今日の釣り釜は羽子板釜でした。
先週の雲龍釜とはまた趣が違います。
七事式で「且座」を稽古しました。
正客が花を生け、次客が炭を継ぎ、
私が「香」を担当しました。
何度やっても手順を忘れてしまいます。
聞き筋を手前にして、180度反時計回りに
回して、聞きます。次回は忘れないようにしなくては。
そして東が濃茶を点てますが、
コロナ禍で、一客一碗にしています。
普段の稽古がきちんとできていないと、
応用したとたんに、
あら?ご挨拶はどのタイミングかしら?
ええと、中仕舞を解くのはいつだったかしら?
と、パニックになります。
やっぱり、基本が大切ってことですね。
今日は、玄関をくぐるとこちらの短冊が。
山頭火の「ひらひら蝶はうたえない」
春真っ盛り(*'▽')
そして寄付きには虎渓山永保寺の
三島良純老子の書で、
「一日清閑一日福」
いちじつのせいかん いちじつのふく
静かで清々しい一日。
俗世から離れたところに身を置き、
心静かに過ごせる時間を持てるとは、
何て幸せな一日かしら・・・と改めて思いました。
だから、
やっぱりお茶はビタミン愛!
だからでしょうか、ずっと逡巡していたことが、
何ということのないちっぽけなものに思えました。
そして、床には陶淵明の詩の一節がありました。
玄関の短冊にあった蝶がここにも!
薄茶にはヤンポに入った干菓子「たまゆら」
パステルカラーで春を演出しているようでした。
今月はあと一回。
炉の稽古の集大成。
濃茶と薄茶の両方を点てて
炉の稽古納めとしたいです。