大不評!鉄分シリーズ「北越急行超快速スノーラビット」 | ドルフィン企画~瀬戸内海クルーズのご案内~

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北陸新幹線の開業とともに鳴り物入りでデビューした唯一無二の列車種別「超快速」
登場時からその名に引けを取らない話題ぶりで、料金を取らない列車では表定速度(始発から終着までの距離を時間で割った速度)が日本トップレベルの俊足ぶりだった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88
しかし、沿線人口の減少や北陸新幹線との競合など北越急行そのものをとりまく経営環境は年々厳しさを増す中で、唯一無二の列車種別「超快速」は減便や停車駅の増加を重ね、最後は1片道のみの運用になって、奇しくも誕生以来初めて迎えたうさぎ年に廃止になった…

水上から上越線の下り普通列車に乗り、有名な小説の一節「長い国境のトンネルを出ると雪国だった」の舞台となった清水トンネル(現在では下りは「新清水トンネル」)で上越国境を越えると、雪景色が一面に広がっている。
めったに車内では音楽を聴かない私も、この時ばかりはYouTubeで検索してzooの「choo choo train」を聞いていた。
この曲は私が初めて上越国境を越えた時にもウォークマンで聴いていて、私の中では上越国境の勝手なテーマ曲になっている…

新清水トンネルを出てすぐの土樽駅を出発すると、下り勾配を経て上越新幹線のとの接続駅である越後湯沢駅に到着する。
越後湯沢駅で下り普通列車を降りると、同じホームの反対側で既に「超快速スノーラビット」は2両編成で待っており、廃止目前とあってか乗客の半分は鉄分高そうな人に見受けられた。
普通列車から乗り換えた人も少なかったが、上越新幹線接続の越後湯沢から北陸新幹線接続の上越妙高まで乗り通す人も少なくて、廃止になる理由も何となくわかるような気がした…

そもそも廃止理由は路線(ほくほく線)そのものの「最高速度の引き下げ」である。
鉄道路線は高い最高速度を維持するには保線などにコストがかかるため、北陸新幹線の金沢までの開通によって速達機能を求められなくなったほくほく線は、この度最高速度の引き下げで完全に地元生活路線密着の経営に集中することにしたらしい。
結果、唯一無二の列車種別「超快速」を含め快速列車が全廃されることになった。
その生活路線も沿線人口の減少で厳しい経営環境であることに変わりは無いが、今のところは過去の蓄えで何とかしているらしい…

わずか8年の短命だった唯一無二の列車種別「超快速」
うさぎ年の呪いを逃れることができなかったようだ…