あれですね。MLBのポストシーズン戦のスピード感を思うとNPBののんびりした感じはいかにも「間が抜けて」いるかと思うのですが。
もうCSが始まりそうなのに西武と楽天などはまだ1試合残している。
これ、両チームともBクラスだからいいようなもののCS圏内なら問題だ。
それはともかく・・
タイガースはCSを前にして岡田彰布監督が今季限りでの辞任を公表し、選手にも伝えた。
次の監督についてはまだ発表されてはいないものの、新聞ではすでに藤川球児で決定したかのような報道がなされている。
拙ブログではたびたび指導者経験なく「いきなり監督」はよくない、と書いている。
実際、NPBでは一軍ヘッドコーチ、または二軍監督からの着任がよく見られるし、またその成績もいいように思う。
では、「なんとなく」ではなくちゃんと調べてみる。
近代・・ということで2000年以降。
指導者経験なく「いきなり監督」の一覧。
(選手兼任コーチはのぞく)
継続中の2名を含め16名。
「いきなり監督」で「いきなり優勝」したのは2名。
栗山英樹と工藤公康。
工藤は前年も優勝、栗山も前年2位のチームを引き受けての優勝ではある。
田尾を除いて前年Bクラスを引き受けた=再建を託されたのは、
牛島、古田、野村、谷繁、ラミレス、井口、石井、新庄、立浪、新井の9名。
このうち順位をあげたのは
牛島、古田、ラミレス、井口、石井、新井。
このうちAクラスまで引き上げたのは牛島、ラミレス、新井の3名のみ。
しかし牛島はその翌年また最下位に転落して退任。
ラミレスも6年つとめて3度のAクラス入りをはたしたが4年目の2位が最高。
新井貴浩も昨年の2位からBクラス4位に順位を落とした。
その一方でAクラスのチームを任されながら順位を落としたのは3名
金本知憲は3位からBクラス転落。翌年2位に躍進するものの3年目に球団17年ぶりの最下位となり、解任された。
残る2名は立浪と新庄だが2名ともBクラス5位→Bクラス6位であるからそう差はない。
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一覧表を見てわかるのは16名のうち「4年目」を迎えたのがわずかに5名。
(新庄剛志が来季契約すれば6名)
やはり10人が3年目以内で退任となっている。
これを球児と同じ「高卒選手でいきなり監督」に絞ってみる。
工藤公康をのぞけば大島の前年3位が最高。
その工藤と新庄以外ではすべて「Bクラスを任され3年以内で退任」とあまりいい結果ではない。
まとめると・・
「いきなり監督」で結果を残すには・・
1)就任初年度に順位を落とさないこと
2)高卒監督は前年Aクラスであること
これが条件となりそうだ。
いずれにしても鍵となるのは「ヘッドコーチの人選」かと思う。
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