◆小手先だけのアドバイスにさめた目 | 児玉千恵子アーカイヴ

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わが国に「既製服のフィッター」を誕生させたパイオニアとして知られ
VMD改善実地指導で売れるCS空間を創る「売場の庭師」とも呼ばれている
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海外ブランド (6/22のからのつづき)

 お客さまは、服を試着されたときに発生した、「シワ」「へこみ」「浮く」などのケースを、ただ「つまんだり、サイズを取り替えたり、インナーを替える」というふうな、小手先だけのアドバイスやしぐさで流されると、そこのリーダーや「フィッティングアドバイザー」に対して、さめた目を向けられる。
 以下は、海外ブランドに関する難題事例の一部だが、各店の共通課題として列記してみた。

① 襟あきの大きいドレスの場合、襟ぐりが伸び

   きっている商品が多い。
② ウェストのくびれがシャープで、日本人の

   背丈位置とズレがある。
③ 欧米人のバストポイントは高め(身長が高く

  ても)なので、胸パッドが必要なことが多い。
④ スカートやパンツは、ウェストラインから下がった所ではく、ローウェストタイプ

   が多い。
⑤ 平腰や垂れ尻が多い日本人体形に対して、海外物は「ヒップ高」向きにできて

   いるため、着用時に後中心の尻ぐりが余り、尻下にシワができやすい。
⑥ 袖口に本物のスリットかボタンホールがあり、袖丈が極端に長い。
   (9号やM判より10センチ以上も) …など他。

 おしゃれに国境がなくなった昨今は、①~⑥のような悩みがさらに増えている。
 また、縫製面でも「色・柄・素材・デザイン・シルエット」への捉え方に違いがある。
 例えば、文学の世界では、日本は「情念の世界」、欧米は「感性の世界」と例えられるようなニュアンスとどこか似かよっている。

〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」連載記事より

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