自作小説 「機械」 決戦・破 その13 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

「みんな~アヤさんが気がついたよ!」

なんさんがよぶ

ボクチンたちは、かけつけた







たまねぎさんだけ ゼータさんをゆっくりと床におろし 

ゼータさんが投げ捨てた帽子をひろうと ゼータさんの顔がかくれるように

ふかぶかとかぶせた







アヤさんは、ヒーローたちやガンダムとの戦闘で 

体中にダメージを負っていた








しかし なにより精神的なキズのほうが深かったのかもしれない

なんさんに抱えられ、痛みを押し殺すように目をふせていた








「アヤさん・・・だいじょうぶですか?」

部長が気づかう








「・・・ハイ・・・・私は・・・・」


「私は・・・大丈夫です・・・」


「あの・・・ゼータさんは・・・?」









たまねぎさんが答える

「ゼータさんは、だいじょうぶよ  今ちょっと気をうしなって寝てるの」

「おきたら、アヤさんにあやまってくれるそうよ」








「そ!そうなんですか!?」

アヤさんの声色に、明らかな安堵と喜色がうかがえる

たまねぎさんは、こくりとうなづき

皆にむけてウィンクをした








それをうけ なんさんが提案した

「アヤさんとゼータさんを急いで病院に運ばないといけないんだけど~」








・・・・・?

ん?  

ボクチンは疑問に思ったことを、つい

なんさんをさえぎって、聞いてしまった

「あの・・・ケガとかなら たまねぎさんが持ってた、仙たまねぎを食べたら回復するんじゃ?」








玉ねぎさんが、頭をぼりぼりかきながら答えた

「あの仙玉ねぎは、収穫した分 全部たべちゃったのよね~」

「ドクロっちが食べたのが、最後だったのよ~」

「次の収穫まで、あと2~3週間かかるよのね~」








ええ~~~・・・・・

なんて都合よく品切れになること・・

まるでどこかの少年誌の「なんとかボール」じゃないか・・・









アヤさんは

「あの・・・私、まだ闘えます」

「この程度のキズ・・・イタッッ!!!」









なんさんは、アヤさんをさえぎり アヤさんの体をつっついた

「ほら~ アナタ重症なんだから! ダメよ~~!」








「そ、そんな!いま、なんさんが・・・」

「イタイッ!」

なんさんは容赦なくアヤさんをグリグリした








「ダーメー 病院いかないとゆるさないー!!」なんさんの目がつりあがる








「ヒィッ!!」

アヤさんが、やや大げさなアクションで悲鳴をあげる

・・・・なんか、なんさんに対してトラウマでもあるのか?








「そいじゃ フーちゃん アヤさんとゼータさんをつつんで~」








「あ はーい」

比較的壊れていないゼータさんのヒーローフィギュアをさがしていた

フロシキさんは、なんさんにしたがい

まず、ゼータさんにフロシキをかぶせた








ゼータさんの姿が、手品のように消えた








つぎにアヤさんをつつもうと、近づいたとき

アヤさんはボクチンを呼んだ

「ドクロさん・・・」

「これを・・・」

と、アヤさんは聞き取りにくい、小さい声で言うと










身に着けていたゴスロリスカートを外し

ボクチンに渡した

スカートの裏には、武器や秘密の道具がどっさりと仕込まれていた










「使ってください」

アヤさんの申し出を受け、ボクチンは素直にうなずく









「気をつけて・・・」と

最後に言い残し アヤさんは、フロシキにつつまれ消えた








「それじゃ、ふーちゃん キノコの人たちを集めたら、そのまま病院に直行でよろしく~」









「あ・・・やっぱり?たまさんやアヤさんのすごいとこ見て」

「私もメラメラきちゃってるんですけど・・・」







部長がわざとらしく、倒れているキノコ人間たちを見回す








「ハハハッ・・・ですよね~」

「キノコさんたちも、連れて行かないとだし~」

「じゃあ、まあ 分かりました 残念だけど」






「うん、おねがいね ふーちゃん」

なんさんは、フロシキさんにお願いした後

たまねぎさんを見て

「たまちゃんは、どう?」

「ケガしてない?」






「うん、私は大丈夫!ケガしてないし・・・?」

「ドクロッチ・・・何をしとるの?」

「・・・ヘンタイ?」







はっ・・・気付かれた

ボクチンはアヤさんからもらった、スカートをどうしたらいいか悩んでいた

腰につけられないので

ポンチョ風に着てみようと、スカートをかぶろうとしていた








「って いやいや!ちがいますよ!」

ボクチンは、あわててスカートをドチャリ!と床に置き

ひとつだけ、これは!という武器を取ってポケットにねじ込んだ







「じゃあ、そろそろ行こうか 急がないといけないようだし・・・」

「フロシキさん、キノコの人たちとアヤさん ゼータさんをよろしく頼みますね」

部長の言葉に








「は~い、さっそく!」と

フロシキさんは、キノコ人間の回収を再開した










「じゃあ、みんな・・・・いこうか!」









ボクチンたちは、エントランスホールの激戦を突破し



いよいよ



ごりっぺやクッキー にじさんが待ち受ける



物語の最深部に向かう



メインホールのドアに手をかけた







つづく













小説「機械」決戦・破 終章














次回より 物語は、いよいよ最終章に!


お楽しみに!!