背番号0の物語〜会長記 | 堂島猛虎会のブログ

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タイガースファンの3人が綴る、猛虎愛ゆえの強く厳しい評論を発信していくブログです。

WBCたけなわでありますが・・・

 

先のブログ記事で触れた木浪聖也についてもう少し書いておきたい。

 

 

ご存知の通り木浪の背番号は0である。

 

私は「背番号0」があまり好きではない。

 

 

「00」も同様で、鳥谷敬がロッテに移籍して背番号を00番にしたときはがっかりした。

 

 

過去には「02番」などという馬鹿者もいたが。

(01や02番などは現在は禁止)

 

 

元来、背番号は1~99と決まっている。

NPBの支配下登録の上限は70名であるから一軍二軍の監督・コーチが10名ずつで90名になるから永久欠番を加味しても足りる勘定になる。

 

育成選手などは3桁の数字を背負う。

 

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そもそもは1983年。

 

 

一番最初に背番号0を登録したのは広島東洋カープの長嶋清幸

のちにはタイガースにやってきて同じく0番を着ける選手。

 

長嶋も当初は66番であったがMLBのアル・オリバーの真似をしてつけたのが最初。

アル・オリバーは移籍した年に0番をつけ首位打者を獲得した終身打率.303の好打者。

オリバーの「O(オー)」にひっかけたという話もある。

 

(長嶋はいま愛知県の犬山で台湾カレーのお店をやっているそうな・・)

 

長嶋のように最初、大きな数字を着けていて、活躍してのち小さい番号に空きがなく0番・・というパターンが以後、NPBの各球団で流行する。

 

他には怪我などで「ゼロから」やり直す、という決意であったり、鳥谷のように他球団へ移籍した際に「0」「00」を背負うというのが主流。

 

 

背番号の持つイメージにとらわれないユーティリティープレイヤーが0番をつけることも多い。

 

また最近では入団から「0」をつける選手も珍しくない。

木浪聖也もそうだ。

 

 

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「00番」は長嶋の1983年から5年後の1988年。

球団ともめて解雇となる史上最強の助っ人・バースの帰国という緊急事態に登場したのが「00の怪人」ルパート・ジョーンズ。

 

週刊ベースボール

 

 

・・が、ジョーンズはご存知の通り期待外れですぐにリリースとなり、以後は00番を着用する選手はいなかったが、1992年にご存知・亀山努が着用してブレイクする。

 

 

 

 

 

 

阪神タイガースの0番と00番の系譜。

 

■入団時60番台だった選手がその後成長し背番号変更となったが若い番号に空きがなかったパターン。

0=吉田浩・庄田 隆弘・大和

00=亀山努・秀太

 

 

■他球団から移籍のタイミング

0=長嶋 清幸・中村 豊

00=ジョーンズ・米崎 薫臣・城 友博・山本 泰寛

 

■怪我から復帰のタイミング

00=上本 博紀

※0番の大和が2017にFA移籍したため、2018~2019までは0が空きという珍しいパターンになった。

 

■上記の3パターンに当てはまらないのが平尾 博司と柴田 講平。

偶然にもともに「2」番からの変更。

 

平尾 博司は高卒ドラフト2位入団。

ライオンズに移籍してからの方が全国的な知名度は高いかと思う。

 

2年目から一軍でセカンドとして活躍するが今岡誠にレギュラーを奪われてから成績は下降線となり、心機一転の意味で00番へ変更。

 

背番号2はその後、的場 寛壱→藤原 通と引き継がれるイメージの悪い番号となる。

2005年に野口 寿浩が27番から変更し、4年間着用したのち柴田 講平に渡ることとなる。

 

■柴田 講平も平尾 博司と同じドラフト2位でこれも同じく2番を背負う。

期待のあらわれであったかと思うが、初年度のオフ、MLBから帰国入団した城島健司が背番号2を熱望したことから00番に変更となった。

 

ちなみに柴田の移籍後00を受け継ぐ上本 博紀とは同期入団であり、新人選手2名が一桁背番号(上本 博紀=4)というのは当時、阪神球団では29年振りであった。

 

上本 博紀は弟の上本 崇司もカープ入団当初から0番を着用しており、NPB唯一の0-00番兄弟だ。

 

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このように背番号0・00はイメージとして

 

◉地味なユーティリティー選手

 

◉移籍してきたはいいが適当な番号が空いていない選手

 

・・・・といったところ。

 

ちなみに他の球技で背番号0は存在しない。

野球だけだ。もちろん高校野球では認められていない。

 

木浪聖也は入団時から0を着用しているが、実は社会人(Honda)時代も背番号は0だった。

大和がFA移籍して空いていたというのもあるが、愛着もあったのだろう。

 

 

 

既出の通りファイターズとライオンズには0番も00番もいない。

 

ファイターズは過去には着用例もあったが2006年、古城 茂幸がジャイアンツへ移籍して以降は欠番であり、現在も球団方針として認めていない。

「社会通念上の“番号”という定義では、違和感がある」というのがその理由で、いささか首をかしげる理由ではあるが「永久欠番扱い」となっているそうだ。

 

一方、ライオンズが空きなのは、たまたまであるようだ。

2020年に水口大地が引退して以降は着用されていない。

タイガースにゆかりのある選手としては高波文一が移籍した2003年から3年間着用している。

 

 

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社会通念上・・・という理由はわからないが、要するに0は「番号ではない」と言うことであろうかと思う。

 

そういう理由かどうかは「よくわからない」と言うのが実は本音だが、

私は「なんとなく」背番号0が嫌いだ。

 

・・という今回は割とどうでもいい話。

 

 

今夜は大谷翔平先発である。

 

 

 

 

 

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