自作小説 「機械」 決戦・ 急 その8 | どうも、ドクロ家DEATH!

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きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ



「いくぞっ!」

ボクチンは、ゴリッペのボディに一発、二発とパンチを放ち

ローキックを打つ!








・・・と みせかけ

軌道をかえ、ハイキック!

必殺技の「飛燕脚」だ!!



このスピードなら、もはやフェィントもいらない

一発でゴリッペは、ぶっ倒れて泡をふく!



渾身の力をこめて、ハイキックを振り切った









「勝った!!  第3部 完!!」












そこにゴリッペの頭は、なかった

というか

ゴリッペの姿さえなかった










「なっ・・・!?」










ふと 

背後で、声がした










「バカが!」


ゴリッペは、いつのまにかボクチンの後ろに回り込み

万力のような腕で、ボクチンを歯がいじめにした









「う、うがああああああ!」










その体勢のまま ゴリッペは言う

「なんども同じ技は、通用しませんよ」

「あなた、脳みそがクソですか?」









そして、そのままボクチンを高くかかえあげ ゴリッペは、すごい勢いで後ろに倒れこむ

と同時にボクチンを、にぎっていた腕をはなした

なげっぱなしジャーマンだ!!

受け身を!

まにあわなーーっ









ドズーーーーーーン!!

ボクチンは、ステージの硬い床にたたきつけられる

息ができない!


よろよろと立ちあがるボクチンに

ゴリッペの攻撃が、容赦なく襲いかかる








ガゴン!! ドボッ!! グガッ!!

鎖骨が

肋骨が

メキメキと軋む

ガードした腕の骨が、ミシミシミシッ!とイヤな音を立てる









つ・・・強すぎる・・・









ゴリッペは、崩れ落ちるボクチンを見降ろし 言った

「部長、勘違いしてますね」

「私はまだ、本気じゃないんですよ」

「私はまだ、半分ほどしか力をだしていないんです」









そ・・・そんな・・・・

「バカなっ!!」









「バカな といったのは、あなたの方でしたね」

「見苦しい」

ゴリッペは鼻でわらう









「だが・・・どういうことだ・・・」

「私は、あなた方が来るまで 何もしなかったわけじゃない」

「手に入れた、この能力を最大限に活かすために いろいろな格闘家と手合わせをして

効率のいい人体の破壊の仕方を身に付けたのだ」



「今も、あなたを壊すつもりで攻撃しているのに・・・」

「普通なら、骨は折れ 内臓は破裂してもおかしくないはずなのに・・・」










ゴリッペは、眉根にしわをよせ

つぶやく

「部長の体は・・・・」

「なぜ、たちあがれる・・・」

「なにか・・・吸い取られるよう・・・な  いったい?」









血を吐き捨てながら、自分をにらみつける

ボクチンを見て、ごりっぺは かぶりをふる









「だが・・・どうであろうが 私が本気で殴れば」

「耐えられる生物は・・・いない!」


ゴリッペが、力を込めると 、もともと強大だった体中の筋肉が

さらにもりあがり

その筋肉に引かれて 骨格そのものから 体の形が変形しだした

どうも、ドクロ家DEATH!











ゴリッペは、その体が放つ 凶悪な威圧感とは、一転して

おだやかで そして優しい声で言った











「ドクロ部長・・・これが最後です」











「最後にもう一度だけチャンスをあげます」











「私達に・・・協力してください」











「それで、あなたも 誰にも負けない力を得ることができるのです」











「いっしょに・・・行きましょう」











ゴリッペが、ほほ笑む











ボクチンは・・・













それに応じて

口角をしっかりあげ、ほほ笑みかえす














そして ゆっくりと











ゴリッペに答えた

















どうも、ドクロ家DEATH!



つづく












次回 「ガタガタ震えて たちむかう」の巻き

乞う ご期待