自作小説 「機械」 起その1 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

「どうでした?マラソンのほうは、完走できました?部長」

「あ~、ばかにしてー、そりゃ、故障はいっぱいしたし嫁さんからは文句いわれたけど、一年の練習の成果でばっちり完走ですよ!ドクロさんブログ見てくれてないの?」
部長はぐいっっとビールを飲み干す
だいじょうぶかな?顔まっかだけど・・・

「わたしは読んだわよ、すごいじゃない223位だっけ?」
「221位ですよ!」

(たいしてかわらないんだけど・・・)

ここはカフェ「南斗」
ひと癖もふた癖もある奇人(変人?)があつまるM町のカフェだ

今日もマスターの「なん」さんの淹れた濃~いコーヒーにはちみつを入れて飲んでいる

なんさんのいれた濃いイタリアンコーヒーに、はちみつをたっぷり入れて飲むと、仕事の疲れが全部吹っ飛び驚くほどの元気が体の芯からわいてくる

「でもだいじょうぶなの?あしたも手術があるっていってなかった?」
「足にきてないの?もう54だし」
「48です8月で」

なんさんはアバウトだし部長はけっこう細かい
二人のやり取りをみるのもこのカフェにくる楽しみのひとつだ

あ、そうだ・・

「で、部長昨日のメッセージおくってくれてた件ですが、ちょっと・・・というかぜんぜんわからなかったのですが」
「どういうことですか?天使?天使をみるとかなんとか 書いてあったけど意味わからなかったんで」

「ああ~すいませんどうもマラソンの疲れがでてたみたいで・・・玄界灘にきてたみたいで」

「うはははは、いつものことじゃない」
なんさんの笑い声は豪快だ

きまり悪そうにしながら部長は語りだした
「なんさんもきいてよ 実はね、僕の知り合いの研究者なんだけど」

「『天使を呼ぶ機械』をつくっているというんだ」

つづく