お茶をかけられたボクチン
呆然としてたちつくす
この様子を見ていた男子校生がすまなさそうにちかよってくる
「あの・・・これ、どうぞ」と、ハンカチをわたしてくれた
ハンカチをうけとりはしたがショックは大きく、何も考えられない
なんとかお礼をいう
「ああ・・・すまないね・・・さわがしちゃって」
ふと女子高生のほうにも目を向けると
「だめよコーイチ君、こういうときはそっとしてあげたほうがいいのよ、さっ・・・行きましょう」
と男子校生の手をひく
なにか勘違いされてるみたいだ
「あ、・・・ハンカチを」
女子高生はもう、ボクチンには目もくれず
まるで、ボクチンに男子校生に話しかけてほしくないといいたげに
「さしあげますわ、おじさま」というと、足早にたちさった
こうして、けっこうな額の謝礼はなくなってしまった・・・
カフェを出た後、問い詰めてやろうと、ミコシさんをさがしたが姿がみえない
気晴らしもできないまま沈んだ気分で帰路に就く
せめて、お茶でぬれた顔を、男子校生がくれたハンカチをでふこうとする
するとハンカチを顔に触れた瞬間!
どひゅううううううううううううう!!
とハンカチから?強烈な突風がボクチンの顔に吹き付ける
!?
・・・?・・・!?
顔についていたお茶は、一発で吹き飛んでしまった
が
おどろいたぼくちんは、バランスをくずし道路にころげる
もう、どうしようもない、なにか敗北感のような気分をあじわいながら
つづく
