週刊ベースボールの2月12/19日合併号の特集で
「プロ野球最強4番」という企画があった。
超スラッガーの肖像 「12+1」球団別“最強四番”は?
事務所のSくんがこの雑誌を手に
「阪神は金本やぞ?どう思うよ?」と言ってきた。
パラパラとページをめくったが「何を持って最強4番」とするのか?がわからない。
各球団は上のリンクを参照いただきたいが。。
たとえばジャイアンツは王貞治でも長嶋茂雄でもなく川上哲治だ。
タイガースで言えば先のSくんは「田淵やろう!?」と言うのだがその根拠もあやしい。
ただ「年代的に」推しているにすぎなさそうだ。
週ベ企画の冒頭を読んでみると・・
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ラインアップの真ん中に座り、打線をけん引した四番は球団の顔と言える。現存する12球団に加え、2004年に消滅した大阪近鉄から“最強四番”を編集部が独断で選出。永遠に記憶に残るスラッガーのすごさとは──。
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・・・・・・・え
「独断で選出」て。。。
このデータ全盛の時代に。。。
では「データに基づくならば」
タイガースの最強4番は誰なのだろう?
調べてみた。
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先出のジャイアンツで言えばONより川上哲治が優れているのはなにか?
長嶋茂雄(1460試合)、王貞治の(1231試合)を上回る球団歴代最多の1658試合で四番を務めたのが川上哲治だと言うことらしい。
そういうことでいいのか?
では阪神の「4番在籍試合数」
この表と・・週べの「独断」から考えれば・・
■1位は藤村富美男。
週刊ベースボール
言わずと知れた「初代ミスタータイガース」
4番在籍数はダントツのTOP
自動的に打席数も1位。
安打数も堂々1位である。
金本知憲は2代目・3代目ミスタータイガースをおさえて2位につける。
スポニチANNEX
■3位は田淵幸一
週刊ベースボール
本塁打は田淵がTOP
さすがホームランアーチストだ。
■4位には掛布雅之
週刊ベースボール
安打数では金本・田淵を上回る。
■5位には遠井五郎
意外というか・・・・
なるほどと言おうか。。。
週刊ベースボール
■6位は藤本 勝巳
スポニチANNEX
藤村富美男が引退する3年前に入団。
まだ「大阪タイガース」だ。
1959年には開幕4番に座りこの年の天覧試合では一時、逆転するホームランを打っている。
お若いファンには馴染みが薄いかと思うが(筆者もリアルでは見ていない=生まれていない)この選手、「お千代さん」(島倉千代子)と結婚していた選手である。
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7位以下は比較的新しい名前が並ぶが・・
その7位に堂々、現役4番の大山悠輔がランクイン!
これ、なかなか特筆すべきことではないだろうか。
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ここで一度12球団に戻って・・・
各球団の「4番打数ランキング」ベスト15を。
気づくことは・・・いわゆる「生え抜き」選手はわずか4名。
うち3名はジャイアンツだ。
金本知憲・田淵幸一が2球団。
あとは3球団以上を渡り歩いている。
1位は堂々のノムさん。
ただひとり2,000試合を超えている。
冒頭の超スラッガーの肖像 「12+1」
でも、
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もう少し掘り下げてみる。
「4番」というからにはやはり「ホームラン」だろう。
記録的には初代〜3代目タイガース+1の4名になるだろうからこの4選手に絞ってみていく。
阪神在籍では先に書いたように田淵幸一が248本でトップ。
(田淵は通算474HR)
では「シーズン」ではどうか。
4選手のシーズン30本以上のランキング
年間最多は、掛布の48本
この年を含めて掛布は本塁打王を3度獲得している。
掛布、田淵が6回ランクイン。
田淵も本塁打王を一度獲得している。
金本知憲は3回。タイトルはなし。
では
「打点」はどうか
90点以上、ベスト20
こんどは藤村富美男の146打点(1950年)がトップ。
その藤村が5回
金本知憲、掛布が6回。
田淵は3回ランクイン。
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これらのデータを突き合わせて考えてみると・・・
私は「最強の4番」は掛布雅之ではないかと言う気がする。
だが掛布雅之の時代にはなんといっても
「ラッキーゾーン」があった。
田淵幸一の在籍途中に設置され、
笑い話ともつかない噂話では田淵が本塁打王を取りそうだ・・・という年には「少し前に出た」という話もある。
年間の試合数、投手レベル、ラッキーゾーンの有無などを考えると単純には選べないか・・・と
いう結論だ。
私の「独断」では掛布雅之。
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