな木製のピアノが置かれていた。…傍らには、「ロココ調」の渋い赤い椅子もあった。
折りにふれて、店内でピアノコンサートを行うという。スタッフもお客さまも、それぞれが好みの「和の装い」で“集う”商売を抜きにしたサービスデーだ。
コンサートは、お客さまへの感謝の気持ちで始めたが、ファンの輪が、いつの間にか若い人にも広がり、「きもの好き」が増えたおかげで、業績は昨対をクリアーし続けている。
また、その店舗の「ビジュアル空間」は完璧だった!
実は、県の公的機関からの要請で商店街の各店舗へ「VMD」の実地指導に伺っていたときのことだった。…要請があった以上は、上手な店舗でも「第二・第三バージョン」をお届けすることも使命だから、「VMD」の別バージョンをいくつかお届けしてきた。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート臨時増刊号」【接客の極意】より抜粋
Copyright(C)2000-2008 DOMINANT LIMITED All Right Reserved.
【無断転載使用不可】