ここがヘンだよプロ野球(会長記) | 堂島猛虎会のブログ

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タイガースファンの3人が綴る、猛虎愛ゆえの強く厳しい評論を発信していくブログです。

 

五輪たけなわですがいつもより盛り上がりがないように思います。

 

IOCバッハ会長が中国の女子テニス彭帥選手の無事をアピールしたり

ドーピング問題で制裁中の国から陽性報告があっても不問にするなど

おかしいことばかり。

 

ワリエワ選手は出場が許可され、3位以内に入賞した場合は、表彰式やメダル授与式を実施しないという。

 

・・・なんだそれ?

おかしい。

 

 

おかしい、と言えば。

 

野球というスポーツもなかなかおかしい事がたくさんある。

 

さて今回は私が常々思っている疑問、

野球という競技の特異性について書いてみたい。

 

題して

 

「ここがヘンだよプロ野球」

 

いざ。

 

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以後、「野球競技の特異性」について書いていくが、ほぼ同じことはソフトボールにもあてはまるので省略する。

 

また筆者の興味と知識はおびただしく野球に偏っているので、もし他競技でもあるよと言うのがあればご指摘願いたい。

 

 

 

①監督・コーチもユニフォームを着る。

 

 

これ、いちばん気になっていた。

子供の頃はそれが普通だと思っていたが大人になりいろんな競技(球技)を見るようになると疑問に思うようになった。

 

監督、コーチがフィールドにいると言うことは団体競技だ。

 

テニスや卓球などもコーチはいるが客席、もしくは柵外にいる。

 

フィールドにいるのはサッカー、アメフト、バレーなど。

ラグビーは監督はベンチに入らない。

 

サッカーやバスケットボールなどはスーツを着ている監督も多い。

アメフトやアイスホッケーのHC、バレーボールの監督はジャージが多いがユニフォームは着ない。

 

サッカーなどは逆にプレイヤー以外がユニフォームを着てベンチ入りすることを禁じている。ベンチの控え選手はビブスを着用する。

 

これらの競技・球技と野球との違いは、野球(と、ソフトボール・・以下省略)は監督・コーチがプレイエリア内に入ると言う事だ。

攻撃の際には一・三塁のコーチャーズボックスにコーチが立つし、

監督が立つ事もある。

 

 

日本ハムの新庄新監督などもコーチャーズボックスに立つのではないだろうか。

目立ちたがりやだから、ベンチでは見にくいとか理由をつけて。

 

金田カネやん正一はロッテオリオンズの監督時代にコーチャーズボックスから奇妙なストレッチのようなダンスでブロックサインを出したりしていた。

 

選手交代や抗議のシーンでも監督はグラウンド内に入るし、ピンチにはピッチングコーチがマウンドに行ったりもする。

 

 

逆にサッカーなどの競技は監督・コーチがフィールド内に入ることを禁じている。

選手交代の際も同様。監督がフィールドに入るとイエローカードの対象になる。

 

これはそもそも監督と選手の区別がつくことが必要だという事になると思われる。

 

 

 

また野球はその起源から選手兼監督、いわゆるプレイングマネージャーと呼ばれる監督が多かった事も一説だと言われている。

 

懐かしの「代打・オレ」で古田敦也監督がそのまま代打にでるなどその典型例だった。

 

 

 

 

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つづいて②③④はユニフォームに関する事。

 

②ユニフォームにベルトがある。

 

 

1970年代の一時期、ベルトレスのユニフォームが流行した事もあった。

現在も12球団全チームベルトありのユニフォームだ。

 

 

これこそ野球だけではなかろうか。

 

サッカー、ラグビー、アメフト、バスケ・・などとくらべれば確かに接触は少ないかもしれないが無くはない。

 

無くないが確かにベルトの金具が顔に当たって切れて・・・という事故は思い浮かばない。

 

芝の上や体育館ではなく土の上でスライディングしたりする球技が野球だけだと言う事になろうか。

ベルトがないと(ベルトをしていても入るが)帰塁のときやヘッドスライディングしたときにお腹に砂が入る。

 

またベルトがないと上着がズボンからでてしまう。

サッカー、バスケなどは支障がなさそうだが投手のシャツの裾がひらひらしていては具合が悪い、というのもひとつの理由だ。

 

 

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③ユニフォームの上着がボタン式である。

 

②で書いたベルトレスのユニフォームが採用された時、多くの球団ではセットで上着がプルオーバー式だった。

広島のそれなどはパジャマみたいだなぁと当時も思ったものだったが、ベルトレスユニと同じく一時期から全く見なくなった。

 

 

つまりはベルトがないと野球では機能的ではないと同時にプルオーバー式の上着は野球に向いていないという事になろう。

 

このボタン式のユニフォームというのも野球以外であるだろうか。

サッカーなどではユニを引っ張られているのをよく見かける(厳密にはファールなのだろうが)からボタン式では具合が悪そうだ。

 

 

体躯の立派な外国人選手などはボタン式+オーバーサイズのものでもボタンを1つ2つ開けて着る選手が多い。

 

お腹の出た選手、太めの選手などはボタン式の方が楽だろう。

 

そもそも・・・・そういった太めの選手がいるのも野球だけかもしれない。

 

 

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④帽子を着用している。

 

 

また、屋外コートでのテニスやゴルフなど日除けの意味でキャップを被ることはあるが野球のようにユニフォームとして決められている競技はない。

アメフトのヘルメットぐらいだろうか。

 

客席からグラウンドを見た時に、また審判が混乱しないように攻撃側と守備側がひとめでわかるようにという事で統一される。

 

だがこれは他競技でも同様だと思うが、運動量が違うのだろう。

サッカーの試合を見てるとみんな汗びっしょりで帽子など被っていられないのではないか。

 

 

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⑤フィールドの大きさ・グラウンドの種類が違う。

 

 

これもなかなか他競技ではありえない。

もちろん野球もダイヤモンドの大きさは規程されている。

 

ピッチャープレートからホームベースまでは18.44m

 

塁間は27.431m

 

あってないようなスリーフィートライン(一塁の手間にかかれた3フィート(3足分)のライン:打者走者はスリーフットラインとファウルラインの間を走る規定になっている)もバッターズボックスやコーチャーズボックスもすべて大きさは決められている。

 

 

だがそれ以外は外野フェンスまでの距離、そのフェンスの高さ、ファールゾーンの広さも球場によって全て違う。

 

これは極端に言えばサッカーでゴールの大きさがスタジアムによって微妙に違うくらいの差がある。

 

横浜スタジマムでスタンドインしたホームランが甲子園では入らないなど他競技ではただ不公平としか言えないことも球場の個性=ホームチームの個性として受け入れられている。

 

 

日本ではさすがにないがMLBでは左翼と右翼の距離が違う左右非対称球場もある。

有名なフェンウェイ・パークの「グリーンモンスター」はレフトのフェンス高が右翼3ft(約0.9m)に比べて左翼 は 37ft(約11.3m)と10倍の差がある。

 

また一時期の甲子園球場のように同じ球場でもラッキーゾーンの有無で本塁打の数は当然変わってくる。

1985年ランディ・バースは54本のホームランを放つがそのうち22本がスラッキーゾーンの恩恵によるものであった。

 

選手個人成績の比較となった場合に球場は大きさや形態に左右されることがどうしても出てきてしまう(近年ではそういう差異を計算するためにパークファクターという指標もある。)が、野球はそれもおおらかに認めている。

 

1985年のバースの54本よりブラゼルの2010年の47本の方が評価が高いのは間違いないが誰もそれについては何も言わない。

 

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また球場のスケールだけでなくプレイエリアの素材も違う。

地面が人工芝球場、天然芝と土の球場が混在する。

同じ土でもマツダスタジアムと甲子園では質が全く違う。

 

 

プレイするフィールドが様々だというのも野球独特ではないだろうか。

テニスやゴルフのように、様々なフィールドで試合をする競技もあるがその試合に参加する選手はみな同じ条件であり、トーナメント形式だ。

 

いろんな条件下でリーグ戦を行い、それに球団による差異があるのは野球だけだ。

 

もっと細かいことで言えば球場によってピッチャーズマウンドの作り方も違う。

土の粘土や硬さも違うし、昔の阪急ブレーブスなど、足立や山田久志などアンダースロー の投手を主戦とする球団のホームグラウンドではマウンドを低く作っていた。

 

 

 

⑥試合がイニング制である。

 

 

 

サッカーやラグビー、アメフト、バスケなど多くの球技が時間制だ。

 

テニスなどは時間制ではないが3セットか5セット先取した時点で試合が終わる。

卓球も同じくだ。

 

対して野球は基本的に9イニングを消化するまで終わらない。

最近でこそ時短・時短と口やかましく言うが昔は3時間半や4時間のゲームが普通であった。

 

 

これはどういう事か、といえば野球は「間」のあるスポーツなのだ。

日本人は「間」が好きなのだ。

時間に制約がないから「間」がとれる。

 

サッカーやバスケ競技を見ていて「せわしない」と思う野球ファンは多いと思う。

 

「静」から「動」。その緊張感が好きなのだ。

 

 

同様に野球を見てサッカーフリークは「だらだらしている」と感じるだろう。

 

野球はアメリカ発祥のスポーツだが私の個人的な意見として、「巨人・大鵬・卵焼き」と言われた時代から日本人を引きつけたのはこの「間」であると思う。

 

大相撲と同じ。

見合って見合って・・・・まだ立たない・・・。

みたいな。

 

 

NPBも時短にやっきになっているがそれなら12回延長せず昨季のように9回打ち切りにすればいいのでは?と思う。私はわかりやすくてよかったと思うのだが。

そのかわり勝率では無く、「勝ち数」で順位を決めるようにしたい。

 

 

 

⑦試合前に監督がメンバー表を交換する。

 

 

サッカーやバスケットでこういうのはあるだろうか?

いまではセ・パ両リーグとも予告先発になっているため偵察メンバーなどもなくなっているので現状ではほぼ儀式化している。

 

球場へ行くたびに毎回、これ必要だろうか?と首をかしげているのだろうが。

なにごとも合理的では面白くないか。

 

まぁ、監督の姿を見れるのがここだけという可能性もある。

選手交代もなく負けることはあまりないとは思うが。

 

主役は選手だろうとは言いながら私だって甲子園球場で新庄監督を見たい。

 

 

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以上、思いつくまま列挙してみたが。。

まだ他にもありそうな気がする。

 

もし思いつく読者の方がいたら教えてください。

 

 

 

 

 

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