◆諸々のエレメントを瞬時にジャッジ | 児玉千恵子アーカイヴ

児玉千恵子アーカイヴ

わが国に「既製服のフィッター」を誕生させたパイオニアとして知られ
VMD改善実地指導で売れるCS空間を創る「売場の庭師」とも呼ばれている
児玉千恵子アーカイヴの公式ブログ

 まずは、「人の身体と服について」の知識を反復してみよう。
 97年2月20日付で成人女子衣料JISサイズが、96年6月1日付で成人男子衣料JISサイズが改正されてから、あっという間に十年以上が経過した。
百貨店プロセールス資格制度  一方、市場には、様々な海外ブランドが導入され、国内品であっても「体形&体型」変化にそった「トールサイズ服」や「L&LLサイズ服」の展開に拍車がかかってきた。
 生活環境や食生活の変化にともない、欧米人に負けないプロポーションの若者が増えてきた。
 しかし、アダルト層からは「自分に合ったサイズが見つからない」「着心地が悪い」などの声が頻繁に聞かれるのはなぜなのか?
 「生身のボディと、洋服を知っているようで、実は理解できていない」といった実例が、メーカー、バイヤー、FAも含めて結構多いことも一因ではないだろうか?
 また、CAD(コンピュータによる設計)によるパターン作成や、身体の各部位を正確に計測できる最新鋭機器の普及、体形変化(加齢による)に合わせた、工業用ボディに頼りきった服づくり…も「人力」を萎えさせている
 こういった分野では、システムが駆使されるにしたがって、熟練の「ハサミとメジャー」使いという「尽力」がさらにモノを言う。
 着心地は前提として、「創造性」が期待される洋服は、日用品や消耗品のように、「色やサイズ・素材」の売れ筋を、パソコン画像上で追っているだけでは、売り逃しを防ぐための解決策として事足りない。
 特に女性客は、例えばB(バストサイズ)が83センチの場合、JISサイズの9号をおすすめすれば、顧客満足につながるわけではない。
 身長とのバランス、ゆとり(ゆるみ)の甘さ辛さの加減、BP(バストポイント=乳首)の高さ、ボディラインがスリムかふくよか。…その他諸々のエレメントを、瞬時にジャッジできる技能力も必要とされる。

 お客さまの大半は、華やかなファッションショーに登場する、モデルのような「体形&体型」ではない!

 扱い商品によって差異はあるが、販売の現場では、マニュアル通りにはいかない「リアル」なケースにスタッフが直面している。 (次回につづく)

〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」連載記事より

Copyright(C)2000-2008 DOMINANT LIMITED All Right Reserved.
【無断転載使用不可】

にほんブログ村 資格ブログ スキルアップへ 人気blogランキングは?