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この記事には改訂版がございます。改訂版は商品有高帳(移動平均法)をご覧下さい。
移動平均法で記入する商品有高帳についてお伝えします。
先入先出法で記入する商品有高帳と同様、きちんと学習すべきです。
商品有高帳(移動平均法)のひな形は下のようになります。
売上高 3,000
売上原価 ▲2,125
売上総利益 875
それぞれの取引は以下のような感じです。
売上(払出)であっても必ず原価で記入することが重要です。
単価も金額も必ず原価です。
では、一つずつ記入の仕方をお伝えします。
まずは日付と摘要を記入します。
そして前月末の在庫を前月繰越として記入します。
前月からの受入高と考えて、受入高欄に記入し、そのまま残高にも記入します。
数量・単価・金額を原価で記入します。
まず日付と摘要を記入します。
次に売り上げた(払い出した)商品の数量と単価を払出高欄に記入します。
単価は必ず原価で記入します。
「金額=数量×単価」で金額を計算します。
残高欄は残った数量に単価をかけて金額を求めます。
1.2は先入先出法と全く同じでした。
先入先出法と移動平均法の違いは2種類以上の仕入原価が出てきたときに表れます。
仕入原価が1種類しかない場合は先入先出法と移動平均法は全く同じになります。
まず日付と摘要を記入します。
次に仕入れた商品の数量と単価を受入高欄に記入します。
「金額=数量×単価」で金額を計算します。
今回の場合、残高欄は単価が2種類になります。
単価が2種類以上のときは、平均単価になります。
在庫の金額と今仕入れた金額を合計した金額を残高の金額欄に記入します。
そして在庫の個数と今仕入れた個数を合計した個数を残高の個数欄に記入します。
最後に残高の金額欄を残高の個数欄で割って平均単価を求めて残高の単価欄に記入します。
具体的には、
となります。
ちなみに簿記3級では平均単価は割り切れるように問題文が作られることがほとんどです。
考え方はは2と同じです。
単価は3で求めた平均単価を使います。
考え方は3と同じです。
具体的には、
となります。
考え方は2、4と同じです。
単価は5で求めた平均単価を使います。
帳簿を締める期日がきたら、売上高・売上原価・売上総利益を求めます。
売上高は「単位売価×販売個数」で求めます。
もちろん単位売価が2種類以上あるときはそれぞれ「単位売価×販売個数」で求めて合計します。
売上原価は払出高の金額欄を全て合計します。
売上総利益は「売上高-売上原価」で計算します。
このような感じで記入していきます。
商品有高帳は、他の補助簿と違って練習が必要だと思います。
特に平均単価を計算するところは電卓練習をかねてしっかりとやっておくべきでしょう。
これらの手順を暗記するのではなく、考えながらできるようにしておくことが重要です。
考え方をきちんと理解しておけば暗記に頼ることなく記入することができます。
暗記するのは苦しい上に効率がよくないので、『理解→練習』でいきましょう。
3で求めた平均単価を電卓を使って求める場合に効率よく電卓を使う方法をお伝えします。
金額、個数、単価を一つずつ求めてももちろん構いませんが、できれば上手に電卓を使いたいところです。
上手な電卓の使い方は、
となります。
まとめると、
となります。
これだけで全ての数字が求まります。
ちなみに、このやり方を丸暗記するのはいけません。
電卓の仕組みと計算の性質から、この電卓の使い方が自然と思い浮かべば理想的です。
最初からそれは難しいと思いますので、練習を繰り返して自然と出来るようになるところまで持っていくのが王道でしょう。
丸暗記しても役に立たないので、丸暗記するくらいなら一つ一つ求めるべきです。