チェックアウト後に美術館に立ち寄りました。
雨だったせいか、かなりにぎわっていました。
どこでも写真を撮ってもいい美術館とは太っ腹。
31歳という若さで亡くなっているのですね。
こういった壁面の模様なども、あ!キース・へリングってすぐにわかるのですから
すごいことですよね。
通路の感じがさすが、公立の美術館とは違う。
いきなり晩年の作品から紹介されます。
キース・へリングが最後に残した作品だそうです。あのカラフルなイメージから一転、とても厳か。
三連祭壇画という、3枚の板をつないだ伝統的な宗教画の手法で作られているそうです。
へリング自身が粘土で型を作り、鋳造されて世界に9つ、世界各地にあるそう。
彫り上げて2週間後、へリングは完成品を見ることなく世を去ったのですね。
館内はゆっくりと座って鑑賞できるよう、ベンチが置かれていました。
美術館全体がちょっと異世界に迷い込んだような世界観でした。
こんな美術館が日本にできるとは想像していなかったでしょうね。
アンディ・ウォーホルとキース・へリング両者のサインがある…。
天井の高さがお判りいただけるかとおもいます。
ドア。手形のところで押すと開きます。雨天締切のフォントもかわいい。
このバイク、いちどさらっと見て最後にまた戻ってきて見直してしまった。
美術品についてはまったくわからないし、キース・へリングのように独特の世界観があれば
あ、またあの人の作品だなぁくらいはわかるかもしれないけれど、似ている違う人かもしれないし
ただなんというか、31年間という生涯の中でこれ以上の作品を生み出していることが
もう、ただただすごいなぁ、と思いました。
メッセージ性の力強さも半端ない。
ことばの書かれていない作品にも、込められたメッセージがきちんと伝わってくるのがすごいなぁ。
人種や言語が違っても、健康でもそうじゃなくても…
いろんな人に向けたメッセージなのでしょう。受け取る人によってメッセージも変わるのかも。
一番最初のオルターピース:キリストの生涯はヘリングの追悼式が行われた
ニューヨークの大聖堂に今も飾られているのだそう。
キリストの生涯とこのバイクが特に印象深く心に残りました。
ショップにもたくさんのものがありましたよ。
小さなお手頃価格のものから
こんなものまで。椅子…27500円也。
雨天で室内からしか見られなかった中庭。
こんな美術館でした。
ひとつひとつの作品の背景を知りながら見るのもよし、
さらっと巡って印象に残った作品から何かのメッセージを受け取るのもよし、