青柳(7試合1勝3敗)・
伊藤 将司(6試合2勝1敗)がもたもたする中、
高卒5年目の才木浩人が8試合登板、5勝1敗でもちろんチームトップ、リーグトップ。
12球団でもトップだ。
防御率では村上 頌樹の1.30にわずかに遅れをとるが1.76と堂々1点台。
このまま1年間このテンションを維持できるか。
才木については2023年5月にこんな記事を書いた
あまりにも才木の「ストレート率」が高すぎて見ていて肩に力が入る。
また梅野隆太郎とのバッテリーも「衝突バッテリー」と名付けた。
この時は1巡目打者9人に45球、うち35球がストレート。
ゲーム開始から16球連続でストレートである。
その中で懐かしきタフ・ガイ、
ランディ、メッセンジャーの名前を出した。
メッセは2020年から2019年に10年間タイガースに在籍。
前年までジェフが背負っていた54番をつけて登場。
当初は中継ぎであったがすぐに先発に配置転向。
以後、タイガースのエースとして通算6度、5年連続の開幕投手を務めるなど村山・小山や井川などの記録に肩を並べ、NPB通算98勝という好成績を残した。
ふたりの比較
メッセが約2m、110kg、才木は細身で約190cm、90kgだ。
私がふたりの共通点としてあげるのがこの「高身長」
から「投げ下ろす」ストレート。
海を渡った「元祖・問題児」はそのハイスペックをいかすことなく海の途中でウロウロしているようだが、、、
才木浩人の打点(リリース・ポイント)
まさしく「真上」から腕が出る。
対するメッセはもっとすごい
真上からボールを叩くために状態を一塁方向へ傾ける。
フォローではここまで傾く。
メッセといえば「奪三振」
NPBでの通算 奪三振率は8.26。
在籍10年で9.00超えを3シーズン記録している。
才木の今季ここまでのの成績と、メッセの2014年の数値を比較する。
2014年はメッセはキャリアハイの13勝をあげ、シーズン226奪三振のNPB外国人投手最多記録を打ち立てた年になる。
K%(奪三振率)はメッセが上。
K-BB%もメッセがややリード。
ストライク率もメッセ。
WHIPは才木の方が優秀。
ふたりのGB/FB(ゴロとフライの比率)
これをみると才木はフライピッチャー
メッセはゴロピッチャーになる。
IFFB%は内野フライ率。
これはほぼ同等。
HR/FBはフライボールのうちホームランになった率。
一般的にフライボールは一定の割合でスタンドインするとされる。
それから考えると才木の1.4は驚異的である。
FB%にこれだけの差があるにもかかわらずHR/FBではその数値が逆転する。
才木のフライボールはほぼストレートと考えていいからそれだけ今季の才木のストレートには威力があると読める。
先に挙げた昨年の記事で
■カーブを序盤から効果的にアクセントとして使う。
■ストレートの球速に変化をつける。
■2割そこそこの打者と3割打者を同じ配球で攻めない。
と書いた。
この2人、使う球種は同じ。
2014年のメッセと今季の才木ではメッセの方がやや・・ストレートが多いがほぼ同じ程度と見ていい。
FAvはストレートの平均球速。
これは才木の方が速い。
わかやすく円グラフにしてみる。
どうだろう。
ほぼほぼ「同じ」ではないか。
才木の「直球率」は2022年=61.3%から、
昨年57.7%、
そして今季は51.9%と減らしてきている。
これはきっと拙ブログを読んでくれたのではないかと思う。
3巡目を投げ切る配球、
4巡目を抑える体力。
それを考えればたどりつく答えはひとつかと思う。
ここまで8試合登板で51イニング。
CG(complete game)=完投はすでに2度、
しかもshutout=完封だ。
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そういうことであれば・・・
阪神では2003年の井川 慶以来の「アレ」も見えてこないか・・?
あ・・・いや
こっちじゃない。。
※ブログ中セイバーメトリクス の数値は(株)DELTA社の数値を参照しています。
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