SNSで「学習能力がない」となじられている。
「虎のラルフ」こと佐藤輝明だ。
ラルフとは言うまでもなくラルフ・ブライアント。
豪快なホームランを放つが恐ろしく三振する。
私は佐藤輝明を入団から「虎のラルフ」として位置付け、小さくまとまらない大きな器のバッターになって欲しいと願ってきた。
「つまり穴は大きいがハマったときはどでかいホームランを打つ」
ということだが、どうにも「大きな穴にハマった」ままのようだ。
私は佐藤輝明の「中継点」を記すべく
「虎のラルフの現在地」ブログをあげた。
2021年4月
2022年
しかし3年目の2023年目になるとブログの視点は
「佐藤輝明は何が悪いんだ?」という風になる。
結局は「トップの位置」が悪いという結論。
グリップ位置が高すぎる。
しかも位置が浅すぎる。
この点を改善しないといつまでも「問題児」のままだ。
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佐藤輝明の年度別の成績
(以下、数値は2024年4月17日終了時のもの)
まだ17試合を終えたところだが安打数、本塁打、打点それぞれ数字を落としている。
打率は.200を切る寂しい数字。
昨年9月に佐藤輝明が田淵幸一を超えられるか?という記事をあげた。
その中で入団から3年間の成績は田淵も輝明も変わりないことを書いた。
田淵は4年めに「これではプロのボールにはついていけない」と考えてグリップの位置を下げた。
その判断が輝明にあれば、と思ったのだが輝明はグリップではなく「下半身主導」というものに取り組んだ。
それは間違ってはないのだがいかに下半身をうまく使えようとも肝心のスイング始動が間違っていては答えはでない。
年度別の長打成績。
SLGは長打率。
年々上昇したがここでがくんと落ちた。
BBは四球。
年々数字を伸ばしたがここでもがくんと落ちている。
当然、三振数も143試合換算で「もとの木阿弥」だ。
BB/Kは三振÷四球で、その数値は、高いほどフォアボールの数が多くて三振の少ない打者ということになる。
輝明はここでも「もとの木阿弥」状態。
ここまでの数値から図れば佐藤輝明は
「年々上げた数字を今季落としている」
と読める。
では 打撃結果をもう少し詳しく見てみる。
GBはゴロボール、FBはフライボール。
GB/FBはゴロとフライ比率。
ground ball to fly ball ratio
1が基準となり(ゴロとフライが半々)、数字が小さくなるほどフライボールバッターになる。
佐藤輝明のGB/FBは初年度の0.47から今季の0.79まで年々「1」に近づいていっている。
つまり輝明は「年々ゴロバッターに近づいている」と言うことになる。
言い換えれば「打球を上げられなくなっている」という事だ。
ゴロアウトも年々増えている。
一般的にフライボールは一定の割合で本塁打になるとされている。
当たり前の話ではあるがゴロボールはスタンドインしない。
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「虎のラルフ」だから・・・
いいんだよ。
三振してもホームラン打てば・・・
。。。と言いたいがゴロバッターではつらい。
ではここで
三振とホームランの関係を調べてみる。
三振数は「もとの木阿弥」になりそうだ。
対して本塁打は減ってしまいそう。
HB/FBはフライボールのうちホームランになったパーセンテージ。
もとの木阿弥をこえてキャリアワーストになりそうだ。
HR/Kは三振とホームランの比率。
ここでもキャリアワースト。
19の三振に対してホームランが2本だから1本のホームランを打つのにほぼ10個の三振をすることになる。
つまりは20本のホームランを打つとすれば三振は200になる。
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数値の表ばかりで恐縮だがもう少し。
O-Swing%は「ボール球をスイングした」%
Z-Swing%は「ストライクをスイングした」%になる。
O-Contact%は「ボール球が打球になった」%
これにはファールボールも含まれる。
おなじく
Z-Contact%は「ストライクが打球になった」%
ボール球に手を出す率は年々改善されていたが今季また悪化。
「もとの木阿弥」
ストライクのコンタクト率も年々上がっていたのに今季また悪化。
「もとの木阿弥」
PutAway%は「2ストライクからの投球に対して三振する割合」だ。
ここでも「もとの木阿弥」
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ここまでの数値から読めるのは
「もとの木阿弥」
佐藤輝明は「学習能力がない」のではなく
開いた教科書のページが間違っていた。
と言える。
なぜか?
ではどうすればいいか?
を書きたいと思うが思いのほか長くなったので次作に続くとする。
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