ガラスの肩を持つ大器・高橋 遥人(会長記) | 堂島猛虎会のブログ

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タイガースファンの3人が綴る、猛虎愛ゆえの強く厳しい評論を発信していくブログです。

髙橋 遥人

1995年生 25歳 静岡県 静岡市出身。181cm/80kg

亜細亜大学 2017年ドラフト2位

 

 

高橋 遥人の3年間、全成績から期待を込めて問題点を検証していく。

 

海を渡っ(・・てコケたが・・・)た茨城の大エース、井川の29番を背負う期待の若手左腕。

間違いなく「大器」なのだが。

 

 

CG:完投=Complete game SG:完封=Shutout games  IP:投球回=Innings pitched 

AB:打数:=At bat  SO:奪三振=Strikeout BB:与四球= Base on Balls

ER:自責点=Earned run ERA:防御率=Earned Run Average

WHIP=Walks Plus Hits per Inning Pitched(被安打 + 与四球) / イニング数

 

 

ホームランを打たれたのは過去全て右打者

 

2018年:4本

G=岡本・D=大野奨・SB=塚田、今宮

 

2019年:9本

G=岡本・SB=グラシアル・Ys=大城・塩見(RB)・バレンティン×2

C=バティスタ・メヒア・會澤

 

 

2020年:4本

G岡本Deソト×2・オースティン

 

 

空振りを取れる球種は

ストレート=2.96%、カットボール6.82%に対してツーシームが12.15%と抜けている。

ヒットを打たれるのはカットボール(59-17安打 .288)、スライダー(26-7安打 .269)

、カーブ(7-2安打 .286)

 

チェンジアップは全体の1.73%しか投じていない。カーブも3%程度。

スライダーが10%。残りの半分がストレート。

その残りをツーシームとカットボールが半分半分くらいだ。

 

カーブは被打率が.286と投球率は少ないにしては高い。が、その反面見逃される確率が30%を超える。投じるタイミング次第だというところか。

 

ツーシームが被打率.155、奪三振27、空振確率12.15%と決め球と言っていい。

その反面4本打たれているホームランのうち2本がこのツーシームだから、対右、特に長打力のある打者に対しての他の決め球が必要になってくる。

右打者への被本塁打は全部ストライクゾーン・真ん中から内角に制球されている。

コントロールミスか変化が少なかったか、いずれにせよ右の1発のある打者にはツーシームはリスキーなのかも知れない。

 

左打者に対しては外角低目のカットボール、またはスライダーで三振が取れている。

打たれているのはほとんどストライクゾーン、真ん中あたりなので制球にさえ気をつければというところだろう。

 

バレンティンはパ・リーグになったが、G岡本に通算2本塁打。ソトにも2本打たれている。この二人が要注意か。

 

昨年に限れば岡本和真は17打数の4安打。6三振で.235だからまずまずだが1ホームラン。

DeNA梶谷にも分が悪い。7打数3安打0三振の.429。

巨人には他にも吉川に11-5( .455)、丸15-5(.333)など不利な数字が並ぶ。

 

対ソトは6打数3安打2HR 3三振。ピンかパーかという対戦成績になるが打たれている3安打のうち2本がホームランとなればもうストライクを投げないほうがいいかも知れない。

 

バレンティンが抜けたヤクルトが対戦成績は良い。26打数でわずか3安打、被本塁打0、8奪三振とここを中心に先発を回せば良いのではないか。

今年は開幕カードが神宮でヤクルトだから第2戦の先発がいいのでは。

 

昨年は1完投するなどQS(Quality Start=先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時に記録される)率が75%と立派な数字。

だがもともとが筋力の少ない「ガラスの肩」だ。過保護だと言われようが登板間隔には注意したい。中14日でDeNA戦、また中14日で中日戦、さらに中14日で中日戦。。。

変則ローテにはなろうがどうせ最初から最後まで6人で先発を回せるチームなど存在しないのだ。

 

 

スカイAのキャンプ解説でレジェンドテラー・掛布雅之が高橋 遥人のブルペンを見て話した中に「高橋 遥人は着地の時に一瞬の『間』があってそれが良いんだよ」と力説していた。

その一瞬の間に打者はタイミングを狂わされるんだと。

以前にも掛布が同じ話をするのを聞いたことがあるのだが私は以前からこの「間」こそが「魔」ではないかと思っていた。

 

スカイAのキャンプリポートの動画をキャプチャしてみる。

ここでまだ右足は着地しない。

 

 

 

やっと着地した時、スローアームはもうここまで来ている。

 

 

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これがどういうことか。

まずは制球難の原因になる。そして肩に負担がかかる。

 

極端に言えば前足が着地していのにもう投げ出しているのだ。

 

菅野や黒田など、制球のいい投手は無論着地も早い。

 

週刊ベースボール

 

 

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この写真などまだ着地までこんなに高さが空いている。

 

週刊ベースボール

 

肩を壊す見本としてはこの方。。。

やはり着地は遅い。

 

 

松坂ももともと制球が悪く球数を要するタイプだ。それでももともとと地肩の強さでここまで持ったのだろうけれど高橋 遥人はそもそも「ガラスの肩」である。

 

掛布は「本人が意識してやっているかどうかはわからない。天性のものだろう」と言っていたが私も後者だと思う。

 

この「肩の筋力の強化」が叶わないのならばやはり登板間隔に十分の余裕を持たせるべきだ。