お客さまは、服を試着されたときに発生した、「シワ」「へこみ」「浮く」などのケースを、ただ「つまんだり、サイズを取り替えたり、インナーを替える」というふうな、小手先だけのアドバイスやしぐさで流されると、そこのリーダーや「フィッティングアドバイザー」に対して、さめた目を向けられる。
以下は、海外ブランドに関する難題事例の一部だが、各店の共通課題として列記してみた。
① 襟あきの大きいドレスの場合、襟ぐりが伸び
きっている商品が多い。
② ウェストのくびれがシャープで、日本人の
背丈位置とズレがある。
③ 欧米人のバストポイントは高め(身長が高く
ても)なので、胸パッドが必要なことが多い。
④ スカートやパンツは、ウェストラインから下がった所ではく、ローウェストタイプ
が多い。
⑤ 平腰や垂れ尻が多い日本人体形に対して、海外物は「ヒップ高」向きにできて
いるため、着用時に後中心の尻ぐりが余り、尻下にシワができやすい。
⑥ 袖口に本物のスリットかボタンホールがあり、袖丈が極端に長い。
(9号やM判より10センチ以上も) …など他。
おしゃれに国境がなくなった昨今は、①~⑥のような悩みがさらに増えている。
また、縫製面でも「色・柄・素材・デザイン・シルエット」への捉え方に違いがある。
例えば、文学の世界では、日本は「情念の世界」、欧米は「感性の世界」と例えられるようなニュアンスとどこか似かよっている。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」連載記事より
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